こんにちは。
Salesforce認定アドミニストレーターの問題が公式的に英語で確認できることはご存じでしょうか?
https://developer.salesforce.com/files/ti/thi/THI-000393/administratorpracticetest.html
今回はこの中から10問をピックアップしてご紹介します。
なお、下記文章はすべて私(本橋)個人で行った翻訳や解説でございますので、至らない点がございましたらご指摘いただけましたら幸いです
また、今回ピックアップした問題10問の英語原文は下記に記載しております
https://qiita.com/Takaa/items/4ce5389888a4809412e6
問題41から問題50から
https://qiita.com/Takaa/items/4c3c4f5a70dfdbc53a87
問題51
Ursa Major Solarは、すべてのセールスユーザーに、ユーザーごとの成約/獲得機会の合計額を月単位で表示するダッシュボードを表示することを望んでいます。商談共有モデルは非公開です。
この要求を満たすために管理者は何をすべきですか?
1セールスマネージャーに、Opportunities by User Reportからダッシュボードを作成し、それをプライベートダッシュボードフォルダーに保存するように要求します。
2ユーザー別オポチュニティレポートからダッシュボードを作成し、Sales ManagerをRunAsユーザーとして選択し、プライベートダッシュボードフォルダに保存します。
3セールスマネージャーに、ユーザーレポートごとの商談からダッシュボードを作成するように要求し、[次のユーザとしてダッシュボードを参照:]の部分で「自分」を選択して、共有ダッシュボードフォルダーに保存します。
4ユーザーレポートごとの商談からダッシュボードを作成し、動的ダッシュボードとして共有ダッシュボードフォルダに保存します。
答え
3セールスマネージャーに、ユーザーレポートごとの商談からダッシュボードを作成するように要求し、[次のユーザとしてダッシュボードを参照:]の部分で「自分」を選択して、共有ダッシュボードフォルダーに保存します。
解説
作成したダッシュボードをどのように見せるか という話
今回の問題文の
>セールスユーザーに、ユーザーごとの成約/獲得機会の合計額を月単位で表示する
は、意訳すると
「すべてのセールスユーザー(佐藤さんや鈴木さん、山田さん)に、ユーザーごと(佐藤さんや鈴木さん、山田さん)の成約/獲得機会の合計額を月単位で表示したい。しかしこの環境は商談は非公開なので、通常のユーザは他の商談が見えない。という前提です(つまり通常であれば佐藤さんは佐藤さんの商談はみれるが、鈴木さんや山田さんなどほかの商談が見えない状態です)
さて、どのようにして、すべてのセールスユーザー(佐藤さんや鈴木さん、山田さん)に、ユーザーごと(佐藤さんや鈴木さん、山田さん)の商談データをダッシュボードでみせますか?」という話です
さて、この話をするにあたり、高橋というセールスマネージャーを登場させます。
高橋はセールスマネージャーなのですべての商談(もちろん佐藤さんや鈴木さん、山田さんの商談も見れる)の閲覧が可能です。
システム管理者は高橋さんにお願いしてダッシュボードを作成してもらいます。
そこで[次のユーザとしてダッシュボードを参照:]の部分でセールマネージャー自身の名前を選択(つまり高橋さん=自分)としてダッシュボードを保存します。
するとそのダッシュボードはどのように見えるでしょうか。
高橋さんは、
[次のユーザとしてダッシュボードを参照:]の部分で自分(つまり高橋さん=自分)と見えます。もちろんすべての商談(もちろん佐藤さんや鈴木さん、山田さんの商談も見れる)の閲覧が可能です。
佐藤さんは、
[次のユーザとしてダッシュボードを参照:]の部分で高橋さんと見えます。
このダッシュボードは高橋さん自身の目線で見えるので、なんと(普段はすべての商談が見えない)佐藤さんですが、すべての商談(もちろん佐藤さんや鈴木さん、山田さんの商談も見れる)の閲覧が可能です。
この現象は鈴木さんも山田さんにも同様のことが言えます。
なので
(高橋さんとして)[次のユーザとしてダッシュボードを参照:]の部分で「自分」を選択するのが正解です。
問題51の内容を図にしました
なお、誤りの
4ユーザーレポートごとの商談からダッシュボードを作成し、動的ダッシュボードとして共有ダッシュボードフォルダに保存します。
についてのイメージは以下となります。
詳細については以下を参照ください
Salesforceのダッシュボードの参照設定について解説してみた
https://qiita.com/Takaa/items/ff82fb6ab92de5fd3f06
問題52
No52
Ursa Major Solarは、カスタムレポートの総計からのデータを使用して、ダッシュボードを作成します。
総計を適切に設定する2つのコンポーネントはどれですか?
2つのオプションを選択してください。
1総計値グラフ
2ゲージ
3表
4チャート
答え
1総計値グラフ
2ゲージ
解説
総計を適切に設定する つまり合計の値をいかにダッシュボードで出すか。という話です
表示する値が1つの場合、1総計値グラフ での表示となります
(下記画像です)
下記のコンポーネントが総計値グラフです。
以下のように「33」と合計数字が表示されていますね。
また、2ゲージでも、下記のように全体数「33」が表示されていますね。
2 ゲージも全体の合計を出すのは最適です
3表 はあくまでも(エクセルのような)項目の羅列であるので総計の値は出せません。
以下のように「33」という数字は出せません
4チャートについては、どうやらいくつかのグラフを「Chart」とよぶようです。
例えば、以下のようなグラフは「Line Chart」とよぶようですね。
今回の4チャートはどのグラフの種類か特定はできかねますが、少なくとも「Line Chart」は「33」が表示できないので、間違いですね。
問題53
Ursa Major Solarの管理者は、内部ユーザーが特定の販売地域内の販売マネージャーとしてダッシュボードを表示できるようにしたいと考えています。
これはどのように構成できますか?
1複数のコンポーネントでダッシュボードを作成します。
2ログインユーザーとして実行するダッシュボードを作成します。
3指定したユーザーとして実行するダッシュボードを作成します。
4地域内のすべての商談のダッシュボードを作成します。
答え
3指定したユーザーとして実行するダッシュボードを作成します。
このダッシュボードには、指定されたユーザー情報が正しく表示されます。
解説
問題を意訳すると
内部ユーザー(田中さん、佐藤さん、鈴木さん、、、)が販売マネージャー(本橋)としてダッシュボードをみるにはどうすればいいか という話
ダッシュボードの閲覧機能には
・指定したユーザーとして実行するダッシュボードを作成できる方法
があります
上記設定したダッシュボードは以下のようにユーザの選択が可能になります
この機能により内部ユーザー(田中さん、佐藤さん、鈴木さん、、、)が販売マネージャー(本橋)としてダッシュボードをみることが可能になります。
今回のダッシュボードの詳細についてはこちらの動画をご参照ください
問題54
Ursa Major Solar(UMS)は、ワークフロールールの項目自動更新を使用しています。UMSがこの機能で完了することができる2つのアクションはどれですか。
2つのオプションを選択してください。
1(更新した項目のオブジェクトと同じ)レコードの項目に特定の値を適用します。
2(更新した項目のオブジェクトとは異なる、そのオブジェクトに対し)子オブジェクトのレコードの項目の値を更新します。
3(更新した項目のオブジェクトと同じ)レコードのレコードタイプを変更します。
4(更新した項目のオブジェクトと同じ)数式項目を更新します
答え
1(更新した項目のオブジェクトと同じ)レコードの項目に特定の値を適用します。
3(更新した項目のオブジェクトと同じ)レコードのレコードタイプを変更します。
解説
ワークフロールールの項目自動更新機能の話
ワークフロールールの項目自動更新は(更新した項目のオブジェクトと同じ)レコードの項目に更新が可能です。また、見落としがちですが項目だけではなくレコードタイプの更新も可能です。
2(更新した項目のオブジェクトとは異なる、そのオブジェクトに対し)子オブジェクトのレコードの項目の値を更新します。 は間違いです。子レコードの項目更新はプロセスビルダーなら可能です
4の数式項目は、数式の計算結果がかえるのでありワークフロールールの更新はできません
では、ここでワークフロールールの設定画面を見ましょう。
こちらのように、項目更新をする際は「新規項目自動更新」をクリック
その後、下記画像のようにレコードタイプを選択。こうすることにより特定の条件の時に特定のレコードタイプに設定変更が可能です
問題55
Ursa Major Solarの管理者は、Salesforceライセンスの合計、使用済みライセンス、および残りのSalesforceライセンスに関する情報を提供する必要があります。
設定のどこでこの情報を見つけることができますか?
1ユーザー
2プロファイル
3 重要な更新
4組織織報
答え
4組織情報
解説
設定の「組織情報」からSalesforceライセンスの合計、使用済みライセンス、および残りのSalesforceライセンスに関する情報が確認可能です
問題56
Ursa Major Solar(UMS)の管理者は、新しいユーザーを作成する必要があります。
ユーザー名を作成するとき、考慮に入れる必要がある2つの考慮事項はどれですか?
2つのオプションを選択してください。
1ユーザー名はEメールアドレスの形式である必要があります。
2ユーザー名は、すべてのSalesforce組織で一意である必要があります。
3ユーザー名はユーザーの電子メールアドレスと一致します。
4ユーザー名がアクティブユーザーログに追加されます。
答え
1ユーザー名はEメールアドレスの形式である必要があります。
2ユーザー名は、すべてのSalesforce組織で一意である必要があります。
解説
1について
すべてのユーザー名はメールアドレスの形式である必要がありますが、実際のメールである必要はありません。
2について
すべてのユーザー名は、すべての本番組織で一意である必要があります。これはTrailheadのPlayground環境でも同じです。
3について
ユーザー名はユーザーの電子メールアドレスとは異なることは可能です
問題57
Ursa Major Solarの管理者は、会社のユーザーのパスワード要件を構成しています。
管理者が構成できる3つのアクションはどれですか?
3つのオプションを選択してください。
1無効なログイン試行の最大数を設定します。
2禁止されているパスワード値を設定します。
3パスワードの有効期限が切れるまでの時間を設定します。
4パスワードはユーザーごとに一意である必要があるという要件を設定します。
5パスワードの複雑さの要件を設定します。
答え
1無効なログイン試行の最大数を設定します。
3パスワードの有効期限が切れるまでの時間を設定します。
5パスワードの複雑さの要件を設定します。
解説
1について
管理者は、ユーザーがアカウントからロックアウトされるまでの無効なログイン試行の最大数を設定できます。
3について
ユーザーパスワードの有効期限が切れ、変更する必要があるまでの期間は、デフォルトで90日になります。管理者は、この設定をデフォルトの有効期限より前または後の有効期限に変更したり、有効期限が切れないように設定したりすることもできます。
5について
管理者は、ユーザーのパスワードで使用する必要のある文字の種類など、パスワードの複雑さの要件を設定できます。
2について
管理者は、パスワードに含める要件を定義できますが、禁止されているパスワード値を設定することはできません。
4について
管理者は、パスワードが個々のユーザーごとに使用された以前のパスワードとは一意である必要があるという要件を設定できますが、ユーザー間で一意であってはなりません。
問題58
ユーザーはSalesforceにログインできません。
Salesforce管理者は何をすべきですか?
1ユーザーのログイン履歴を表示します。
2ユーザーのプロファイルを変更します。
3ユーザーにパスワードの変更を依頼します。
4ユーザーのロックを解除します。
答え
1ユーザーのログイン履歴を表示します。
解説
使用のログイン履歴を表示すると、ユーザーがログインできない理由に関する管理者情報と、問題の解決方法に関する洞察が得られます。
確認場所はこちらです
問題59
セールスマネージャーが最近UniversalContainersを離れ、Salesforce管理者がユーザー名を無効にする緊急のリクエストを受け取りました。セールスマネージャーはいくつかの承認プロセスの一部であったため、予想よりも時間がかかっています。
Salesforce管理者は何をすべきですか?
1ユーザーレコードを凍結します。
2ユーザーのメールアドレスを変更します。
3ユーザーパスワードをリセットします。
4ユーザープロファイルを変更します。
答え
1ユーザーレコードを凍結します。
解説
承認プロセスなどによるアカウント構成のためにユーザーをすぐに非アクティブ化できない場合、管理者はユーザーアカウントを凍結する必要があります。これにより、管理者がユーザーを非有効化するために必要な手順を実行するため、ユーザーが組織にログインできなくなります。
ユーザの凍結方法は下記ヘルプ参照
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.users_freeze.htm&type=5
問題60
1月1日から7月1日までに行われたすべての構成変更をよりよく理解するために、管理者はどのSalesforceツールを使用する必要がありますか?
1監査
2カスタムレポートタイプ
3デバッグログ
4ネットワークアクセス設定
答え
1監査
解説
監査では、過去6か月間に組織内で行われたすべての変更または実行されたアクションを追跡します。
詳細は下記ヘルプ参照
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.security_overview_auditing.htm&type=5
問題61から問題70はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/5f79d55f45cc5bd59ac0