IBMからライセンスを購入いただき,製品版のWebSphere Libertyを導入し,使用する際に必要なファイルをダウンロードする手順となります。Libertyを使用するには,JDKとWebSphere Libertyの導入が必要です。必要に応じて,IBM HTTP ServerとWebサーバープラグインも導入します。
IBMのソフトウェア製品を利用するには,通常は契約者のサイトのダウンロードページから導入メディア(GM・出荷時の最初のバージョン)をダウンロードして製品を導入し,その後サポートサイトから最新のFixpackをダウンロードして適用してから利用します。ですがWebSphere Libertyの場合,サポートサイトからダウンロードできるFixpackは,GMバージョンが導入されていなくても,直接,導入することが可能です。サポートサイトからダウンロードしたファイルだけで導入作業をおこなうことができるのです。
サポートサイトからのファイルのダウンロードには,契約時に登録したIBM IDが必要です。
JDKをダウンロードする
WebSphere Libertyでは,以下のJava SDKが利用できます。それぞれ,リンク先から利用するプラットフォームに応じたアーカイブファイルをダウンロードし,展開して導入してください。
これ以外のJava SE仕様に準拠したJava SDKを使用することもできますが,その場合,Java実行環境の障害などについては,IBMからのサポートは受けられません。
Libertyをダウンロードする
IBMサポートサイトの,Recommended updates for WebSphere Application Serverのページへアクセスし,「WebSphere Liberty - Continuous Delivery」にリストされたバージョンの中から,使用するバージョンをクリックして個別ページに移動します。末尾が3の倍数(3/6/9/12)で,なるべく新しいものがお薦めです。
たとえば,「22.0.0.3」をクリックするとWebSphere Application Server Liberty 22.0.0.3の個別バージョンのページに移動します。ここから,適切なアーカイブパッケージを選択してダウンロードします。どれが適切か不明な場合には,利用可能な全てのFeatureを含んだ以下のファイルをダウンロードしてください。
- WAS NDエディションを契約いただいている場合は
wlp-nd-all-22.0.0.3.jar - WAS(Base)エディションを契約いただいている場合は
wlp-base-all-22.0.0.3.jar - WAS Liberty Coreエディションを契約いただいている場合は
wlp-core-all-22.0.0.3.jar
ZIPファイルはunzipコマンドなどで展開します。JARファイルは,Javaコマンドを使用して,java -jar アーカイブ名.jar
のように実行して展開します。
また,こちらのページからは,無償で使用できる開発者版を実働環境でも使用できる製品版に変換するLicense upgrade archivesをダウンロードすることもできます。ライセンスを適用する手順はこちらを参照してください。
IBM HTTP ServerとWebサーバープラグインをダウンロードする
上記のLibertyの個別バージョンのダウンロードページに「IBM HTTP Server and Web Server Plug-ins」という項目があります。こちらに,公開時の最新バージョンのIHSのダウンロードページへのリンクがあります。V9.0.5.11 archive packagesのようなリンクをクリックし,ダウンロードページに移動します。各プラットフォームに対応したアーカイブファイルを選択してダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルを展開して導入します。