Claude Codeに外部ツールの情報を使わせる方法は、大きく2つあります。ツールの裏側から直接つなぐ「裏口」と、人と同じように画面から入る「表口」です。Claudeのデスクトップアプリでは、裏口はコネクタで、表口はClaude in Chromeで用意できます。
私(株式会社AI Orchestraのみやっち🧑💻)は、もう半年以上、GmailもPowerPointも開いていません。Claude CodeとGmailやGoogleカレンダー、Notion、Slackなど普段使いしているツールをつないで、メール返信や日程調整、文書作成、顧客対応をClaude Codeからしています。
YouTubeの「【Claude Code乗り遅れた人へ】この動画1本で年内ギリ間に合う!7ステップ完全ロードマップ」では、Claude Codeを業務基盤にする7つのステップのうち、STEP4とSTEP5でこの2つの入口を見せました。この記事は、その2つを自分の環境で設定し、使い分けるための手順です。動画で話していない前提や注意点は、公式ドキュメントで確かめた内容を書いています。
画面の操作も含めて動画で見たい方はこちら: 【Claude Code乗り遅れた人へ】この動画1本で年内ギリ間に合う!7ステップ完全ロードマップ(YouTube・約12分)
裏口(コネクタ)は 05:40、表口(Claude in Chrome)は 06:14 からです。
なぜ外部ツールに「つなぐ」のか
Claude Codeは、作業フォルダの中のファイルを読んで仕事をします。会社のルールや手順書のように、仕事をしながら育てていく情報は、フォルダの中にマークダウンで置いておけます。
一方で、フォルダに取り込まない方がいい情報もあります。Slackのチャット履歴、Gmailの受信メール、Googleカレンダーの予定のように、常に動いているデータです。これらはフォルダにコピーした瞬間に古くなります。
そこで、こうしたデータはコピーせず、外部ツールに置いたままにして、Claude Codeから都度最新の情報を取りに行けるようにします。その入口が、裏口と表口です。
裏口と表口の違い
| 裏口 | 表口 | |
|---|---|---|
| デスクトップアプリでの手段 | コネクタ | Claude in Chrome |
| 仕組み | Claude Codeと外部ツールを直接つなぐ(コネクタの実体はMCPサーバー) | Claude CodeがChromeを操作して、人と同じように画面を読み、クリックや入力をする |
| 向いているツール | コネクタの一覧にあり、自分の権限でつなげるもの | コネクタの一覧に無いもの、自分の権限ではつなげないもの |
| ログイン | ツールごとに、Claudeからのアクセスを許可する | Chromeのログイン状態をそのまま使う |
| 弱いところ | 一覧に無いツールは、MCPサーバーを自分で設定する手間がかかる | 画面を1つずつ操作するので時間がかかり、画面のデザインが変わると手順が崩れることがある |
選び方は、次の分かれ道だけです。
使いたいツールが、コネクタの一覧にあるか?
├─ ある、かつ自分の権限でつなげる → 裏口(コネクタ)
└─ 無い、または自分の権限ではつなげない → 表口(Claude in Chrome)
デスクトップアプリの公式ドキュメントにも、Claudeが道具を選ぶ順として、サービスのコネクタがあればコネクタを使い、ブラウザの作業でClaude in Chromeが用意されていればそれを使い、どれも当てはまらないときに画面全体の操作(コンピュータ使用)に回る、と書かれています。裏口を先に用意し、届かない所を表口で補う、という考え方です。
前提
- Claudeのデスクトップアプリ( https://claude.com/ja/download )でClaude Codeを使っていること。この記事の画面は、デスクトップアプリの設定画面です
- Claude in Chromeを使うには、Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)と、Google Chromeが要ります。公式ドキュメントでは、Microsoft Edgeやその他のChromium系のブラウザでも動くとされています
- 会社のアカウント(Team・Enterprise)では、管理者が、コネクタの道具やClaude in Chromeで使えるサイトを制限していることがあります
手順1 裏口: コネクタで普段のツールをつなぐ
- デスクトップアプリの左下のメニューから「設定」を開く
- 左の「カスタマイズ」にある「コネクタ」を開く
- 「探索」のタブで、つなぎたいツール(Gmail・Googleカレンダー・Notion・Slackなど)を探して追加する。画面の案内に沿って、そのツールのアカウントで、Claudeからのアクセスを許可する
- つないだツールは「自分のもの」のタブに並ぶ。普段使っているツールを、1つずつつないでいく
セッションの入力欄の横にある「+」からもコネクタを追加できます。セッションを始める前でも、途中でも追加できます(公式ドキュメントより)。
つながったかは、次のように頼んで確かめます。動画では、つないだGoogleカレンダーから、今日の予定を取ってくるところを見せました。
カレンダーから今日の予定を取得して
裏口で知っておくこと
- コネクタを使えるのは、自分のパソコンで動かすセッションと、SSHでつないだセッションです。クラウドのセッションでは、入力欄の「+」が出ません。ルーティンでは、ルーティンを作るときにコネクタを選びます(公式ドキュメントより)
- コネクタでつなぐと、読むだけでなく、メッセージの送信のような書き込みもできるようになります(公式ドキュメントより)。送信のように取り返しのつかない操作は、「送る前に文面を見せて」と頼んで、人の確認を挟みます
- 一覧に無いツールでも、MCPサーバーを設定ファイルで足したり、カスタムコネクタを作ったりすれば、裏口からつなげます。その手間をかけずに済ませたいときは、次の表口を使います
手順2 表口: Claude in Chromeをオンにする
- 「設定」→「カスタマイズ」→「コネクタ」の「自分のもの」のタブで、「Claude in Chrome」の行を開く(種類が「デスクトップ」になっている行です)
- 「無効」になっているスイッチを「有効」に切り替える
- Claude in Chromeの紹介ページ( https://claude.com/ja/claude-in-chrome )で、「Chrome に追加する」を押す
- Chromeウェブストアで、拡張機能「Claude」のページが開く。「Chrome に追加」を押して追加する
- 拡張機能に、Claude Codeと同じClaudeのアカウントでサインインする
設定画面の説明にもあるとおり、有効にすると、ブラウザを操作する道具がいつでもClaudeから使えるようになります。権限は、信頼できるサイトにだけ与えます。
使ってみます。動画では、Discordのチャンネルの情報を、次の頼み方で取ってくるところを見せました。
{チャンネルのURL}
Claude in Chromeで、このチャンネルの情報をまとめてください
Claude Codeが、Chromeで新しいタブを開いてページを読み、まとめて返してくれます。
表口で知っておくこと
- Chromeのログイン状態をそのまま使うので、すでにサインインしているサイトには、そのまま入れます。ログインの画面やCAPTCHAに当たると、Claudeは止まって、人に操作を頼みます(公式ドキュメントより)
- Claudeが閲覧・クリック・入力できるサイトは、Chrome拡張機能の設定で、サイトごとに管理します(サイトの権限は拡張機能の設定を引き継ぎます)
- ページに確認のダイアログ(alert・confirmなど)が出ると、操作が止まることがあります。そのときは手でダイアログを閉じてから、続けるように伝えます
- 「Browser extension is not connected」と出たら、拡張機能が、Claude Codeと同じアカウント・同じ組織でサインインしているかを確かめます
- 送信・公開・購入のように取り返しのつかない操作の前には、「実行する前に内容を見せて」と頼んで、人の確認を挟みます
- 自動の操作を利用規約で制限しているサービスもあります。業務で使う前に、対象のサービスの規約を確かめます
- デスクトップアプリには、Claude Codeの画面の中で開くブラウザ(Browserのペイン)もあります。こちらは、保存されたログインや履歴を持たないまっさらなブラウザです。自分としてログインした画面を使わせたいときは、Claude in Chromeを使います(公式ドキュメントより)
使い分けで迷ったとき
- 同じツールに両方の入口があるなら、裏口から。 画面を介さないので、画面のデザインの変更に左右されません
- 会社のツールで、自分の権限ではコネクタを追加できないなら、表口。 動画で表口を「コネクタに載っていないツールや、自分の接続権限ではつなげられなかったツール」のための入口として紹介したのは、このためです
- どちらの入口でも、取ってきた情報をフォルダにコピーして貯めない。 常に動いているデータは、コピーした瞬間に古くなります。フォルダに置くのは、判断基準やルール、手順書のように、AIと一緒に育てていくものだけにします
まとめ
- Slack・Gmail・カレンダーのように常に動いているデータは、フォルダにコピーせず、外部ツールに置いたまま都度取りに行く
- 裏口はコネクタ。「設定」→「カスタマイズ」→「コネクタ」で、普段使っているツールを1つずつつなぐ
- 表口はClaude in Chrome。コネクタの「Claude in Chrome」を有効にして、Chromeに拡張機能「Claude」を追加する
- コネクタの一覧にあり、自分の権限でつなげるなら裏口。無い、またはつなげないなら表口
動画では、この2つのほかに、Claudeデスクトップアプリのインストールから、フォルダ構成、ナレッジの整理、ハーネス、ルーティンまで、7つのステップを順番に見せています。
画面の操作も含めて動画で見たい方はこちら: 【Claude Code乗り遅れた人へ】この動画1本で年内ギリ間に合う!7ステップ完全ロードマップ(YouTube)
参考(公式ドキュメント):