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はじめに

とあるプロジェクトでUnreal Engineを用いたゲーム内にて動画を埋め込み要望があり、mp4の動画ファイルを変換する必要があったのでその時のメモになります。

構成

配信用としてCloudFront+S3の基本構成にて実施

MediaConvertを用いてmp4ファイルをCMAF形式に変換

UE(Electra Media Player)の場合、HLSの分割フォーマットがISO/IEC-14496-12 または CMAF セグメントとしてフォーマットされている必要がある。

バリアント ストリームは、ISO/IEC-14496-12 または CMAF セグメントとしてフォーマットされている必要がある: ISO/IEC-13818-1 準拠の MPEG2 トランスポート ストリーム セグメントはサポートされていません。
https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/electra-media-player-in-unreal-engine/

そのため、MediaConverterの出力グループはCMAFを指定
スクリーンショット 2023-02-22 21.45.58.png (63.8 kB)

S3 バケット作成

動画変換に用いるS3バケットを作成します。
バケット内にはそれぞれ「 input」と「output」のフォルダを作成

inputフォルダに対象mp4をアップロード(movie.mp4)

AWS Elemental MediaConvertで変換

  • AWS Elemental MediaConvertより「ジョブの作成」を選択

  • 入力1に動画ファイルへのパスを指定
    今回は「s3://変換用s3バケット名/input/movie.mp4」

スクリーンショット 2023-07-21 10.45.58.png (144.3 kB)
  • 出力グループにて追加を押下
スクリーンショット 2023-07-21 10.47.54.png (48.2 kB)
  • CMFAにチェックを入れて「選択」
スクリーンショット 2023-07-21 10.48.04.png (155.3 kB)
  • 「CMAF グループの設定」項目にて以下をそれぞれ指定
  • 送信先: s3://変換用s3バケット名/output/
スクリーンショット 2023-07-21 10.56.11.png (124.7 kB)
  • 出力
    • output1:名前修飾子に「video」を設定
    • output2:名前修飾子に「audio」を設定
スクリーンショット 2023-07-21 10.56.34.png (47.0 kB) スクリーンショット 2023-07-21 10.55.40.png (230.2 kB)
  • 「ジョブの設定」->「AWSの統合」を選択
    • 新しいサービスロールを作成、アクセス許可を設定
    • 新しいロール名を指定
    • S3 の入力場所: s3://s3バケット名/input/
    • S3 の出力場所: s3://s3バケット名/output/
スクリーンショット 2023-07-21 10.55.15.png (201.6 kB)
  • 画面右下の作成を押下
スクリーンショット 2023-07-21 11.01.06.png (18.8 kB)
  • ジョブが完了するのを待ってoutput/にファイルが出力されていることを確認
変換用s3バケット名/output/
├movie.m3u8
├movie.mpd
├movieaudio.cmfa
├movieaudio.m3u8
├movievideo.cmfv
└movievideo.m3u8
  • 出力ファイルを全て任意のバケットに移動

    • s3://配信用S3バケット/movies/
  • tips

    • AWS Elemental MediaConvertにて同様の変換ジョブ設定を用いたい場合、ジョブIDをクリックして複製を押下

配信用index.html作成

video.jsを用いて再生させます。

  • srcにCloudFrontURL/s3フォルダパス/m3u8ファイルを指定
  • class="vjs-fluid vjs-big-play-centered"で動画をスクリーンサイズに合わせる
  • cssやjsは自前で用意してカスタマイズも可能
<html>
  <head>
    <title>test</title>
    <link href="https://vjs.zencdn.net/7.15.4/video-js.css" rel="stylesheet">
  </head>
  <body>
    <video-js id=test
              class="vjs-fluid vjs-big-play-centered" controls>
      <source
         src="https://{CloudFrontURL}/movies/movie.m3u8"
         type="application/x-mpegURL">
    </video-js>
    <script src="https://vjs.zencdn.net/7.15.4/video.js"></script>
    <script>
      var player = videojs('test');
    </script>
  </body>
</html>

変換後のファイル+index.htmlファイルをS3に格納

最終的に以下のようなファイル構成になる

配信用s3バケット/movies/
├index.html
├movie.m3u8
├movie.mpd
├movieaudio.cmfa
├movieaudio.m3u8
├movievideo.cmfv
└movievideo.m3u8

ブラウザアクセス

https://{CloudFrontURL}/movies/index.htmlにアクセスして動作確認

おわりに

普段UE関連に触れる事がなかったこともあって、UE(Electra Media Player)特有の仕様によってCMAFとしてフォーマットされている必要があるという事に辿り着くのにやや難儀しましたが、無事ゲーム内にて動画を配信することが出来ました。

MediaConvertも便利なので是非今後も活用するシーンがあったら利用していきたいと思います。

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