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IBM webMethods Hybrid Integration(IWHI)とSlackの連携を試してみた

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Last updated at Posted at 2026-04-23

はじめに

今回はIBM webMethods Hybrid Integration(IWHI)をはじめて触る初心者ユーザー向けに他のツールとどのように連携できるかを簡単にまとめた記事になります。

検証にあたっての前提条件は以下となります。

  • IWHIの環境が利用できるかつログインのためのIBMidを持っている
  • Slackのワークスペースやチャンネル、アプリを作成できる権限を持っている(個人アカウント推奨)

そもそもIBM webMethods Hybrid Integration(IWHI)とは?

IBM webMethods Hybrid Integration(IWHI) は、IBMが提供するエンタープライズ向けの統合プラットフォーム(iPaaS)です。一言で表すなら、

「バラバラなシステムを、AIの力でまとめてつなぐプラットフォーム」

となります。

普段、企業の中では以下のような課題がよく発生するかと思います。

よくある悩み 具体例
システムが増えすぎてバラバラ SAP・Salesforce・社内の古いシステムが全部バラバラ
つなぐのに時間とお金がかかる 連携のたびにシステム開発が発生する
どこで何が起きてるかわからない エラーが出てもどこが原因かすぐわからない
クラウドとオンプレが混在している 管理が煩雑で統制が取れない

IWHIはこれらを 1つのプラットフォームで統合管理 することで解決します。

IWHIの5つの主な機能

機能 概要
🔗 App Integration アプリ同士をつなぐ(SAPとSalesforceの連携など)
🌐 API Management APIを安全に公開・管理・監視する
🤝 B2B Integration 取引先とEDI・電子データを自動でやり取り
📁 MFT(ファイル転送) 大容量ファイルを安全・確実に転送
⚡ Event Automation リアルタイムのイベントに自動で反応する
📊 ハイブリッド・コントロール・プレーン 上記の機能を行う基盤となるコンソールで、一元管理により開発・運用・ガバナンスを効率化

今回の検証概要

今回は、IWHIの ノーコード連携能力イベント駆動アーキテクチャ を体感するため、以下の構成で検証を行いました。

外部システム(Webhook経由)
        ↓  トリガー(IWHIがイベントを受信)
    IWHI(連携の司令塔・フロー制御)
        ↓  アクション(メッセージを整形して送信)
   Slack(指定チャンネルに通知を受け取る)

コードを一切書かずに、GUIの操作だけで外部からのイベントをSlackへ通知する仕組みを構築します。

検証の流れ

1. Slack の準備(Incoming Webhook URLの取得)

IWHIからSlackへメッセージを送るには、Slackが発行する Incoming Webhook URL が必要です。これはこのURLにPOSTすれば、指定チャンネルにメッセージが届くという専用の受け口です。

まずはslackのアプリを作成するため、https://api.slack.com/apps にアクセスし、新しいappを作成するため、右上のCreate New Appをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 18.47.39.png
アプリの範囲と設定画面が表示されたら、From scratchを選択します。
スクリーンショット 2026-04-23 18.47.56.png
App Name(例:IWHI-Testなど)を入力し、通知を送りたいワークスペースを選択します。その後、Create Appをクリックしてアプリを作成します。
スクリーンショット 2026-04-23 18.48.16.png

アプリが作成されたら、次はIncoming Webhooksを有効化します。webhookは上記の通り専用受け口として設定する必要があります。
左メニューのIncoming Webhooksをクリックし、webhook設定画面にアクセスします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.00.42.png
トグルはデフォルトでOffになっていますが、Onに変更します。
スクリーンショット 2026-04-23 19.00.48.png
Onに変更したら下端ページが開きますが、ここでAdd New Webhook to Workspaceをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.04.37.png
通知を送りたいチャンネル(例:#iwhi-test)を選択し、許可するをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.06.32.png

作成が完了したらwebhook URLが作成されますので、別途コピーしておきます。

https://hooks.slack.com/services/XXXXXXXXX/XXXXXXXXX/XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

上記のSampleコマンドをコピーしてターミナルに入力すると、Slackに通知が飛ぶことがわかります。

curl -X POST -H 'Content-type: application/json' --data '{"text":"Hello, World!"}' https://hooks.slack.com/services/XXXXXXXXX/XXXXXXXXX/XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

スクリーンショット 2026-04-23 19.11.23.png

2. IWHIへのログインとワークフロー新規作成

次はIWHIの設定を行います。IWHIのコンソール にアクセスしてIBMidなどでログインします。その後、Start an integration projectをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.25.25.png
Project一覧の画面が表示したら、右上のNew Projectにて個別のProjectを作成します。Project名などは任意で設定ください。
スクリーンショット 2026-04-23 19.25.44.png
スクリーンショット 2026-04-23 19.26.04.png
Projectが作成されたら、次はWorkflowを作成します。Workflow+ New Workflow をクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.34.53.png
作成画面が表示されたら、Start from scratchを選択します。
スクリーンショット 2026-04-23 19.35.31.png
ワークフローキャンバスの初期画面が表示されますが、必要に応じてワークフロー名を入力します。(例:Slack Test Flowなど)
スクリーンショット 2026-04-23 19.37.04.png

3. トリガーの設定(Webhook)

次はトリガー(Trigger)を設定します。今回はスケジューラーではなくWebhookをトリガーとして使用します。Webhookにより、外部からのHTTPリクエストをきっかけにフローを起動できます。

まずはキャンバス上のスタートノードにカーソルを当てて、歯車マークのsettingをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.50.18.png
トリガー選択パネルの検索バーにてwebhookを検索し選択します。その後Nextをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.47.54.png

テスト用のサンプルデータの設定画面が表示されたら、以下データを入力しNextをクリックます。

Headers欄に入力:

{"Content-Type":"application/json"}

Body欄に入力:

{
  "message": "IWHIからのテスト通知です!",
  "source": "IWHI Webhook Test"
}

スクリーンショット 2026-04-23 19.49.52.png

画面上部に表示されるURLはこのフロー専用の受け口URLです。後でフローを外部から起動する際に使用します。

次の画面に進むと、Webhook authenticationがデフォルでWebhook Keyになっている場合があります。今回は認証なしでシンプルにテストにしたため、Noneに変更してNextをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.57.00.png
最終画面にて問題ないか確認後、Doneをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 19.57.31.png

4. アクションの設定(Slack Post Message)

トリガーの設定が完了したら、次はアクションの設定を行います。トリガーで動作を起こした際の通知先のことを設定する作業となります。

まずはSlackアクションを追加するため、右側のアクション検索バーにSlackと入力し、ドラッグしてキャンバスに持ってきます。
スクリーンショット 2026-04-23 20.02.11.png
キャンバス上で自動的にWebhookと繋がっていることがわかります。
トリガーと同様に、カーソルを当てて歯車マークのsettingを開きます。
スクリーンショット 2026-04-23 20.05.31.png

設定画面が表示されたら、アクション一覧からPost Message to Channelを選択すると、アクション名の設定画面とSlackアカウントを接続(認証)画面が表示されます。+ボタンをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 20.13.20.png
認証名を適宜設定し、Addをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 20.10.55.png
認証画面が開くと、Allowをクリックします。
FireShot Capture 192 - IBM webMethods Integration_ - [dev3553628.auth.a-vir-r1.int.ipaas.automation.ibm.com].png
前段階と同様にSlack側のアクセス許可画面が表示されたら、Slackのワークスペースを選択し、許可するをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 20.11.45.png
許可が完了されたらNextをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 20.19.07.png

Post Message To Channel設定画面が表示されたら以下のように設定します。

項目 設定値
Channel type Public Channel
Public Channel ID 通知先チャンネルを選択(例:#iwhi-test
Message 🎉 IWHIからのテスト通知!
Parse Message? full(デフォルト)
Link Names? false(デフォルト)
Unfurl Links true(デフォルト)
Unfurl Media false(デフォルト)

スクリーンショット 2026-04-23 20.25.55.png

Webhookで受け取ったデータをそのままSlackに流すこともできます。その場合はMessage欄に以下のように変数を使用します。

🎉 IWHIからのテスト通知!
メッセージ:{{trigger.body.message}}
送信元:{{trigger.body.source}}

最終画面にて一度設定に問題ないかテストを実行してみます。
Input欄の内容を確認し、Testボタンをクリックします。
スクリーンショット 2026-04-23 20.34.34.png
成功するとOutput欄に結果が表示されることがわかります。
スクリーンショット 2026-04-23 20.34.47.png

5. フローの保存と有効化

最後にワークフローを稼働した時の想定し、右上のアクティブ(プレイーボタン)にて一度稼働してみます。何も設定が入ってなければ、おそらくエラーが表示されるかと思います。
スクリーンショット 2026-04-23 20.39.15.png
スクリーンショット 2026-04-23 20.39.22.png

これはワークフローを稼働した後の設定ができていないことが原因で、
以下のようにキャンバス上のストップノード(中止ボタン)とSlackを繋げる必要があります。
[前]
スクリーンショット 2026-04-23 20.43.17.png
[後]
スクリーンショット 2026-04-23 20.43.24.png

その後、再度右上のアクティブ(プレイーボタン)にてワークフローを稼働してみると、成功アラートが表示され、無事Slackにもメッセージが飛んでいることがわかります。
スクリーンショット 2026-04-23 20.44.19.png
スクリーンショット 2026-04-23 20.45.11.png
(Post Message to Channelのテストにてすでに同じメッセージが飛んでいるため、複数のメッセージが飛んでいることが正常な動作です。)

最後に

今回の検証を通じて、IWHIの以下の点を実際に体験できました。

  • ノーコードで外部サービスと連携できる手軽さ
  • Webhookによるイベント駆動の仕組みのシンプルさ
  • GUIベースの直感的なフロー設計
  • リアルタイムの監視・ログ確認機能

エンタープライズ向けの統合プラットフォームとして、開発者だけでなく非エンジニアや未経験者でも扱えるハードルの低さが印象的でした。今後さらに複雑な連携シナリオにも挑戦していけたらと思います。

参考リンク

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