複数Railsアプリから単一PostgreSQLへアクセスする場合PreparedStatementに注意する

問題点

複数のRailsアプリケーションから単一DBにアクセスする場合、以下の動作を行います。

• ActiveRecordはデータベース接続ごとにPreparedStatementを作成します。
• PostgreSQLはPreparedStatementをセッション毎にメモリに保持します。

その為、アプリケーションサーバの台数が増えたり、アプリケーションからのセッション数を増やしたりすると、DBのメモリを大幅に使用してしまいます。

対策

• 保持するPreparedStatementの数を制限する。(デフォルトは1000件)

database.yml

defaults: &default
  adapter: postgresql
  encoding: unicode
  pool: 5
  # キャッシュする上限を設定
  statement_limit: 100

• PreparedStatementの使用を無効にする。

database.yml

defaults: &default
  adapter: postgresql
  encoding: unicode
  pool: 5
  # 無効にする場合
  prepared_statements: false

参考

Rails Guide

PreparedStatementとは？

一言で言うと、DBが持っているクエリキャッシュ機能です。
https://www.postgresql.jp/document/pg820doc/html/sql-prepare.html