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Oracle Cloud (OCI) のオススメの学習方法についてまとめてみる

Last updated at Posted at 2020-07-19

はじめに

Oracle Cloud (OCI) に限らずかもしれませんが、せっかく 新しいサービス の 勉強を 始めようと 思っても、どうやって学べば良いか、何から始めたら良いか 分からずに困ることってありませんか? 特に Oracle Cloud (OCI) は、他社クラウドと比較すると まだまだ情報不足感が 否めません…!

本記事では、Oracle Cloud (OCI) を学びたいと思っている方を対象に、オススメの学習方法について まとめていきます。

主な学習リソース

1. Oracle Cloud Infrastructure ドキュメント (オススメ度:★★☆)

いきなりマニュアル・・・と思われるかもしれませんが、やはり学習を進める上で欠かすことのできない重要なリソースとなってきますので、始めに挙げさせて頂きました。
OCI の 各サービスの仕様 や 制約、具体的な手順など、OCI に 関するあらゆる情報が こちらに まとまっています。

また、PaaS系のサービスは、こちらのドキュメントも ご参照ください。

(*) 日本語版は 最新の情報が 取り込まれていない可能性がある という点と、機械翻訳によって 少し分かりにくい部分がある 可能性もあるため、最新情報などは 英語版をご確認頂きたいのですが、概要を理解する上では、問題なく 利用できると 思います。

2. Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集 (オススメ度:★★★)

Oracle Cloud Infrastructure の 概要 や 主要サービス、ソリューション別の資料 が PDF動画 (!) で まとめられています。
PDF 資料 は マニュアル を 読み込むよりも コンパクトに 要点 がまとまっていますし、動画 では 実際の OCI の画面を 交えて 機能が 説明されているため、「1」のドキュメントを 読み込む よりも、効率的に 情報収集することが出来ます。

3. Oracle Cloud Infrastructure チュートリアル (オススメ度:★★★)

「2」の 活用資料集 で 概要のイメージを掴んだら 次に 取り組んで頂きたいのが こちらの チュートリアル 資料です。個人的に、OCI に 限らず、新たな技術 を学ぶ上では 「実際に触る」に 勝る方法は ない と思います。
とはいえ 何から どう作ったら良いのか?と迷うことが多いのが事実。。。
まずは こういったチュートリアルに沿って 始めてみることで 効率的に基礎を 学ぶことができるかと思います。

4. オラクルエンジニア通信 (オススメ度:★★☆)

OCI は まだまだ 機能強化・成長 の 激しいサービス になっています。
新たに 追加された機能を いち早くキャッチしたり、どういった事例があるか?どのように活用されているか?など 諸々の 最新情報 は この オラクルエンジニア通信 で キャッチアップすることが可能です。(オンプレミス向けの最新情報も交えた Web ページになっているので その点 ご注意ください。)

尚、OCI の リリースノート自体 は、こちらにありますので、合わせてご参照ください。

5. OCI アーキテクチャ センター (オススメ度:★☆☆)

OCI を 利用する上での ベストプラクティス や、テーマ別の リファレンス アーキテクチャ が掲載されています。
実際に 構築を検討する 場面では とても参考になるのですが、オススメ度 を ★1つにしている 理由は、検索ボックス が 上手く機能しておらず、現時点では 検索性 の乏しさが 否めないため です。※そのうち改善されると思いますが・・・

おすすめの学習ステップ

1. 資料や動画を眺めて 概要を理解する

まずは 「主な学習リソース」の「2」でご紹介した「Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集」をベースに、主要サービスの資料 や 動画 をご覧頂きながら 概要を 掴んで頂くのが 良いかと思います。

様々なサービスの資料が掲載されていますが、まずは 下記サービスを押さえるところから 始めて頂くことを オススメします。

  1. サービス全般 : [資料・動画] / [資料・動画] / [資料・動画]
  2. コンピュート : [資料・動画]
  3. ブロック・ボリューム : [資料・動画]
  4. オブジェクト・ストレージ : [資料・動画]
  5. データベース : [資料・動画] / [資料・動画]
  6. ネットワーク : [資料・動画]
  7. エッジ・サービス : [資料1] [資料2]

2. 実際に OCI を触りながら 理解を深める

概要を理解したら 次は 実際に触っていくことで、より知識を深めることが出来るかと思います。OCI では 永久無償枠がある環境(+30日間 $300 のクレジット付) が 提供されていますので、そちらを お申込みいただき、主な学習リソースでご紹介した、「Oracle Cloud Infrastructure チュートリアル」に沿って 体験頂くのが 良いかと思います。

2-1. Always Free の環境を申し込む

Always Free の環境の お申し込み は 「こちら」 から 可能です。
流れに従って 入力すれば 特に問題なく 開設できると 思いますが、迷った際 は 下記の記事 や FAQ などをご参照ください。

この トライアル環境は、トライアル期間だけの 特別価格(*) に なっているので、$300 という枠を 使い尽くそうとしても 結構 難しいかもしれない・・・、という程度には 潤沢な環境 になっています。
(*) トライアル期間中は PaaS サービスについても IaaS 分の料金、つまり CPU や ストレージ分 の 料金のみ 課金されます。

また、アカウントは登録せず、無償で 実際の環境を触れるサービスとして、Oracle LiveLabs というサービスも提供されていますので、こちらも合わせてご利用を検討してみてください。

2-2. チュートリアルに沿って実践する

チュートリアルで 紹介されている内容は 多岐に渡りますが、まずは下記を押さえると 大枠が理解できると思います。(ボリュームが多そうに見えますが、私が通しでやった際は、確か 5~6 時間程度 で 終わったと思います。)

  1. OCIコンソールにアクセスして基本を理解する - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その1)
  2. クラウドに仮想ネットワーク(VCN)を作る - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その2)
  3. インスタンスを作成する - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その3)
  4. ブロック・ボリュームをインスタンスにアタッチする - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その4)
  5. インスタンスのライフサイクルを管理する - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その5)
  6. ファイルストレージサービス(FSS)で共有ネットワークボリュームを利用する - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その6)
  7. オブジェクト・ストレージを使う - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その7)
  8. クラウドでOracle Databaseを使う - Oracle Cloud Infrastructureを使ってみよう(その8)
  9. ロードバランサーでWebサーバーを負荷分散する - Oracle Cloud Infrastructureアドバンスド

3. OCI 資格試験を受けてみる

OCI にも、OCI の クラウドエンジニアとしての 知識 と スキル を問われる資格試験 が いくつか 提供されています。資格取得 を 目指す過程で、より体系的・網羅的に 学習することができるので、「1」や「2」のステップで 学んだ力を 試す意味で 受けてみるのも オススメです。
oci_cert_badges_diagram.jpg
いくつか 種類がありますが、個人的には、まずは FoundationsAssociate
Professional という順序で取得していくのが良いかと思います。

3-1. Oracle Cloud Infrastructure Foundations Associate の 取得

クラウドとは何か?といった レベル感の知識 から問われる試験 となっています。
他社クラウドの利用経験 が既にある方であれば、Associate の 取得から目指されても良いと思います。

  • 試験番号:1Z0-1085-20-JPN (2020年度試験)
  • 受験料(税抜):¥11,400
  • 試験時間:105 分
  • 出題数:60 問
  • 合格ライン:68 %
  • その他 試験概要は こちら をご参照ください

試験対策は、「主な学習リソース」で紹介した資料 や チュートリアル で 十二分に 対応できると思いますが、公式の試験対策動画 なども 公開されています。動画自体は 英語になっていますが、字幕で 日本語 を 選択できます。本試験 に近い形で模擬試験も受けられる ので、ぜひ 試験前に 試してみてください。

3-2. Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate の 取得

OCI の 基本的な用語 や サービスごとの機能・特徴 など、OCI の 基礎的 かつ 必須 の 知識・スキル を持つことを 証明できる資格 になっています。

  • 試験番号:1Z0-1072-20-JPN (2020年度試験)
  • 受験料(税抜):¥18,000
  • 試験時間:85分
  • 出題数:60 問
  • 合格ライン:65%
  • その他 試験概要は こちら をご参照ください

Foundation と 同様、公式の試験対策動画 などが 公開されています。同じく 模擬試験 の 受験が可能ですので、試験前にぜひ一度 チャレンジされることを オススメします。
この 模擬問題 は スクショしておき、通勤時間 などに 手軽に 反復練習 できるようにしておく のが オススメです。

3-3. Oracle Cloud Infrastructure Architect Professional の 取得

Associate 試験で問われる サービス に加えて、Cloud Native 系の サービス や 細かな機能まで問われる(恐らく)OCI 試験の中で 一番 の 難易度 になっているのではないか、と思います。

  • 試験番号:1Z0-997-20-JPN (2020年度試験)
  • 受験料(税抜):¥29,400
  • 試験時間:120 分
  • 出題数:50 問
  • 合格ライン:70%
  • その他 試験概要は こちら をご参照ください

こちらも Foundation, Associate と 同様、公式の試験対策動画 などが 公開されています。同じく 模擬試験 の 受験が可能ですので、試験前にぜひ一度 チャレンジしてみてください。
Professional に関しては 情報が少なく、最も 対策がしにくい試験 だと思いますが、「下記の動画 を さらっと 眺める」 → 「分からない機能は マニュアル や OCI 活用資料集 を参照する」 → 「模擬試験 を 受ける」 → 「間違っていたポイントを 重点的に 動画 や 資料を 見直す」と言った所を 実直に やっていくしか ないのかな と思います。

4. OCI の ユーザ会 に参加してみる

マニュアル、資料、資格試験、と、どれも1人で もくもくと やるしかない内容ばかり 紹介してしまいましたが、1人で 学ぶには 正直、限界があります。
実際に OCI を 利用している方の 声を聴いたり、より実践的な内容 を学ぶには、OCI の ユーザ会 などに 参加して、講演の内容を聞いてみるのも、ひとつの手だと 思います。

OCI には、下記のような ユーザ会があります。昨今の環境下 で、オンラインで気軽に 参加できるものも 多く開催されていると 思うので、とりあえず 参加してみるのも 良いかもしれません。

また、ユーザ会ではありませんが、Oracle が 公式で開催している ウェビナーシリーズ もあります。こちらも、「ナカの人」に 直接 気軽に 質問できる機会 なので、都合が合えば参加してみても 良いかと思います。
※過去ウェビナー も いずれ 掲載される模様 です。

5. 興味のあるアーキテクチャを 作ってみる

ここまで 慣れてくれば、後は OCI の 「アーキテクチャセンター」 にあるような リファレンス アーキテクチャ に従って、更に 発展的な 内容に チャレンジしてみても 良いかと思います。

例として、いくつか オススメを 紹介しておきます。

終わりに

いかがでしたでしょうか。少しでも OCI 学習の一助となっていれば幸いです。

尚、おまけになりますが、(かつ 手前味噌で 恐縮なのですが、)AWS や Azure など 他社クラウドを 経験済みの方は、下記の記事もご参考にして頂けたら幸いです・・・!

第1弾 概要編:https://qiita.com/Skogkatter112/items/98c6f815b4e0b6556b7e
第2弾 IAM/IDCS編:https://qiita.com/Skogkatter112/items/51b619026aa53a9c6069
第3弾 Compute編:https://qiita.com/Skogkatter112/items/540da610c7938cb74b55
第4弾 Storage編:https://qiita.com/Skogkatter112/items/200a1fe8c419fc9ee16e

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