Oracle LiveLabs とは
「Oracle LiveLabs
」とは、個人用の 学習コンテンツ を提供しているサービスです。
AWS/GCP では Qwiklabs
、Azure では Microsoft Learn
といったサービスがありますが、それと同じく、わざわざ 個人で クラウドサービスの契約をせずとも、「ハンズオンのシナリオに沿って」「実際の環境を触りながら」学べる というのがポイントです。
本記事では、この Oracle LiveLabs を使う場合の流れや、実際に workshop の一つを実施してみた感想などについて、レポートしていきたいと思います。
何ができるのか
2020年09月20日現在、ざっと見た感じとしては 下記の通りでした。
- OCI, ADB など
60種類
以上のコンテンツを提供 - 各所用時間 は、**
30分~2時間
**くらいが多め - 言語は、
英語のみ
(Chrome 翻訳がオススメ) - コンテンツの実行環境 は
4種類
(*) -
ユーザーが保有する環境
[1]. Free Trial
[2]. Always Free
[3]. Run on Your Tenancy -
LiveLabs で提供される環境
[4]. Run on LiveLabs
(*) 自身でテナントを用意することなく利用できるのは [4] の環境のみ で、それ以外の環境については、自前で準備する必要があります。また、全ての workshop で [4] が 利用できる訳ではなく、対応している Workshop が限られています。
少し手軽さには欠けますが、[1]・[2]の環境であれば、[4]と同じく 無償で利用ができる ので、体験可能なコンテンツの幅を広げるためにも、用意頂くことをオススメします。
Oracle Cloud Free Tier を始める:https://www.oracle.com/jp/cloud/free/
どんな感じで利用するのか
1. まずはアクセスしてみる
Oracle LiveLabs へは、下記 URL からアクセスできます。
2. やりたいコンテンツを検索してみる
コンテンツの一覧は、Available Workshops
から確認ができます。
※画面上部の「Search Workshops…
」から検索したり、右側のフィルタで絞り込んだりできるようですが、上手く機能していないように見えました。また、[4] の環境に対応している workshop だけを検索したかったのですが、そういった条件で絞り込みが 出来なさそうでした。(2020/09/20 現在)
ざっと見た感じでは、Autonomous Database に関連する Workshop は [4] の環境 が利用できるものが多かった印象です。この記事では「Machine Learning on Autonomous Database Workshop」という Workshop を実際にやってみています。
3. Workshop を始める
やりたいコンテンツが決まったら、さっそく環境を選択して Workshop を始めましょう。
[1] ~ [3] の、ユーザーが保有する環境を利用する場合は、予約 や サインインはせずに、そのまま 始められます。
[4] の環境を利用する場合は、Oracle Account でのサインイン と 予約 が必要になります。予約と言っても、「すぐに始める」という選択ができるので、待たされずに済みそうです。
せっかくなので、本記事では [4] の環境を利用して workshop を進めていきたいと思います。次に サインインの手順 と 予約の流れを記載します。
4. サインインする
LiveLabs の環境を利用するためには、オラクルのアカウントを持っている必要があります。画面右上の Sign in
ボタンから、サインインしておきましょう。アカウントを持っていない場合も、同じ画面からアカウントの作成が行えます。
5. Workshop を予約をする
対象の Workshop で Reserve This Workshop
を選択し、予約画面に移動します。任意の日時を設定しても良いですし、今すぐに始めたい場合には、左下の Start Workshop Now?
ボタンを ON にしましょう。
予約時には、サインインしているアカウントのメールアドレスにメールが届きます。メールの受信に同意するチェックを有効にし、Submit Reservation
ボタンを押しましょう。
尚、メールには 予約ID や Workshop名、終了日時 などが記載され、予約時、予約した日時の開始のタイミング、終了前など、いくつかのタイミング で送られてきていました。
6. Workshop を開始する
予約を完了すると、下記の画面に移動します。予約した Workshop は View Your Reservation
ボタン、または、上部メニューの My Reservation
から閲覧できます。
My Reservation の画面では、予約日時になると対象の Workshop で Launch Workshop
ボタン が表示されます。ボタンを押下し、Workshop を起動してみましょう。
(今すぐに開始を選択して予約した場合に、当該ボタンが表示されていなければ、少し待って再表示しましょう)
7. LiveLabs から提供される環境にログインする
Workshop を起動すると、LiveLabs から提供されたテナント情報、ユーザー名、パスワード、利用すべきコンパートメント名などが表示されます。画面下部には、詳細なログイン手順が表示されています。
Launch Console
ボタンを押下することで、別ウィンドウで OCI へのログイン画面が開くので、ログイン手順を参考にしながら、コンソールへログインしましょう。
8. Workshop の手順を進める
コンソールへのログイン手順の最下部には、次の Workshop の手順を表示するボタンが2つあります。ここで、どちらを選んでも問題ないのですが、個人的には Open the workshop instruction in a new tab
を選択するのが オススメです。
左のボタンで手順を開いても、Workshop の手順が inline frame になっているためか、Chrome の機械翻訳が利かないからです…
9. Workshop の時間を延長する
ここまでくれば、あとは手順に従って ハンズオンを行っていくだけです。しかし、ハンズオン中、思ったよりも時間がかかってしまい、「時間を延長したい」といった場面が出てくることもあるかと思います。
そういった場合は、いつでも Extend Workshop Reservation
ボタンを押下することで延長することができます。期間は ボタンを押下する毎に 1時間ずつ 延長されていくようです。
10. Workshop を終了する
終了する際は、特に 特別な操作は必要ではなさそうでした。自前の環境を利用して workshop を実施していた場合には、不要であれば作成したリソースは削除しておくと良いと思います。
使ってみた感想
- Oracle LiveLabs が提供する環境があるので、事前準備ナシに勉強ができる という手軽さが とても有難い
- 英語のみだったので構えていたものの、ブラウザの機能を使って日本語化することで、全く学習する上で 苦にならなかった。
- 自前の環境不要で実施できる Workshop が 現状だと少ないように感じた のと、検索性が まだ良くないように感じた ので、今後改善されることを期待
とはいえ、環境については Always Free などの環境を用意することで代替できますし、最悪 手順を見ているだけでも 勉強になります。また、それら 全てが「無償」 というのは本当にありがたいです… 今後も色々と拡張されていくとよいなと思います。