この記事について
「ラズパイでPing監視(1)Zabbixサーバー構築」からの続きです。Zabbixのエージェントレスでネットワーク内の死活監視をするダッシュボードを作ります。
環境
RaspberryPi
Raspberry Pi: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.2
OS: Raspberry Pi OS Lite 64-bit (Debian GNU/Linux 12 (bookworm))
Zabbixサーバー構成
Download and install Zabbixで以下の構成を選択しました。

ダッシュボード構築
サーバーの状態が直感的にわかるように室内マップ上にサーバーアイコンを配置して状態を表示します。
マップ用背景作成
[管理] > [一般設定] > [イメージ] > [タイプ] > [背景]を選びます。

あらかじめ作成した室内マップ画像を名前を付けて読み込みます。

サーバー用アイコンイメージ作成
[管理] > [一般設定] > [イメージ] > [タイプ] > [アイコン]を選びます。
サーバーはほぼラズパイです()のでラズパイのアイコンを読み込みます。

ホストグループ作成
[設定] > [ホストグループ] > [ホストグループの作成]を選びます。
今回対象とするラズパイネットワークには110セグメントを割り当ててあります。

ホスト登録
[設定] > [ホスト] > [ホストの作成]を選びます。
インターフェースの追加をクリックしてエージェントを選びます。
ホスト名:hostname等
テンプレート:[Template] -> [ICMP Ping]
グループ:上記で作ったホストグループ(110segment)

固定した(wlan0の)ipアドレスを登録します。

グラフ作成
ホスト作成時に登録したテンプレート(ICMP Ping)にグラフを作成します。
[設定] > [テンプレート] > [ICMP Ping] > [グラフ] > [グラフの作成]を選びます。
[アイテム] -> [追加]を開くとdefaultの3つのアイテムがあります。

それぞれ一つずつ合計3つのグラフを設定します。
グラフ名はPing Status、Ping パケットloss率、Ping 応答時間としました。

室内マップ作成
[監視データ] > [マップ] > [マップの作成] > [ダッシュボードのプロパティ]であらかじめ作成した室内マップ画像を読み込みます。

マップが追加されたら変更をクリックしてサーバーを登録します。

[アイコン] -> [追加]をクリックすると新規要素が追加されます。

新規要素のアイコンをクリックするとアイコンの詳細登録画面が表示されるので入力します。
タイプ:ホスト
ホスト:各ホスト
アイコン 標準:登録したラズパイアイコン

サーバーのアイコンをドラックアンドドロップで配置位置に移動させます。

全てのホストを登録してこんな室内マップが完成しました。

ダッシュボード作成
[監視データ] > [ダッシュボード] > [ダッシュボードの作成] > [ダッシュボードのプロパティ]でダッシュボード名を入力します。

マウスに追従する「新しいウィジェット」をクリックして、先ほど登録した室内マップを取り込みます。

更に新しいウィジェットを追加してICMP Pingテンプレートに設定した3つのグラフも取り込みます。
データセットには全てのホストを、アイテムパターンにはグラフごとにPing Status、Ping パケットloss率、Ping 応答時間を選択します。

スペースが余ったのでホスト稼働状況と時計も取り込みました。今後Zabbix Agentを各端末に導入した場合に使います。

今後やること/やってみたいこと
会社でも主にラズパイネットワークなのでやりすぎると本末転倒ですが使い方を確認しておきたいと思います。
・トリガーでメール送信(must)
・主要な使い方調べて動作確認
・ホストの負荷/通信速度の測定