投稿の動機
CFD/CAEソフトを使うことの難しさを関数電卓や表計算ソフトと同等だと勘違いしている人が多いように感じたため,CFD/CAEソフトの操作を覚えるのと並行して読んだほうが良いと考える本を紹介します.
自分が読んだ本の中で取捨選択した結果です.自分が未だ読んでいない本の中にも良書があるはずです.
想定読者
下記の箇条書き条件に全てに当てはまる人.
- CFD/CAEソフト自体の研究者や開発者ではなくユーザーとして使っている人.
- これまで数値計算理論を学んだことが無い人あるいは専門書を読んだことがない人,たとえば、FVM(有限体積法)やFEM(有限要素法)という技術用語の意味を理解していない人.
- 下記に例示する超基本的な技術用語の意味を知らない方
- CFD:緩和係数,収束基準,乱流モデル.
- CAE:応力の特異点,ガウス積分点の解,節点解,要素解.
推薦図書
選定方針
- 想定読者で記載したように数値計算という専門分野に関わりがなかった人へ紹介する本のため,数値計算の専門書を含みません.
- CFD分野では流体力学の基本知識が,CAE分野では材料力学の基本知識が前提になっています.その専門分野に関わりのない人は,先に学習してください.
- 線形代数学(行列),テンソル数学,連続体力学の基本知識も必要でが,その分野の本の紹介はいたしません.わからないことが出てくる都度,調べるという作業をしてください.(大学等で講義資料が公開されている場合があるのでweb検索をしてください.)
CFD
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OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析(第2版), 森北出版
の中の「理論編」、約30ページ分 - 下の本を読むための準備運動みたいな内容です。
- 数値流体力学, 森北出版