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趣味でAIと一緒に「日本の公開データを“改ざん検知つき”でAIに渡すMCP」を作ってみた(MCP × x402 が面白すぎた)

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Last updated at Posted at 2026-06-19

はじめに

最近AI(Claude)に手伝ってもらいながら、趣味でシステムを作るのにすっかりハマってます。
他にもDevTools Japan という無料のWebツール集を運営しています。

で、いろいろ調べて、触ってるうちに「これは面白い…!」ってなった技術が2つあって、それがMCPとx402なんです。
ちなみに作ったシステムはmcp-revenue-empire です。

  • MCP(Model Context Protocol) … AIエージェントが外部のツールやデータを呼び出すための共通規格。早い話「自分の作ったサービスを、AIから直接使ってもらえる」やつ。今流行りかな?
  • x402 … HTTPの「402 Payment Required」を使って、1回呼ばれるごとに課金できる仕組み。アカウント登録なしで、エージェントがそのまま支払って使えるのがすごい。ある意味怖いやつ。

この2つを組み合わせると、「AIエージェントが、登録もせずに、必要なデータを呼んで(必要なら自動で支払って)使う」みたいな世界が作れちゃうんですよね。これが面白くて、勢いで作ったのがこれです。

(コードはほぼAIに書いてもらってます。わたしは「こういうの作りたい」を考えて、レビューする係…!)

作ったもの

日本の公開データを「改ざん検知つきの時系列台帳」にして、MCPから呼べるようにしたサービスです。

エンドポイントはこちら:

https://mcp.mcp-revenue-empire.com/mcp

いまのところ 全部 無料・登録不要 で呼べます。補助金とか、行政処分とか、不動産の取引価格とか、「日本の役所が公開してるデータ」を、AIがそのまま引っぱって使える形にしてあります。
これは私の今の業務に関係があったので、これが欲しい!から始めました!!

全部で12ジャンルあります

ジャンル 中身 だいたいの出典
補助金 補助金の新規・変更 jGrants
パブリックコメント 意見募集の新規・結果 e-Gov
研究費公募 公募情報 研究費系
入札・調達 入札案件・落札 官公需ポータル
行政処分 金融庁の処分事例 金融庁
許認可 金融庁の登録業者一覧 金融庁
リコール リコール情報 消費者庁
薬価 薬価基準収載品目 厚労省
例規・法令 法令の改正 e-Gov法令
SaaS利用規約 主要SaaSのToS変更 各社
不動産取引価格 取引価格情報 国交省 不動産情報ライブラリ
地価公示 地価公示の標準地 国土数値情報

「変化を毎日見張って、台帳に追記していく」イメージです。

私はDicordに自動送信して使ってます。

こんな感じで、更新や変更、新規追加があれば自動でメッセージが来ます!
スクリーンショット 2026-06-19 12.05.31.png

これが地味にすごく便利で。
役所のサイトを毎日見に行かなくても、変わったところだけ向こうから来るんですよね。
朝Discordを開いたら、その日の差分が並んでる。
補助金の新しい公募とか、自社製品に関係するリコールとか、「見逃したくないけど毎日チェックするのは面倒」なやつを取りこぼさずに済みます。

「改ざん検知つき」ってどういうこと?

ここがこのサービスの一番のこだわりで。

毎日データを観測して、変化があったら「いつ・何が・どう変わったか」をハッシュチェーンでつないで記録してます。
あとから1件でもこっそり書き換えると、チェーンが壊れて「これ改ざんされてます」ってバレる仕組みです。

ただ、ここは正直に言っておきたくて——

この署名が証明するのは「ここに記録されて、あとから変えられてない」ってことだけです。

元の役所データ自体が正しいかとか、その取引が本当にあったかは保証しません。そこは盛らないでおきます。
(前に祝日APIを作ったとき、判定をAIに聞いたら普通に間違えられた経験があるので…「たぶん正しい」と「検証できる」は別もの、ってことを身に染みて学びました。)

この考え方は、正直自分には無くてAIにお勧めされたのですが、今後AIを使う上でこの「改ざん」というもの。
つまり「信頼」されるものが重要らしいです!

使い方

Claude Desktop に登録する

設定ファイルにこれを足すだけ:

{
  "mcpServers": {
    "japan-public-ledgers": {
      "url": "https://mcp.mcp-revenue-empire.com/mcp"
    }
  }
}

これで、Claudeに「最近の東京の不動産取引価格を調べて」って言うと、直接このデータを引いてきてくれます。AIが勝手にデータソースを持つ感じ、ちょっと感動します。

curl で叩く(ブラウザ・ターミナルだけでOK)

ツール一覧を見る:

curl https://mcp.mcp-revenue-empire.com/mcp/tools

不動産取引価格を検索(東京都=コード13):

curl -s https://mcp.mcp-revenue-empire.com/mcp \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{"jsonrpc":"2.0","id":1,"method":"tools/call","params":{"name":"realestate_watch_search","arguments":{"areaCode":"13","limit":2}}}'

返ってくるJSON(一部):

{
  "hits": [
    {
      "areaName": "東京都 中央区",
      "period": "2025-Q4",
      "propertyType": "宅地(土地と建物)",
      "price": 630000000,
      "ledgerVerified": true
    }
  ]
}

この "ledgerVerified": true が「改ざんされてないよ」の印です。

なんでこんなの作ったの

最初は「MCPとx402を触ってみたい」だけだったんですけど、作ってるうちにAIが気づいたことがあって。

こういう“時系列で変化を記録した台帳”って、今日から記録し始めないと、後からは絶対に手に入らないみたいなんですよね。役所のサイトは「今の最新」しか出してくれないので、「去年のいつ、この補助金の条件がこっそり変わったか」みたいな履歴は、コツコツ観測してた人しか持ってない。

だから「とりあえず全ジャンル観測だけ広げておこう」と思って、12ジャンルまで増やしちゃいました。データが貯まること自体が価値になる、という発見が面白かったです。

技術的な話

  • Cloudflare Workers(サーバーレス)+ TypeScript
  • D1(SQLite)にハッシュチェーンで保存
  • 全サービスを /mcp/*(MCP)と /x402/*(x402課金)の両方で公開
  • 公式の MCPレジストリにも登録済み
  • 日本語・英語の両対応(日本のデータだけど、世界中の開発者に使ってほしいので)

x402の課金まわりも仕込んであるんですけど、今は「まず使ってもらう」フェーズなので全部無料で開けてます。

(おまけで、エージェント自身にIDを発行して改ざん検知つきで照会できる「agent-identity」みたいなのも作ってます。これはまた別の記事で…!)

まとめ

  • 日本の公開データ12ジャンルを、改ざん検知つきの台帳にしてMCPで公開しました
  • 登録不要・無料で、Claude Desktopやcurlからすぐ呼べます
  • エンドポイント: https://mcp.mcp-revenue-empire.com/mcp
  • MCP × x402、ほんとに面白いので、興味ある人はぜひ触ってみてください

「こんなジャンルも観測してほしい」「ここ動かなかった」みたいなのがあれば、気軽にコメントで教えてください〜!

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