はじめに
この記事は、Godot 4.xでFPS視点の3D脱出ゲーム(寝室に隠されたアイテムを探し、謎を解いて脱出する)を作る連載の第1回です。
環境構築・Claude Code + godot-mcp のセットアップは以下の記事で済んでいる前提で進めます。
- 【Godot 4.x】2D脱出ゲームを作ってみる①〜環境構築とプロジェクト作成〜
- 【Godot 4.x】2D脱出ゲームを作ってみる②〜GodotをClaude Codeと連携させる:godot-mcpセットアップ(macOS)〜
この記事でやること
- 3D用の新規プロジェクト作成(レンダラー選択・スマホ横向き設定)
- フォルダ構成の準備
- 使用アセットの紹介・インポート
- 動作確認用の仮シーン作成
想定環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | macOS(Apple Silicon) |
| Godot | 4.7 stable |
| Claude Code | 最新版 |
| godot-mcp | セットアップ済み |
0. Claudeにやりたいことを伝える
プロンプト:
godot で3Dの脱出ゲームを作成したいです
さらにgodotの環境構築の記事は作成済みでしたのでこれを伝えました
プロンプト:
環境構築までは
https://qiita.com/OnuuuumaX/items/9ce7e872a900afd74e06
https://qiita.com/OnuuuumaX/items/44ced73e194fa2031114
を行っています
さらにclaudeから質問されたので回答
プロンプト:
環境構築(①②)は前の記事を参照リンクで済ませる形でOK
2D連載と同じく Claude Code + godot-mcp で開発を進める想定
ゲームの規模感は「1部屋のシンプルな3D脱出ゲーム」
godotのアセットストア(ベータ)から利用したいアセットを探しました
プロンプト:
http://store.godotengine.org/asset/kyle-fuji/low-poly-bedroom-asset-pack/
こちらのgodotのassetを使用したいです
godotのアセットストアはベータ版、かつ配布アセットは限定されているようですので、今はまだ規模感が小さいですが今後を期待しましょう!
1. 新規プロジェクトの作成
1-1. プロジェクトマネージャーでの作成手順
- Godotを起動し、プロジェクトマネージャーで「新規プロジェクトを作成」をクリック
- プロジェクト名を入力(例:
EscapeGame3D) - 保存先フォルダを指定
- レンダラーを選択して「作成」
1-2. レンダラーの選択
3Dゲームではレンダラー選択が重要です。
| レンダラー | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| Forward+ | 高品質。影・反射・ポストエフェクトが豊富 | PC向け3Dゲーム ← 今回はこれ |
| モバイル | 軽量。モバイル・Web向け | スマホ・ブラウザ向け |
| Compatibility | 互換性重視 | 低スペック端末対応 |
今回はスマホ横向き向けのFPS脱出ゲームのため、Forward+ を選択します。
2Dゲームでは「モバイル」を推奨しましたが、3Dではポストエフェクト(SSAO・SSILなど)を活用できる Forward+ が適しています。
1-3. プロジェクトの画面設定(スマホ横向き対応)
プロジェクト作成後、メニューから プロジェクト > プロジェクト設定 を開き、以下を設定します。
表示 > ウィンドウ タブ:
| 項目 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| サイズ > ビューポートの幅 | 1870 | スマホ横向きの基準解像度より少し大きめ |
| サイズ > ビューポートの高さ | 840 | スマホ横向きの基準解像度より少し大きめ |
| ストレッチ > モード | canvas_items |
UIも含めて拡大縮小される |
| ストレッチ > アスペクト | expand |
余白を作らず画面幅いっぱいに広げる |
| ポータブル > 方向 | landscape |
スマホを横向きに固定する |
方向 の設定は landscape(横向き固定)のほか、portrait(縦向き固定)や sensor(端末の傾きに追従)も選べます。脱出ゲームはFPS視点で横長の画角が必要なため、landscape に固定するのが無難です。
2. フォルダ構成の準備
エディタが起動したら、FileSystemパネルで以下のフォルダ構成を作成します。
res://
├── scenes/ # 各シーンファイル(.tscn)
├── scripts/ # GDScriptファイル(.gd)
├── assets/
│ ├── models/ # 3Dモデル・アセット(.glb / .fbx)
│ ├── textures/ # テクスチャ画像
│ └── fonts/ # フォントファイル
└── autoload/ # シーンをまたぐ状態管理用スクリプト
2D連載のフォルダ構成と似ていますが、assets/images/ の代わりに assets/models/ と assets/textures/ を分けています。3Dアセットはファイル数が増えやすいため、最初から整理しておくと後が楽です。
claude code + MCP に、「これらのフォルダを作成してください」と命令すれば作成してくれますが、クレジット・セッションの消費を抑えたければ自身で作成してしまいましょう
3. 使用アセットの紹介
今回の寝室シーンには、Godot Asset Storeで公開されているフリーアセットを使用します。
Low Poly Bedroom Asset Pack by Kyle Fuji
https://store.godotengine.org/asset/kyle-fuji/low-poly-bedroom-asset-pack/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ライセンス | CC0 1.0(クレジット不要・商用利用可) |
| 対応バージョン | Godot 4.x / 3.x |
| 容量 | 1.94 MB |
| 内容 | ベッド、ベッドサイドテーブル×3種、ドレッサー×4種、ランプ×6種 |
| 特徴 | 引き出しの開閉アニメーション付き、素材カスタマイズ可 |
CC0ライセンスのため、そのまま記事やゲームに使用できます。
3-1. アセットのダウンロード
- 上記URLにアクセスし「Download」をクリック(1.94MB)
- ダウンロードしたZIPを展開
3-2. プロジェクトへのインポート
- 展開したフォルダの中身(
addons/やmodels/フォルダなど)を確認 -
assets/models/bedroom/フォルダを作成し、展開した中身をそこにコピー - Godotエディタに戻ると自動インポートが始まります
- インポート完了後、FileSystemパネルに
.glbや.tscnファイルが表示されれば成功
FBXファイルを使う場合、Godot 4.xではインポート設定で「FBX2glTF」が必要になることがあります。アセットに .glb 形式も含まれている場合はそちらを優先して使うとスムーズです。
4. 動作確認用の仮シーン作成
アセットのインポートが確認できたら、3Dシーンが正常に動作するか確かめる仮シーンを作ります。
4-1. 3Dシーンの新規作成
- メニューから
シーン > 新規シーン - 「3Dシーン」を選択(ルートノードが
Node3Dになります) - ルートノードの名前を
Mainにリネーム - シーンを保存
4-2. 最低限のノード構成を追加
以下のノードを追加します。
Main (Node3D)
├── DirectionalLight3D # 太陽光相当の平行光源
├── Camera3D # 動作確認用カメラ
└── WorldEnvironment # 背景・環境光の設定
DirectionalLight3D の追加
-
Node3Dを右クリック → 「子ノードを追加」 →DirectionalLight3D - Inspectorで
Shadow > EnabledをOnにしておく
Camera3D の追加
- 同様に
Camera3Dを追加 - Transformで Position を
(0, 1.7, 3)程度に設定(人の目線の高さ)
WorldEnvironment の追加
-
WorldEnvironmentを追加 - Inspectorの
Environmentプロパティ右の「新規Environment」をクリックして生成 -
Background > ModeをSkyに設定するとデフォルトの空が表示されます
上記の設定手順をclaude code + mcp に伝えると、実際に設定してもらえます
4-3. アセットを仮配置
インポートしたアセットのいずれか(例:ベッド)をFileSystemパネルからシーンにドラッグ&ドロップして配置してみます。
4-4. シーンを保存して実行
-
scenes/main.tscnとして保存 - 再生ボタン隣の「現在のシーンを実行」
- アセットが表示された3D空間が起動すれば成功
この時点ではカメラは固定で、操作はできません。FPS移動の実装は次回行います。
まとめ
今回は以下を行いました。
- Forward+ レンダラーで3Dプロジェクトを新規作成、スマホ横向き(landscape)に設定
- 3D開発向けのフォルダ構成を整備
- CC0フリーアセット「Low Poly Bedroom Asset Pack」をインポート
- 動作確認用の仮シーンでアセット表示を確認
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