はじめに
この記事は、Godot 4.xで簡単な脱出ゲーム(部屋に隠されたアイテムを探し、謎を解いて脱出する)を作る連載の第2回です。
Godot 4.xの開発をAIに手伝わせるための環境構築として、Claude Code と godot-mcp を連携させる手順を解説します。
セットアップが完了すると、ターミナル上のClaude Codeに「splash.tscnにColorRectを追加して」と指示するだけで、Godotのシーンファイルを直接操作できるようになります。
この記事でやること
- Claude Code(AnthropicのAI搭載CLIツール)のインストール
- godot-mcp(GodotをMCP経由で操作するサーバー)のセットアップ
- Claude Code ↔ Godotエディタの連携確認
想定環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | macOS(Apple Silicon) |
| Godot | 4.7 stable |
| Node.js | v20以上(今回はv24で確認) |
| Claudeアカウント | Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか |
注意:Claude Codeは無料プランでは使用できません。Pro(月$20)以上のプランが必要です。
仕組みの概要
ターミナル上のClaude Code
↕ MCP(stdio通信)
godot-mcp(Node.jsサーバー)
↕ コマンドライン実行
Godot Engine(/Applications/Godot.app など)
godot-mcpはGodotエディタのプラグインではなく、外部のNode.jsサーバーとして動作します。Godotの実行ファイルを直接コマンドラインで呼び出し、一時的なGDScriptを都度実行する形でプロジェクトを操作します。そのため、Godotエディタ側に特別なプラグインをインストールする必要はありません。
1. Claude Codeのインストール
1-1. Homebrewでインストール(推奨)
macOSでHomebrewが入っている場合、以下のコマンド一発で完了します。
brew install --cask claude-code
補足:公式ドキュメントではcurlインストーラーも案内されていますが、macOSではHomebrewの方が安定しています。
1-2. インストール確認
claude --version
バージョンが表示されれば成功です。
1-3. 動作チェック
claude doctor
設定・認証・パスなどをまとめて診断してくれます。インストール直後に実行しておくと安心です。
2. Claude Codeにログイン
claude
または
claude /login
を実行すると、以下のようなログイン方法選択画面が表示されます。
Select login method:
❯ 1. Claude account with subscription · Pro, Max, Team, or Enterprise
2. Anthropic Console account · API usage billing
3. 3rd-party platform · Amazon Bedrock, Microsoft Foundry, or Vertex AI
Claudeのサブスクリプション(Pro以上)をお持ちの場合は 1番 を選択します。ブラウザが開くので、claude.aiで使っているアカウントでサインインしてください。
初回起動時のプロンプト
ログイン後、以下のような確認画面がいくつか表示されます。
| 画面 | 選択 |
|---|---|
| ターミナル設定(Option+Enterで改行など) | 1. Yes, use recommended settings |
| フォルダの信頼確認 | 1. Yes, I trust this folder |
| セキュリティノート | Enterで続行 |
3. Node.jsの確認
godot-mcpはnpxで動作するためNode.jsが必要です。
node --version
v20.0.0 以上が表示されれば問題ありません。入っていない場合はHomebrewでインストールできます。
brew install node
4. godot-mcpの登録
Godotプロジェクトのルートディレクトリに移動してから、以下のコマンドを実行します。
cd /path/to/your-godot-project
claude mcp add --transport stdio godot-mcp -- npx -y godot-mcp
成功すると以下のようなメッセージが表示されます。
The godot-mcp MCP server has been added to your local Claude Code config for this project.
It will launch via npx -y godot-mcp using stdio transport whenever you start a session in this directory.
登録確認
claude mcp list
godot-mcp が Connected になっていれば登録成功です。
┌───────────┬───────────┐
│ Server │ Status │
├───────────┼───────────┤
│ godot-mcp │ Connected │
└───────────┴───────────┘
5. GodotのパスをMCPに設定する
godot-mcpがGodot本体を見つけられるよう、実行ファイルのパスを環境変数として設定します。
まずGodotの場所を確認します。
ls /Applications/Godot.app/Contents/MacOS/Godot
SSDや外部ドライブにインストールしている場合はそのパスを確認してください。パスが分かったら ~/.claude.json を直接編集するか、Claude Codeのターミナル上で以下のように指示します。
godot-mcpの設定にGODOT_PATH=/Applications/Godot.app/Contents/MacOS/Godotを追加して
Claude Codeが ~/.claude.json の該当箇所を自動で編集してくれます。
設定後は再起動
設定を反映させるためClaude Codeを再起動します。
# Ctrl+C で終了後
claude
6. 動作確認
Claude Codeのターミナルで以下のように入力してみてください。
godot-mcpのツールを使ってGodotのバージョンを確認して
以下のような応答が返れば連携成功です。
インストールされているGodotのバージョンは 4.7 stable (ビルド: 5b4e0cb0f) です。
使い方のイメージ
連携後は、ターミナル上でGodotプロジェクトに対して自然言語で指示できます。
# シーンの操作
scenes/splash.tscnにColorRect(名前: BackgroundColor)を追加して
# スクリプトの生成
scripts/splash.gdを作成して、フェードイン/アウト演出を実装して
# プロジェクト構造の確認
現在のプロジェクト構造を教えて
トラブルシューティング
curl インストーラーが失敗する場合
curl: (56) Failure writing output to destination
このエラーが出た場合はHomebrewでのインストールを使ってください。
brew install --cask claude-code
godot-mcpがGodotを見つけられない場合
GODOT_PATH の設定を確認します。~/.claude.json をテキストエディタで開き、godot-mcp のエントリに以下のような env が含まれているか確認してください。
"env": {
"GODOT_PATH": "/path/to/Godot.app/Contents/MacOS/Godot"
}
パスはご自身の環境に合わせて変更してください。
まとめ
| ステップ | 内容 | 確認コマンド |
|---|---|---|
| 1 | Claude Codeインストール | claude --version |
| 2 | ログイン | claude /login |
| 3 | Node.js確認 | node --version |
| 4 | godot-mcp登録 | claude mcp list |
| 5 | GODOTパス設定 |
~/.claude.json を確認 |
| 6 | 動作確認 | Godotバージョン取得 |
これでClaude Codeのターミナルから自然言語でGodotプロジェクトを操作できる環境が整いました。Qiita連載の開発作業はClaude Codeで、記事の執筆・設計相談はclaude.aiで、という使い分けがおすすめです。
