序
Cloud9ではディフォルトでPostgresqlが使えるが、バージョンは9.3と古い。
Postgrestというものを試してみようと思い立ったところ、Postgresql9.5以上が必要とのこと。
そこで、現時点の最新版であるバージョン9.6を入れたので記録しておく。
基本的には、Cloud9フォーラムのCan we upgrade to Postgres 9.4?に従っただけなのだけれど、Cloud9を初心者向け学習にどんどん活用してほしいと思っているので、日本語で補充的なところを含めて書いておく。Cloud9の他にも、Ubuntuサーバーに最新版のPostgresを入れる際も同様のはず。
①古いpostgresql を消去する。
sudo service postgresql stop
sudo apt-get --purge remove postgresql\*
purge(一掃)して消しちゃえ、っと。
②postgresql.orgをaptの信頼先にし、アップデート。
はじめに、postgresql.orgを信頼先とするために/etc/apt/sources.list.d/pgdg.listを編集する。スーパーユーザ権限が必要なので、例えば以下のようにしてvi で編集。
sudo vi /etc/apt/sources.list.d/pgdg.list
追記する内容は以下。
deb http://apt.postgresql.org/pub/repos/apt/ trusty-pgdg main
postgresql.org のキーを追加。
wget --quiet -O - https://www.postgresql.org/media/keys/ACCC4CF8.asc | sudo apt-key add -
sudo apt-get update
ずらずらとアップデートされる。
③postgresをインストール
バージョン9.6を指定する
sudo apt-get install postgresql-9.6
④postgres起動のための権限設定
cloud9のもともとの起動設定は使えなくなっているので、
postgresクリーンインストールの例にならって、
postgresユーザーを設定する。
postgresユーザーのパスワード設定
sudo passwd postgres
pg_hba.confの変更(たぶん必要)
ローカル環境からのアクセス権限設定を行っておく。
pg_hba.confの上の方、
local all postgres
の行をtrustとする。
コマンドとしては:
sudo vi /etc/postgresql/9.6/main/pg_hba.conf
local all postgres trust
⑤postgresユーザーとなってpsql
(あなたのユーザー名)$ su postgres
Password: (上で設定したパスワードを入力)
postgres@kmry1-postgres96-5384036:/etc/postgresql/9.6$psql
psql (9.6.5)
Type "help" for help.
postgres=#
ここまでくれば、オーケー。ちなみに、この時点で、clud9無償版2GBのディスクスペースのうち120MBがPostgres9.6によって専有される。許容範囲内だね。
おわりに。
このあと、PostgreSQLで使うコマンドについては、
PostgreSQL よく使うコマンドまとめがわかりやすい。
PostgreSQLは古くからあって使い方も安定しているので、安心して学んでいいはず。PostgreSQL10が出たあとも使える知識と思っておこう。