今からDockerをはじめたいあなたへ
Dockerを使用してLAMP(Linux, Apache, MySQL, PHP)スタックを構築することは、開発と本番環境の一貫性を保つための効果的な方法です。本記事では、Dockerを使用してLAMP環境をセットアップする手順を詳しく説明します。
必要なツールのインストール
まず、DockerとGitをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install docker.io docker-compose git -y
リポジトリのクローン
次に、LAMP環境を構築するためのリポジトリをクローンします。
git clone https://github.com/sprintcube/docker-compose-lamp.git
cd docker-compose-lamp/
cp sample.env .env
.env
ファイルの設定
.env
ファイルを開き、必要な設定を行います。ここでは、PHPのバージョンやMySQLのバージョンなどを指定できます。
# Example .env file
PHP_VERSION=8.2
MYSQL_VERSION=5.7
Dockerコンテナの起動
以下のコマンドを実行して、Dockerコンテナを起動します。
docker-compose up -d
これで、LAMPスタックが起動し、http://localhost
でアクセスできるようになります。
仮想ホストの設定
新しい仮想ホストを追加するには、config/vhosts/default.conf
ファイルを編集します。
<VirtualHost *:80>
ServerName example.local
DocumentRoot /var/www/html/example
<Directory /var/www/html/example>
AllowOverride All
Require all granted
</Directory>
</VirtualHost>
SSLの設定
SSLを有効にするには、config/ssl
ディレクトリにSSL証明書を配置し、config/vhosts/default.conf
ファイルでポート443の設定を有効にします。
<VirtualHost *:443>
ServerName example.local
DocumentRoot /var/www/html/example
SSLEngine on
SSLCertificateFile /etc/ssl/certs/cert.pem
SSLCertificateKeyFile /etc/ssl/private/cert-key.pem
</VirtualHost>
動作確認
/var/www/html/
ディレクトリにPHPファイルを作成して動作確認を行います。
sudo nano /var/www/html/info.php
以下の内容を記述します:
<?php
phpinfo();
?>
ブラウザでhttp://localhost/info.php
にアクセスし、PHP情報ページが表示されることを確認します。
データベースの管理
phpMyAdminを使用してデータベースを管理できます。http://localhost:8080
にアクセスし、以下のデフォルトのクレデンシャルを使用します。
- ユーザー名: root
- パスワード: tiger
まとめ
Dockerを使用してLAMP環境をセットアップすることで、開発から本番環境まで一貫したワークフローを実現できます。環境の違いによるトラブルを減らし、効率的なアプリケーション開発・運用が可能になります。