研究室ではタグとブランチを使ったルールがあるのでその概要を示す.
更新履歴
2024/02/29:ブランチの作成・変更にcheckoutではなくswitchを利用するように変更
タグ
Gitではcommitする毎にその時々のファイルの状態を保存している(snapshot機能).タグはそれに名前を付ける機能である.
例えば前の状態に戻すときにタグ名をもとにもとに戻したりできる.
タグについて詳しくはここを見るがよい.
コマンド
git tag -a [tag名] -m "comment"
- 最新のcommitしたものにtag名を付与.
git tag [option]
- タグを表示
- option
- なし
- 既存のタグ一覧を表示.
- -l "検索文字列"
- 検索文字列に指定したタグの検索・表示.
- なし
git show [タグ名]
- 指定したタグ名の詳細を表示.
git push [repository name] --tags
- 全てのタグをGitLabにアップロード
- git pushした後はタグもアップロードする癖をつけておく
ブランチ
Gitにてファイルのバージョン管理を行っていると「安定版」と「機能どんど追加していく版」に分けたくなったりする.バージョンの流れを必要に応じていくつか作り,何か変になったら安定版の流れにすぐ戻せたりできると楽である.このようなバージョンの流れをブランチ(branch)という.
Gitではプロジェクトを最初に作った時にmainという名前のブランチが作成され,mainブランチ上でバージョン管理が開始される.そして任意の時点で新しいブランチを作ることができ(名前は自由),また統合できる.統合とは,二つのブランチを一つにすることで,それぞれのブランチで行った作業の結果を一つにまとめることである.もちろん全く異なる進化をとげて内容が全く違うブランチを統合することは困難を極める.しかし一つのプロジェクトから始まっているので基本的には同じ目的のものを作っているので,一般に多少の手間で統合するメリットを大きく得られる.
コマンド
注意: branchのコマンド操作をする場合には,commitを行ったうえでbranchのコマンドを実行すること.
git branch [option]
- ブランチを見る,作成する.
- option
- なし
- ブランチ一覧を表示.
- ブランチ名
- 指定したブランチ名で新しいブランチを作成.
- -d ブランチ名
- 指定したブランチを削除.commitしていなかったらエラー.
- -D ブランチ名
- 指定したブランチを削除.commitしてなくても強制的に削除.
- なし
git switch [option] [branch name]
- ブランチを切り替える.
- option
- なし
- 作業するブランチをbranch nameに変更.
- -c
- 指定したbranch nameで新しいブランチを作成し,そのブランチに変更.git branch [branch name] && git switch [branch name]と同等.
- なし
git merge [branch name]
- 複数のブランチを統合する.現在のブランチが統合する側で,branch nameが統合される側となる.
- 例: develブランチの内容をmainブランチに取り込む場合
- git switch main # mainブランチにしておく
- git merge devel