0. はじめに
こんにちは、情報系の大学に通っている大学3年のShuntaです。
こちらはプロジェクトマネジメントに関する本の紹介記事になります。
なぜ、学生なのにプロジェクトマネジメントに関する本を読んでいるのか気になった方もいらっしゃるかもしれません。まずはそのことからお話しましょう。
1. 読んだきっかけ
エンジニアとして活躍している先輩が「この本良いよ」とオススメしてくれたのをきっかけに購入しましたがしばらく積読状態でした。
私が通っている大学には、「プロジェクトデザイン管理」と呼ばれる講義があり、プロジェクト管理を体験・理解できるものとなっています。平成25年度には経済産業省「社会人基礎力を育成する授業30選」1 2 に選出される等、各方面で高評価を受けている貴重な講義です。
本講義で、私はそのプロジェクト内で結成されたチームのプロジェクトリーダーを担当することになりました。しかし、これまでのリーダー経験がほとんど無いことと、プロジェクトリーダーとしての役割を果たすにはどうすればいいのか分からず、途方に暮れていました。
そんなとき、積読状態になっていた本のタイトルに惹かれて手に取って読んでみると大変参考になりました。きっと、Qiita記事にもこの本の紹介記事があるだろうと思い、Qiitaで「"プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本"」と検索してみると数件の記事しかヒットしませんでした。私と似たような悩みを抱えている方がこの本の存在を知れたらいいなと思い、筆を執りました。
2. 『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本』
本書は「そもそもプロジェクトとは何か?」という話から始まります。大学の講義でも最初にプロジェクトについて説明がありましたが、すっかり忘れていたので復習になりました。プロジェクトの目標についても明確に書かれており、チームメンバーの方と目標を共有することができました。
プロジェクトリーダーを担当していて苦労したことの一つに役割分担があります。その方法についても第3章に書かれていました。本書では、要件定義、設計、テストなどについても書かれており、それぞれの場面において参考になりました。
実務においては、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを担当することになった際に今、悩んでいる部分と関連のある章を読むと良いでしょう。例えば、役割分担で悩んでいる場合は第3章のタスクマネジメントを参照します。
3. 『プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本』
『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本』を読み終えた頃に、同著者によって書かれた『プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本』という本が発売されました。今取り組んでいるプロジェクトを成功させたいのであれば前者のみで十分ですが、プロジェクトマネジメントをキャリアの方向性として捉えるのであれば後者の本も読んでおくと良いでしょう。
前者の本ではスキルを中心に紹介していますが、後者の本ではスキル以外に大切なことを紹介しています。その一つに「メタ認知」があります。その導入として、「失われた30年」および「IT業界の構造」を扱っています。失われた30年についてあまり知らなかった私にとっては興味深いものでした。
私は、これまでのリーダー経験がほとんど無いことからリーダーシップについてもっと知りたいと思っていたため、第4章の「リーダーシップを鍛える」を丁寧に読みました。
リーダーは、チームメンバーに対して役割分担を行うことも大切ですが、自分自身が頑張るべき場面もあります。そのような場面におけるストレスマネジメントや具体的にはどのような場面で頑張るべきなのか書かれており、参考になりました。
4. 最後に
プロジェクトリーダーをやっていて思うことは、いつになっても慣れないということです。未だに人を動かそうとするのに苦労しますし、試行錯誤しながら頑張るしかないと感じています。ただし、目的を持たずにとりあえずやってみるというのは試行錯誤とは言えません。今回紹介した2冊はその目的を明確にすることを手助けする本とも言えるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。