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【SIRモデル解析】γ*(R-1)の決定と感染数のピークアウト♬世界編

Last updated at Posted at 2020-04-08

いよいよ日本も緊急事態宣言が発出された。
一方、最近、中国に引き続いて、韓国、そしてさらにイタリア、スペインなどが次々に感染数がピークアウトしつつあるというニュースが聞こえるようになってきた。
今回も以下のSIRモデルを基礎に世界の感染数、治癒数、死亡数を分析した。

{\begin{align}
\frac{dS}{dt} &= -\gamma R I \\
\frac{dI}{dt} &=  \gamma (R - 1) I \\
\frac{dr}{dt} &=  \gamma I \\
\end{align} 
}

ということで、今日は先日のモデル解析を世界の合計値に応用してみることとした。
理論は、前回の記事を参照してほしい。
結果は、以下のとおりである。
まず、この図は、このまま伸びると1月程度で感染数が1000万人になってしまいそうな図である。
exterpolate_world_gamma_R_1.png
しかし、よく見ると以下の特徴があることが分かる。
removed_world_gamma_R_1.png
このグラフから分かること
①上図の赤い感染数のグラフを見ると、最初のピークは中国のピークで今回二度目の世界のピークになろうとしている。しかし、まだまだ増加している。
②治癒曲線を見ると、これも一度中国の終息と共に赤い線とクロスしたが、再び赤い線が急激に増加し、治癒はゆっくりとそのあとを追うように立ち上がり始めている
③I/(R+I)の曲線は、一度1を下回ったが、今は3あたりで水平となっていた。しかし、ここに来て少しマイナスの傾きを持ったようだ。すなわち、終息に向かい始めたことを示しているようだ。
④下のグラフは実効再生産数R=1.5-10の間を緩やかに変化していることが分かる。しかし最近は8程度の大きな値であり、まだまだ強烈に感染していると言える
⑤γは最近二度目の0.015あたりまで減少してきており、これは中国のときの振る舞いと似ていて感染数ピークあたりの振る舞いに見える

最後にγ(R-1)の値は、対数スケールでもある程度分かるが、知りたいのはいつ0を通過するかということであるので、リニアスケールで描いてみた。
結果は以下のとおりとなった。
すなわち、直線的に減少しており、あと約10日で世界の感染数がピークアウトするという結果である。
removed_world_gammaR_1.png
ピークアウトは終息ではない。

さらに今日の日本の新規患者は500人に達してしまった。
これからもさらに気を引き締めて
・出かけない
・集まらない
・マスク
・手洗い
を心がけて一日も早く世界がCOVID-19から解放されることを願う。

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