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Windows 365 Boot (共有モード)

Last updated at Posted at 2023-09-11

マイクロソフトの渡部です☺

追記 (3/25/2024)
2024年1月にWindows 365 Boot 専用モード一般提供開始!
一般提供開始に伴い、以下操作は共有モードの操作手順としてご参考ください。
専用モードはこちらの記事をご覧ください。
Windows 365 Boot 専用モード(Dedicated Mode)設定手順

物理PCを立ち上げると、ダイレクトにクラウドPCへサインインが可能になります。
こちらの記事では、Bootの設定方法を注意点も含めながら解説します!

※本記事は公式英語記事を参考に執筆しております。
Official Microsoft Blog Post -GA
Official Microsoft Blog Post -Public Preview
Microsoft Learn

前提条件

以下をご準備下さい。

  • Windows 11 ベースの物理PC (Windows 11 Pro および Enterprise)
    • 物理PCは Microsoft Intune 管理下であること
  • Windows 365 Enterprise ライセンス
  • Windows 365 Enterprise ライセンスを割り当て、展開済みのクラウドPC
  • 物理PCを管理するテナントの Microsoft Intune 管理者権限

手順① Intune から Bootを設定する

1. Microsoft Intuneにサインインして[デバイス] > [Windows 365] > [Windows 365 ブート] を選択します。
Microsoft Intune はこちら
これにより、Windows 365 Boot のガイド付きセットアップが開始されます。

Microsoft Intune 管理者権限が必要です。

image.png

2. [次へ] を選択して構成を開始します。
image.png

3. [リソースのプレフィックス名] に任意の文字を入力します。
入力した内容をもとに、Bootの構成の一部として作成及び展開されるリソースに名前がつきます。
image.png

4. Windows の任意の更新設定を入力します。

  • 更新プログラムの延期設定:毎月のセキュリティ更新プログラムと Windows 機能更新プログラムがリリースされてから適用されるまでの時間を日数で指定します。
  • ユーザーエクスペリエンスの設定:アクティブ時間をカスタマイズして、エンド ユーザーの生産性を妨げない場合にのみ再起動が行われるようにします。
  • 期限設定の更新:デバイスに更新が自動でインストールされるまでのバッファ日数を指定します。

特に変更がなければ規定値のまま [次へ] を選択します。
image.png

5. ネットワークや言語の設定をします。設定はオプションです。

  • エンドポイントの VPN プロファイルまたは Wi-Fi プロファイルを事前に構成できます。
  • ローカル言語が設定できます。Windows 11でサポートされているすべての言語は構成可能です。

特に変更がなければ規定値のまま [次へ] を選択します。
image.png

6. この設定を割り当てるグループを選択します。
2つのオプションがあります

  • 新しいグループの作成:新しいグループを作成します。
  • 既存のグループの作成:既存の Entra ID グループを検索して割り当てます。

Windows 365の設定を完了した後、グループにはメンバー(デバイス)を足すことが可能です。

[次へ] を選択します。
image.png

7. 設定内容を確認し、[Save] で設定を完了します。
image.png

8. すべてのステータスが✅になったことを確認します。
image.png

手順② グループに物理PCを追加する

手順①の6で選択したグループに物理を追加します。
[グループ] > 先ほど指定したグループを検索して選択 > [メンバー] > [+メンバーの追加] > [デバイス] > Bootを適用する物理PCにチェックを入れる > [選択]
image.png

追加した物理PCに設定が割り当てられるまで10分ほど待機します☕

Bootを試してみる

物理PCを起動した後、このような画面が出ましたら成功です。
image.png

ログインして、クラウドPCのエクスペリエンスをお楽しみください。

手順Optional 物理PCをワイプする

ポリシーがなかなか適用されないことがあります。
その際は、Bootを試したい物理PCにワイプ処理をしていただくことでポリシーを適用することが可能です。

ワイプとは:デバイスの初期化のこと

以下のいずれかの手順でワイプを実行できます。

初期化の方法① Intuneからリモートでワイプする

Intuneからデバイスをワイプする

初期化の方法② デバイスから「回復」

物理PCを初期化する
[PCを初期状態に戻す] セクションをご参照下さい。

物理PCをワイプした後、物理PCに電源を入れ、手順に従ってセットアップを進めてください。
セットアップ時のアカウント追加の際には クラウドPCが展開されているテナントと同一テナントに登録されている物理PCのユーザーID(Entra ID)でセットアップを進めてください。

手順Optional Bootをやめる

以下の手順で Boot をやめることができます

1. Microsoft Intuneから、手順①6で設定したグループから Boot をやめたい物理PCを削除
[グループ] > 該当のグループを選択 > [メンバー] > 物理PCを選択 > [削除] を選択
2. Microsoft Intuneから物理PCに同期をかけ、十数分待つ。

見落としがちな項目

  • Bootを登録する物理PCがIntune 管理下であること ➡これがないと、ポリシーを適用するグループに追加できない
  • 展開済みのクラウドPCは、Bootの構成のグループに含める必要はありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
Windows 365 Boot の設定方法を、注意点も含めながらご紹介いたしました。

Windows 365 やこの新機能は、
・自宅PCからクイックに社内環境にアクセスしたい
・外部ベンダーのPCから簡単に社内アクセスさせたい
こういったシナリオに役立ちます。是非ご活用ください!!!

その他お役立ちリンク
Windows 365 Boot QA集
既知の問題

Windows 365 初期セットアップ方法↓
Enterprise / Frontlineライセンスの場合

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