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Instanaのアラート・チャネルいろいろお試し 汎用Webhook編

Last updated at Posted at 2025-10-06

はじめに

Instanaでは、アラートの発生時に任意の宛先にアラート通知を連携することが可能です。
本記事では、ITSMツールである Jira Service Management(以降Jira) にアラート通知してチケットを作成する方法をご紹介します。

執筆時点で最新のバージョンである 1.0.305 をベースにしています。
ドキュメントはこちら
https://www.ibm.com/docs/ja/instana-observability/1.0.305?topic=alerts-setting-up-alert-channels

連携可能なツールの確認

現時点でネイティブ連携(InstanaのUIで個別の設定画面が設けられているもの)できるものだと下記となります。

テクノロジー 詳細
E メール リンク
Google Chat リンク
IBM Watson AIOps リンク
IBM Z ChatOps (パブリック・プレビュー) リンク
Microsoft Teams リンク
Office 365 リンク
Opsgenie リンク
PagerDuty リンク
Prometheus リンク
Salesforce (パブリック・プレビュー) リンク
Slack リンク
Slackアプリ(パブリック・プレビュー) リンク
ServiceNow (パブリック・プレビュー) リンク
ServiceNow ITSMアプリ(パブリックプレビュー) リンク
Splunk リンク
VictorOps リンク
Webex Teams リンク

上記以外の場合は汎用Webhookを使って連携します。
例えばJiraなどのツールとの連携は汎用Webhookを使う形です。

Jiraの準備

今回はFreeプランで環境を作成し、標準で用意されている 一般的なサービス管理 のテンプレートを使ってプロジェクトを作成しています。
https://www.atlassian.com/ja/software/jira/service-management/pricing

プロジェクトが用意できたら、 設定 > システム をクリックします。
image.png

Jira管理者設定の画面が表示されたら左のメニューから、自動化 > グローバル自動化 > ルールを作成 > 最初から作成 をクリックします。
image.png

トリガーを追加 で「webhook」と入力して Webhook受信時 を探して指定します。
image.png

次に、コンポーネントを追加 で その場合: アクションを追加する をクリックします。
image.png

「作業項目を作成」と入力して 作業項目を作成 を探して指定します。
image.png

作成に必要な情報を入力していきましょう。
Jiraでは、Webhookで受け取ったデータは{{webhookData.XX}}でアクセス可能です。
XXの部分はInstanaのドキュメントにサンプルのJSONが記載されているので参考にしながらデータにアクセスしましょう。

プロジェクトには、対象となるJiraのプロジェクトを選択します。

サンプルプロジェクト

課題タイプには、今回はインシデントを選択します。

[System] Incident

要約には、Instanaで作成されたデータを指定します。

{{webhookData.issue.text}}

説明には、複数のデータを組み合わせて指定してみます。

ID : {{webhookData.issue.id}}
タイプ : {{webhookData.issue.type}}
優先度 : {{webhookData.issue.severity}}
URL : {{webhookData.issue.link}}
ほげほげ

image.png

入力が終わったら、ルールをオンにする をクリックし、ルール名を指定して保存しましょう。
image.png

「ルールがオンになりました」となると、Webhookの設定に必要な情報が見える様になります。
image.png

Webhook受信時をクリックして、URLとシークレットを確認します。
両方とも後ほどInstanaの画面で指定するので、メモ帳に控えておきましょう。
また、作業項目の基準は Webhookからの作業項目がない に変更します。
image.png

以上でJira側の設定は完了です。

Instanaの準備

Instanaにログインし、設定 > グローバル設定 > アラート・チャネル > アラート・チャネルの作成 > 汎用Webhook をクリックします。
image.png

名前は好きなものを指定します。

サンプル Jira Webhook

Webhook URLには先ほどJiraで表示されていたURLを指定します。

https://api-private.atlassian.com/automation/webhooks/jira/a/xxxx

JiraはWebhookを受信する際の設定として、下記の指定があります。

URL とシークレットを接続先のアプリに入力し、X-Automation-Webhook-Token という名前で新しい HTTP ヘッダーを追加します。

そのため、カスタムHTTP要求ヘッダーを1つ追加します。

キー : X-Automation-Webhook-Token
値 : 先ほどJiraで表示されていたシークレット

image.png

入力ができたら、チャネルのテスト を押してテストが成功するか確認しましょう。
成功した場合は、右下の 作成 をクリックします。
失敗した場合は、JiraとInstana両方の設定が正しいか確認しましょう。
image.png

これでアラート・チャネルにJiraが追加できました。

動作確認

それでは、実際にJiraにデータが送信されるのか確認してみます。
今回はすぐに動作確認できる様、静的な閾値でアラートを作成して試してみます。

適当なアプリケーション・パースペクティブを開き、スマート・アラートタブで スマート・アラートの作成 をクリックします。
image.png

拡張モードに切り替える をクリックします。
image.png

下記の通り設定しスマート・アラートを作成します。記載のない項目はデフォルトのままでOKです。
選択されたブループリント : HTTP状況コード
HTTP状況コード : 5XX (サーバー・エラー)
しきい値 : 状況コードのカウント ≧ 静的しきい値 を選択し、クリティカル : 1 に変更
時間しきい値 : 状態が指定された時間以上続く場合 を選択し、評価の粒度1min に変更
アラートチャネル : 先ほど作成したJiraのアラート・チャネル

作成完了です。
image.png

Jiraを確認

しばらく放置してアラートが連携されるのを待ってJiraを確認してみると、2件のキューがオープンされています。
1件はInstanaで実施したテストで作成されたもの(Alert Channel test)、
もう1件はスマート・アラートで検知された異常が連携されて作成されたもの(HTTP 状況コード 5XX の呼び出しが多すぎます)です。
image.png

HTTP 状況コード 5XX の呼び出しが多すぎますの内容を確認すると、先ほど定義した内容がタイトルと説明に反映されていることが確認できます。
image.png

Jiraに表示されているリンクをクリックすると、対象となるイベントのページを表示することができるので、現在利用しているツールに通知が届いてからInstanaの画面にすぐに移動する…といった使い方ができます。
image.png

実際に利用する上では担当者を自動でアサインするなど、より作り込むことをしていくと思いますが、本記事ではここまでとします。

おわりに

いかがでしたか?
汎用Webhookでも簡単に設定できることを確認できたと思います。
サンプルのJSON以外に、Instanaから送信しているデータの内容が気になる場合は、ぜひサポートに確認いただければと思います。
(こんなデータほしいけど、Webhook連携時のJSONに含まれてる?など)

それでは!

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