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【爆速】ALCOM、使ってみた

Last updated at Posted at 2024-04-20

ALCOM_0_rev2.png

皆さんはALCOMというアプリケーションをご存知だろうか?先日anatawa12氏が「VCC1互換」として0.1.0リリースを発表したアプリケーションである。

まだ0.1.0であることから、万人に向けられたものではない2が、VCCにうんざりしているユーザーにとっては試す価値のあるものとなっている。
そこで、そのようなアーリーアダプターに向けた簡易的なエンドユーザーマニュアルとなるような期待を込めて本稿を執筆することとした。
なお、一部の画像では内容が変化する部分がある。そのような部分はオレンジ色のフォント、かつ前後に「※」をつけることによって内容の変化を示すこととした。

インストール

  1. ALCOMのダウンロードページへ行く
  2. 「最新版をダウンロード」の右にあるボタンをクリック
  3. ダウンロードが終わったら起動。このような画面が出てくる

image.png

使い方

Unity Hubの設定

初回起動時にUnity Hubの検知に失敗した場合、Unity Hubのパスを与えておくと良い。
設定を開いて、「Unity Hub Not Found」と表示されていれば検知に失敗しているので[選択]を押してどこにあるか設定する必要がある。

ALCOM_1_rev2.png

Unityエディタの設定

初回起動時にUnity Hubの検知に失敗した場合、Unityエディタが空になっているはずだ。
その場合、Unity Hubに登録されているパスを見て使うエディタのパスを指定すると良い。

プロジェクトの追加

VCCをインストールしているのであれば、VCCで作ったプロジェクトは自動で引き継がれるためおそらくこの操作は必要ない。しかし、時にはALCOMからプロジェクトを追加したくなるかもしれない。

新規プロジェクトを作成

ウィンドウ右上の「プロジェクトを作成」を押すと、次の画面が出てくる。

ALCOM_2_1_rev2.png

テンプレートの選択

適切なテンプレートを選択することで、VRChat SDKをセットアップする手間を省略することができる。0.1.0時点で確認できるテンプレートは次の4種類:

  • Avatars 2022: Unity 2022を使ってアバター改変をするためのテンプレート
  • Worlds 2022: Unity 2022を使ってワールド制作をするためのテンプレート
  • Avatars 2019: Unity 2019を使ってアバター改変をするためのテンプレート
  • Worlds 2019: Unity 2019を使ってワールド制作をするためのテンプレート

特に必要がなければ、Avatars 2022かWorlds 2022にする。

プロジェクトの名前とパス

プロジェクトの名前、後で見た自分がわかりやすいものにすることが推奨される。また、一部のツールでは正しく動作しないため、半角英数字のみにすることが推奨される。

プロジェクトのパスは既定で入力されているが、気に食わなければ変えることもできる。

既存プロジェクトを追加

すでにプロジェクトを作っている場合、ウィンドウ右上の[v]となっているボタンを押して既存のプロジェクトのディレクトリを選択する。

ALCOM_2_2.png

プロジェクトの管理

プロジェクトが正常に追加できると、次のような画面になるはずだ。
ALCOM_3_rev2.png

テーブルの下側にあるスクロールバーを引っ張るか、ウィンドウの縁をドラッグしてウィンドウのサイズを変えると、もう少し出てくる。

ALCOM_4.png

左から右に、それぞれのカラムやボタンの意味:

  • 名前: 自分でつけた名前と、プロジェクトが保存されているパスが表示される
  • 種類: ワールドのプロジェクトか、アバターのプロジェクトかが表示される
  • Unity: 使用しているUnityのバージョンが表示される
  • 最終更新日: 更新された日時を表示する
  • [UNITYを開く]: プロジェクトをUnityエディターで開く
  • [管理]: プロジェクトにインストールされているパッケージを管理する。後述
  • [バックアップ]: プロジェクトが失われても良いように、バックアップを作成する
  • […]: プロジェクトフォルダを開いたり、プロジェクトを削除したりする

パッケージの管理

[管理]と書かれたボタンを押すと、パッケージを管理する画面が開く。
この記事の読者であれば、VCCで見慣れた画面であることに気がつくだろう3

ALCOM_5_rev2.png

説明:

  • 左のチェックボックス: 一部のパッケージを選択し、一括で更新・削除できる
  • パッケージ: パッケージの名前とパッケージ名
  • インストール済み: インストールされているバージョン。インストールされていない場合は「なし」と表示される
  • 最新のバージョン: 検知された最新のバージョン
  • ソース: どの「リポジトリ」からパッケージを取得してきたか表示している。「Official」や「Curated」と表示されている場合は、VRChatが管理 しているリポジトリから取得している
  • [-]や[+]: パッケージを単体で削除やインストールできる
  • VPMリポジトリを選択: パッケージ管理で表示するパッケージを、ソースのリポジトリで選択できる

Q&A

Q. VRChatではないプロジェクトにも使える?

A. おそらく。
そのような使い方が意図されているものかどうかはさておき、活用例はある:

Q. ALCOMはVCCの上位互換?

A. いいえ。
執筆時点では未実装機能があるため厳密には上位互換ではない。

ソース: https://misskey.niri.la/notes/9s9j0jkbkt

Q. オープンソース?

A. はい。
GitHubで管理されている: https://github.com/vrc-get/vrc-get/tree/master/vrc-get-gui

Q. vrc-getと互換性はある?

A. はい。

ソース: https://misskey.niri.la/notes/9s9j7vqm46

終わりに

Backup Your Projects!

  1. VRChat Creator Companionのこと。

  2. 例えば、セマンティックバージョニング2.0.0においては「0.y.zのような初期の開発フェーズにおけるバージョンは…」としてそのような慣行があることを示唆している (日本語訳)。

  3. 実際の設計思想として、VCCにユーザーインターフェースを寄せてある。

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