AndroidStudioにOpenCV4.1.0を導入する #Kotlin

経緯

駆け出しのチームで初めてAndroidStudioを導入したはいいものの
OpenCV導入に手こずったので、チームメイトへ向けてまとめました

内容

AndroidStudioにOpenCV4.1.0(2019/04/16現在で最新の認識)を導入
kotlinのコードでOpenCVが導入できているかチェック

動作環境

Mac 10.13.6(High Sierra)
AndroidStudio 3.3.2
OpenCV 4.1.0

※AndroidStudioのインストール方法については割愛します。

OpenCVのダウンロード

下記、どちらかのサイトからダウンロード

https://github.com/opencv/opencv/releases
-> こちらの場合は opencv-4.1.0-android-sdk.zip をダウンロード

https://opencv.org/releases.html
-> こちらの場合は Android pack をダウンロード

ダウンロードしたZipを解凍して、わかりやすい場所に置いておく
（私はデスクトップに置きました)

AndroidStudio プロジェクトの作成

※すでに既存のプロジェクトがある方は、
それを開いて次の項目[OpenCVをimpoer]の手順に進んでください

AndroidStudioを起動
Start a new Android Studio project を選択
Choose your projectで Empty Activity を選択してNext
Name、SaveLocationは自由に。Languageはお好みで（今回はkotlin)
APIレベルは最新の28に設定して、Finish

OpenCVをimport

画面上部のFileから、New > Import Module... 選択
import画面で先ほど解凍したファイルのパスを入力
　　（右側のディレクトリボタンから参照でも可）
　　Module nameはお好みで、ひとまず「opencv」にしました。

※サイトによっては/Users/user名/Desktop/OpenCV-android-sdk/sdk/java となっていますが
javaまで含むと上手く動かないので注意です。
（原因が不明なので知見ある方教えてください。。。）

Buildが始まるのでちょっと待機です。エラーなく完了したらimportは完了です。
Project一覧にopencvがいるはずです

moduleの依存関係の追加(dependenciesの設定)

画面上部のfileから、Project Structure を選択

2.appの、dependenciesを選択

3. 下の「＋」ボタンを押して、３のModule dependencyを選択
4. そのままopencvを選択してOK
5. 一覧の一番下にopencvが追加されれば依存関係の追加は完了です。

gradleの書き換え

画面左のプロジェクト一覧から、GradleScriptsを開く。
　　build.gradle(Module:app)のファイルを開き、
compileSdkVersionの横の数字を確認してください
　　（ここでは28）
同じように、build.gradle(Module:opencv)のファイルを開き
　　compileSdkVersionの数字を確認し、手順１のappと異なるようであれば
　　appと同じになるように数字を直す

↑ではcompileSdkVersinoが２６なので、これを28に書き換える

jniLibsフォルダの作成

ここはFinder上での作業で大丈夫です。
1. 現在のプロジェクトがあるフォルダへ移動します
2. app/src/main/の下に、jniLibsという名前のフォルダを作成
3. 最初にダウンロードして解凍したフォルダを開き、
OpenCV-android-sdk\sdk\native\libsの中身を全てjniLibsにコピー

これでOpenCV使うことのできる環境は出来上がりました。
最後に、ちゃんとOpenCVが使えるかチェックしましょう。

OpenCVが使えるか確認

こちらについては別の記事を参考にしています（ほぼ同じです）
https://qiita.com/yeb8jo/items/95b9ec32901b0b83b783

上記記事のコードでは残念ながら上手く動作しなかったので
少し書き換えをしています。
l15,16

MainActivity.kt

package and.syun.com.kotlinwithopencv001

import android.support.v7.app.AppCompatActivity
import android.os.Bundle
import android.widget.TextView

import org.opencv.android.OpenCVLoader

class MainActivity : AppCompatActivity() {

    override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
        super.onCreate(savedInstanceState)

        setContentView(R.layout.activity_main)

        val versionString :TextView = findViewById(R.id.text_view)
        versionString.text = openCVVersionString(OpenCVLoader.initDebug())
    }

    private fun openCVVersionString(arg: Boolean): String {
        when (arg) {
            true -> return "OpenCV Version: "+OpenCVLoader.OPENCV_VERSION
            false -> return "ERROR: OpenCV Load Failed"
        }
    }

}

上記コードだと、text_viewのみ赤文字になると思うので、
option + Enterでidsに追加してください
（入力画面が出るかと思いますが何も触らずにOKを押してください）

activity_main.xml

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<android.support.constraint.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto"
    xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"
    tools:context=".MainActivity">

    <TextView
        android:id="@+id/text_view"
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent"
        app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent"
        app:layout_constraintRight_toRightOf="parent"
        app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" />

</android.support.constraint.ConstraintLayout>

TextViewの中にandroid:id="@+id/text_view"を追加

実行結果

当方Pythonエンジニアのはずでしたが初めてのqiitaはAndroidでした。
世界の広さを感じます。最後まで読んでいただきありがとうございました。