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【保存版】Copilot Studio × Pythonで“即ウケする”デモを作る

Last updated at Posted at 2025-10-22

売上可視化・スマートシティ予測・幸福度・離脱予測・スキルマップ・睡眠分析

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導入

Copilot Studioに「Python実行(Code Interpreter)」が加わり、 “会議でそのまま使える可視化”や“ストーリーのある分析” を、対話だけで一気通貫に作れるようになりました。 image.png

本記事では、現場で刺さる6つの厳選デモ(①/②/③/④/⑤/⑥)を、そのままコピペで使えるプロンプトでまとめます。
ハッカソン/経営報告/人材育成/ウェルビーイングまで、**「すぐ使えて“おおっ”と言わせる」**ことに全振りしています。


結論

  • 最短20秒で価値を見せるなら:③幸福度ヒストグラム
  • 経営・業務インパクトを直球で伝えるなら:①売上可視化 と ④離脱予測
  • 未来志向/ビジョン提示なら:②スマートシティ予測(生成+洞察)
  • 人材育成・メンター育成なら:⑤スキルマップのレーダーチャート
  • パーソナル化/従業員体験なら:⑥睡眠の健康分析

どれも**“プロンプト → Python → 可視化 → 要点サマリ”**で完走する構成にしています。
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解決策(実装手順・コード例)

0. デモの使い方(Copilot StudioでPythonを動かす準備)

  1. エージェントを作成し、機能/権限の設定で Code Interpreter(Python実行) を有効化
    • テナントのポリシーにより管理者承認が必要な場合あり
  2. 会話のLLMは数表・コード解釈に強い推論モードを選択(高精度推奨)
  3. 以下のプロンプトを貼り付け → エージェントがPythonを生成 → 可視化を自動実行
  4. 仕上げに 「会議用の要点を3つで要約して」 など自然言語で仕上げ指示

以降、各デモは「プロンプト(貼るだけ)」をセットで記載します。
グラフは matplotlib、表は pandas を使う前提です(Copilot StudioのPython環境想定)。


✅ 厳選デモプロンプト一覧(目的+価値+プロンプト)


① 売上の可視化(業務インパクト系)

使う場面:経営層・業務部門への「AI×Python=即戦力」の印象付け
価値現実的で説得力のある右肩上がりを、一発で“会議で使える品質”に

プロンプト

次のPythonコードを実行して、月次売上データ(1月〜12月)を棒グラフで表示してください。
売上データはサンプルで良いので、現実的な右肩上がりの推移にしてください。
グラフのタイトルと軸ラベルも付けて、ビジネス会議で使えるようにしてください。
また、前年比(前月比)の伸び率トップ3の月をテキストで箇条書きしてください。

すぐ使える話法

  • 「直近3か月の成長角度が鈍化/加速していないか」を前月比で指摘
  • 「トップ3の伸長月に共通する施策」を仮説化 → 次アクション

② 未来のスマートシティ予測(生成+可視化+洞察)②

使う場面:AIの未来構想力ストーリー生成力を見せたい
価値“AIは社会設計を補助できる” ことを、データ→グラフ→物語で体感

プロンプト

Pythonを使って「未来のスマートシティのエネルギー消費」をテーマに、
架空のデータセットを自動生成し、折れ線グラフで可視化してください。
対象は「Residential(家庭)」「Commercial(商業)」「Transit(交通)」の3区分。
期間は月次で36か月、季節性と省エネ技術の浸透(漸減トレンド)を入れてください。
さらに、生成したグラフのトレンドから読み取れる洞察を、3〜5点の箇条書きで
“市長への説明メモ”としてストーリー仕立てで書いてください。

③ 幸福度スコアのヒストグラム(最短20秒で「おおっ」)

使う場面:デモ冒頭で “AIは感情の分布も扱える” と直感訴求
価値:HR/ウェルビーイングのスコア化→全体分布→示唆を即時提示

プロンプト

Pythonで「社員の幸福度スコア(0〜100)」のランダムデータを300件生成し、
ヒストグラムで可視化してください。平均・中央値・標準偏差を出し、
「改善の優先対象はどこか」をAIの視点で3点コメントしてください。

④ 顧客離脱予測(金融・CRM系の鉄板)

使う場面:銀行・会員ビジネス・SaaS/サブスク
価値“収益を守る武器” を短時間で体験(抽出→割合→対策提案)

プロンプト

Pythonでサンプルの顧客データを生成し、3ヶ月(90日)以上購入していない顧客を
「離脱予備軍」として抽出してください。リスト表示と、全体に占める割合の可視化(円/棒)を行い、
離脱防止に有効な施策を3つ、実務レベルで提案してください。

⑤ スキルマップのレーダーチャート(人材育成に直結)

使う場面:研修・人材開発
価値“個人の伸びしろ”“組織のバランス” を可視化

プロンプト

Pythonで5人の社員のスキルスコア(Power Platform、AI、業務知識、
コミュニケーション、提案力)をランダム生成し、レーダーチャートで可視化してください。
さらに、個人ごとに伸びしろのある分野を1つずつ短文コメントで出してください。

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⑥ 睡眠データの健康分析(ライフ×AI)

使う場面:従業員エンゲージメント、ウェルビーイング経営、AIのパーソナル化
価値“個人が幸せになる提案” をAIが自然に行う

プロンプト

Pythonで1週間(7日)の睡眠時間データを生成し、棒グラフで可視化してください。
平均・分散を出し、就寝/起床の安定性を短く評価。最後に「理想の生活リズム」を
3点の提案で示してください。

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結果 / 効果(導入現場で得られた手応え)

  • 会議の冒頭5分で「価値の絵」を見せられる:数字より先に“理解”が追いつく
  • 議論が早く深くなる:前月比/分布/伸びしろ/セグメントなど“次の問い”が自然発生
  • 育成と健康の文脈に橋が架かる:スキル・睡眠の両輪で“人が成果を出せる環境”へ

学び・まとめ

  • “Python実行”=現場の合意形成装置
  • 単に「描く」だけでなく、“伸び率・分布・弱点・対策”の4点セットで完結させる
  • データが無くても架空データ+ストーリーで“意思決定の枠組み”を刺し込める

実務的Tips(Qiitaらしい即効ネタ)

  • 言い切り要約を最後に:「要点3つ」「次の一手2つ」を毎回求める
  • 凡例/軸/単位を必ず付与:経営層向けは“読まずに見て分かる”を徹底
  • 乱数のタネ固定np.random.seed()で再現性を担保
  • 配色やスタイルはAIに任せず指示(ブランド規定がある場合は色指定)
  • データ取り違え防止:列名/単位/期間をプロンプトで明示
  • 機密配慮:本番前に「匿名化orサンプル化」で動線を検証

ハマりやすいポイントと回避方法

  • グラフが読みにくい:軸ラベル/単位/回転(rotation=30)/凡例位置を指示
  • スケール不一致:系列ごとにスケール差が大きい時は別軸 or 正規化を検討
  • 乱数が暴れる:分布のクリップ(np.clip)や標準偏差の調整で“現実的”に
  • “洞察が薄い”と言われる期初⇔期末の差・季節性・上位/下位の特徴を毎回コメント
  • コードだけで止まる「会議用の要点3つ」 を必ず追記させる

次のステップ

  • 次回 ファイル生成 もしてみたいと思います!これはやばいです

付録:プロンプトを一括で持ち運ぶミニテンプレ

【目的】◯◯部門の意思決定を早める「即理解の可視化」を作る  
【前提】Python実行可(Code Interpreter有効)/ Matplotlib & Pandas使用  
【要求】
1) まず○○のデータを(サンプル可)生成
2) グラフ化(タイトル/軸/凡例/単位/回転)
3) 指標の要約(平均・中央値・成長率など)
4) 会議用要点3つ(箇条書き・言い切り)
5) 次の一手2つ(施策レベル)
【禁止】結論の曖昧表現/単位省略/軸ラベル欠落
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