この記事について
Purview 秘密度ラベルを利用することで、Office ドキュメントを分類して保護することができますが、これを SharePoint Online のドキュメント ライブラリに適用することで、分類されていないドキュメントを指定したラベルで自動分類することができます。
Microsoft の公開情報としては以下。
SharePoint ドキュメント ライブラリの既定の秘密度ラベルを構成する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/compliance/sensitivity-labels-sharepoint-default-label?view=o365-worldwideSharePoint ドキュメント ライブラリに秘密度ラベルを追加する
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/sharepoint--54b1602b-db0a-4bcb-b9ac-5e20cbc28089
手順は難しくなく、ラベルを作成して発行し、その後任意サイトのドキュメント ライブラリで適用する秘密度ラベルを設定するだけ。
どのような動きをするのか?
この機能は、注意書きにもある通り既存のファイル(以前からライブラリにあるファイル) には適用されない。
ラベルの設定後、新規にアプロードしたファイルや編集した場合に適用される。(既存ファイルでも編集して保存したら適用される)
見え方としては以下。[秘密度] 列は既定では表示されないので追加する必要があります。
ラベルを変更した場合は?
Q. 他のラベルが適用されていた場合は?
暗号化されていないラベル(ここでは Default Label) が、既定のラベルとしてポリシーで適用されたファイルをアップロードした場合
A. 以下のように、ライブラリで指定した秘密度ラベルに上書き適用される。
Q より秘密度の高い(優先順位の高い) ラベルが手動で適用されている場合は?
Q ライブラリに保存後にラベルを変更した場合は?
A.優先度に関係なく、ユーザーが手動で設定したラベルは維持される。ライブラリで指定したラベルで上書きされることは無い。
上記の通り、以下公開情報の通りの動作となる。
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoft-365/compliance/sensitivity-labels-sharepoint-default-label?view=o365-worldwide#will-an-existing-label-be-overridden
まとめると以下の通り。
・ラベルが適用されていないもしくは、ポリシーで自動適用(優先度が低い場合) された場合は、ライブラリで指定したラベルで上書きされる
・ユーザーが手動で適用したラベルは上書きされることなく維持される。(ライブラリへの保存前後関係なく)
ラベルの適用と変更履歴
ラベルの適用状況(変更過程) は Purview のアクティビティ エクスプローラーから確認することができる。(最大過去30日)