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IBM Knowledge Catalog(旧Watson Knowledge Catalog)からwatsonx.data SaaSに接続する

Last updated at Posted at 2023-11-02

はじめに

IBM Knowledge Catalog(IKC, 旧Watson Knowledge Catalog)は、IBMが提供するデータカタログサービスです。
データカタログとは、組織内のデータ資産を一元管理し、検索可能に整理するシステムのことです。
これにより、データの利用者が必要なデータを簡単に見つけて、利用することが可能になります。

IKCはサードパーティのデータソースを含む、多様なデータソースへの接続をサポートしています。
公式ドキュメント:サポートされるデータ・ソース

この度IKCはwatsonx.dataへの接続をサポートしました。
これにより、watsonx.dataに接続したデータウェアハウスやストレージのデータに対してIKCでデータカタログの管理ができるようになります。

本記事では以下マニュアルを補足し、IKCにwatsonx.dataのSaaS版に接続する手順をご説明します。
マニュアル内の「IBM Cloud上のwatsonx.data」への接続に該当します。
公式ドキュメント:watsonx.data 接続

1. 事前情報の取得

はじめに、接続設定で使用する情報を収集します。

1-1. APIKeyの作成

以下の手順を参考に、接続対象のwatsonx.dataインスタンスが存在するIBM CloudアカウントについてAPIKeyを作成してください。
Qiita:IBM Cloud APIKEYの作成(取得)方法

1-2. CRNとホスト名の取得

IBM Cloudコンソールで接続対象のwatsonx.dataインスタンスを選択します。
image.png

CRNの文字列、および「Webコンソール」のURLのうちホスト名にあたる部分(下図の例では「us-east.lakehouse.cloud.ibm.com」)をメモします。
image.png

1-3. Prestoエンジンの接続情報の取得

以下の手順を参考に、接続対象のwatsonx.data内のPrestoエンジンのホスト名、ポート番号、エンジンIDの値を取得してください。
Qiita:watsonx.data SaaS版のPrestoエンジンにアクセスするための事前情報取得

2. 接続の作成

IKCでwatsonx.dataとの接続を行うカタログを開きます。
画面右上の「カタログに追加」→「接続」をクリックします。
image.png

「新規接続」画面でコネクターの種別から「IBM watsonx.data」を選択します。
image.png

「接続の作成: IBM watsonx.data」画面で各項目を入力します。

  • 接続の概要セクション
    • 名前:任意の接続名を命名してください。
    • 説明:接続に関する説明を記載してください。入力は任意です。
      image.png

  • 接続の詳細セクション
    • 「Cloud Pak for Data 上のIBM watsonx.dataに接続します」:チェックオフにしてください。
    • ホスト名またはIPアドレス:手順1-2.で取得したホスト名を入力してください。
      • 例. us-east.lakehouse.cloud.ibm.com
    • ポート:「443」を入力して下さい。
    • インスタンスID:上記1-2.で取得したCRNのうち、「instance_id」に該当する部分の文字列を抽出して入力してください。

公式ドキュメント:watsonx.data 接続より
IBM Cloud: CRN の {instance_id} セグメントでこの値を見つけます。 例:
crn:v1:{cname}:{ctype}:{service_id}:{region_id}:a/{account_id}:{instance_id}::

  • 接続の詳細セクション(続き)
    • インスタンス名:「lh-default」を入力してください。
    • CRN:手順1-2.で取得したCRN全体の文字列を入力してください。
      image.png

  • 資格情報
    • ユーザー名:「ibmlhapikey_<cloud-account-email-address>」を、<cloud-account-email-address>部分は自身のメールアドレスに置き換えて入力してください。
      • 例: ibmlhapikey_username@example.com
    • パスワード:手順1-1.で作成したAPIKeyの文字列を入力してください。ダウンロードしたjsonファイルの「apikey」項目の値です。
      image.png

  • 証明書セクション
    • SSLが有効:チェックオン
    • SSL証明書:空欄

  • エンジン接続の詳細セクション
    • エンジンのホスト名またはIPアドレス::手順1-3.で取得したPrestoエンジンのホスト名を入力してください。「:ポート番号」を含まないように注意してください。
    • エンジンID:手順1-3.で取得したPrestoエンジンのエンジンIDを入力してください。
    • エンジンのポート:手順1-3.で取得したPrestoエンジンのポート番号を入力してください。

上記の入力が終わりましたら、画面右上「接続のテスト」ボタンをクリックします。
image.png

正しく構成できていれば、「テストは正常に終了しました」というポップアップが表示されます。
image.png

画面右下の「作成」ボタンをクリックします。
image.png

上記で指定した接続名で、watsonx.dataの接続を作成することができました。
image.png

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