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RDiを試しに使ってみました (ソースメンバーの編集・コンパイル+スクリーン・デザイナー)

Last updated at Posted at 2025-04-07

はじめに

Rational Developer for i (RDi)を試した際のメモです。
ソース・メンバーの編集・コンパイルを行いました。
スクリーン・デザイナーの機能も試しました。

以下のサイトからRDi v9.8の120日間無料で利用できる評価版をダウンロードできます。

こちらのRDiの投資対効果に関する記事もご参考にしてください。
IBM i 駆け出し日記:RDiの投資対効果を円で試算する

実施環境状況

  • macOS:Sequoia Version 15.0
  • RDi:Version 9.8

ソース・メンバーの編集・コンパイル

今回はIBM i 上のSAITOLIB(ライプラリー)内のDEMOSRC(ソース物理ファイル)の中にあるIPH110(ソース・メンバー)をRSE(リモートシステムエクスプローラ)パースペクティブで編集・コンパイルを行いました。
RSEは5250開発環境をEclipseへ移植した環境で、SEUと同じ操作手順で、GUIで操作を行うことができました。

スクリーンショット 2025-04-07 13.38.18.png

ソース・メンバーの編集

画面左側の接続しているサーバーのオブジェクト一覧から編集したいソース・メンバーをクリックして開く
1ソースメンバーを開く.png

5250と同様に「F4」でプロンプト機能を使用することができました。
また、エディターのカーソルを移動するだけで、「F4」を再度押さずに、対応する行のプロンプトへ変更されました。
2F4プロンプトのコピー.png

行の挿入 I、または、「Enter」
行の削除 D、または、「Command + Delete」
ソースコードのコピー&ペースト CCA or B、または、「Command + c」と「Command + p」
編集したソース・メンバーの保存 「Command + s」
コンテンツ・アシスト 「Ctrl + fn + Space」

コンテンツ・アシスト

コンテンツ・アシストは、入力を予測して選択肢を提示する機能で、スペル・ミスなどを減らすことができます。
エディタエリアで「Ctrl + fn + Space」によって、起動することができます。
カーソルの位置に入力することが予測される演算命令などの選択肢が説明と共に提示されます。
8 コンテンツアシストのコピー.png

IFを入力した後に改行すると、下の画像のようにENDIFが自動で入力されました。
8endif.png

ソース・メンバーのコンパイル

ソース・メンバーの編集を保存してから、「右クリック」→「コンパイル」
3右クリコンパイルボタン.png
これで、ソース・メンバーの編集とコンパイルは完了しました。

便利だった機能

RDiを試しに利用して便利だった機能をいくつかメモします。

オブジェクトの説明文を確認

オブジェクトの説明文を確認しながら、オブジェクトを探すことも可能です。
RPGLESRC(ソース物理ファイル)内のソースメンバーを説明文と共に一覧表示する場合、RPGLESRCを右クリック→「テーブルでの表示」
6ソースの説明文表示.png
画面右側にRPGLESRC内のソース・メンバーの説明文が表示されているので、説明文からソース・メンバーを選択することができます。
また、画面左側のフィルターで表示するオブジェクトを設定することもできます。
6.1メンバー説明のコピー.png
RDiは、オブジェクトの高い一覧性やフィルタリング機能により、目的のオブジェクトを発見しやすいと思いました。

ILE RPG固定フォームのフリー・フォーム(FF)RPGへの変換

RDiでは、ILE RPG固定フォームのソースを簡単にFF RPGへ変換することができました。
エディター上で、FF RPGに変換したいソース・コードを選択して、右クリック→「選択をフリー・フォームに変換」
7FF変換前.png
7FF変換後.png
以上の操作で簡単にFF RPGに変換することができました。

RDiの画面構成をカスタマイズ

画面上のタブをドラッグ&ドロップすることで画面上の配置を変更することができました。
さらに、エディターエリアを見やすくするためにサイズを大きくするなど、各タブの大きさも変更することができました。

ソース・メンバーのタブやプロンプト画面のタブなどをDetachして、別のウィンドウにまとめることもできました。
Detachしたいタブで右クリック→「Detach」
5 detach.png
切り離されたタブ同士を重ねるようにドラッグ&ドロップすると必要なタブのみのウィンドウを作ることもできました。
5.1Detachしたタブを統合.png
また、新しくRDiのウィンドウを開いて複数のウィンドウで操作したい場合は、「ウィンドウ」→「新規ウィンドウ」で新しく開くこともできました。
4新規ウィンドウ.png

スクリーン・デザイナー

スクリーン・デザイナーは、5250画面をGUIで設計・編集できる機能です。
5250画面をマウスを用いて直感的に編集したり、5250画面を確認しながらソースコードを編集することができます。

スクリーン・デザイナーの起動

DSPFソースを右クリックして、スクリーン・デザイナーを起動
0スクリーンデザイナー起動.png

複数のDSPFソースを同時に開いて、比較しながら編集することも可能でした。
0.1 2画面開く.png

パーツをパレットからドラッグ&ドロップで配置可能

パレットから新しく配置するパーツをドラッグ&ドロップで配置可能
パレットから新しいパーツをドラッグ&ドロップで配置.png

マウスでパーツを編集可能

マウスを使用して、画面上のテキストの位置を変更する方法は、2通りありました。

  1. 画面上のパーツを選択して、ドラッグ&ドロップ
  2. プロパティーの位置のパラメーターを設定

1.0.1マウス操作.png
プロパティーでは、パーツの位置、テキスト、属性、色や標識などをマウス操作で編集することができました。
また、マウス操作の結果は、ソースコードへ自動で反映されました。

複数のパーツを「Ctrl + クリック」で選択して、一括で編集することも可能でした。
1.2 複数選択のコピー.png

ソースコードを直接編集することも可能

Sourceをクリックするとソースコードを確認・編集することもできました。
また、マウスで編集した結果は自動で更新されていました。
2ソースコード更新.png

5250画面とソースコードを同時に表示しながら編集

i プロジェクト上でスクリーン・デザイナーとテキスト・エディターを活用することで、5250画面とソースコードを同時に表示しながら編集することもできました。

手順

  1. i プロジェクトにソースファイルをインポート
  2. スクリーン・デザイナーでソースファイルを開く
  3. テキスト・エディターでソースファイルを開く
  4. テキスト・エディターのウィンドウを画面の右側にドラッグして、2画面を表示

スクリーンデザイナーテキストエディターのコピー.png

4.12画面表示.png

テキスト・エディターのソースコードを編集して、「Ctrl + s」で保存すると、スクリーン・デザイナーの画面上に反映されます。

まとめ

RDiではRPG開発をVS Codeに近い感覚でコンパイルまで行うことができ、5250での開発に慣れていない人でも使いやすいと思います。
スクリーン・デザイナーを活用すれば、画面設計も簡単に行うことができます。

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