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Dify v1.10.1 の変更点が想像以上に大きかったのでまとめてみた

Last updated at Posted at 2025-11-29

Dify v1.10.1 の変更点が想像以上に大きかったのでまとめてみた

Dify、ついに v1.10.1 が来ました。
正直、「小さなマイナーバージョンアップかな?」と思っていましたが、
触ってみたら 想像以上に大きなアップデート だったので、
ポイントだけ分かりやすくまとめます。

個人的には 「ワークフロー高速化」と「non-root 化」が本番運用レベルで効く」
と感じています。


1. MySQL を公式サポート(インフラ選択が一気に広がる)

ついに来ました。
Dify が PostgreSQL だけじゃなく MySQL でも動くようになりました。

これ、地味に革命です。

  • 既存の MySQL 文化圏(日本は特に)にフィット
  • SaaS/社内システムとの構成が組みやすくなる
  • RDS MySQL を採用しやすくなる
  • 小規模~中規模の環境でも導入障壁が下がる

さらに、JSON 型や UUID 周りの差異を埋める実装など
かなり 本気度の高い対応 が入っています。


2. ワークフローエディタが“別物レベル”に速くなった

これは実際に触ってみるとすぐ分かります。
体感で明らかに速い。

ノードが増えるほど違いが分かるタイプの改善です。

  • 50ノード:以前のカクつきがほぼ解消
  • 100ノード:編集時のストレスが大幅減
  • 200ノード:ついに「実用的に触れる」レベルに

ワークフロー構築が多いユーザーほど恩恵が大きいアップデートです。


3. API コンテナが non-root 実行に(セキュリティアップ)

実務的に非常に大きな変更です。

API イメージが
rootnon-root(UID 1001)
で動作するようになりました。

背景としては:

  • root のままはセキュリティリスクが高すぎる
  • Kubernetes / OpenShift では non-root が標準
  • コンテナの最新ベストプラクティスに合わせた対応

という、今どきのクラウドネイティブな設計に寄せた意図があります。

セルフホスト勢は特に注意

ホスト側ストレージの所有権が root のままだと
コンテナが書き込めないため エラーで起動しません

必ず以下を実行:

sudo chown -R 1001:1001 ./volumes/app/storage

ここでハマる人は絶対出るので、注意ポイントです。


4. 全体的な安定性アップ(細かいけど効くやつ)

以下のような「土台の品質改善」も多く入っています。

  • 変数チェックの精度向上
  • デバッグログの改善
  • メディア処理ノードの安定化
  • プラグイン連携の改善
  • ナレッジベースの読み込み精度向上

これらは派手ではありませんが、
長期運用で効く改善 です。


まとめ:v1.10.1 は“小型アップデート風の大型アップデート”

振り返ると、

  • MySQL サポート → 利用可能環境が一気に広がる
  • エディタ高速化 → 操作体験が別物
  • non-root → セキュリティ強化+Kubernetes 互換性アップ
  • 全体的に品質が底上げ

というように、
“小さなバージョン番号とは裏腹に” 実質大型アップデート でした。

セルフホスト勢は
ストレージ権限変更だけは必ずチェックしてください。


以上

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