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【書籍紹介】『MCP入門――生成AIアプリ本格開発』

Last updated at Posted at 2025-11-30

紹介する書籍

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読後感想

手を動かしながら学べる、実践的なMCPの入門書でした。
フルカラーで約300ページ、全11章構成で、細かくステップを踏んで進むため、つまずきにくい作りになっています。
実際にコードを書きながらMCPを理解したい方におすすめできる内容です。

少しだけ気になったのは、紙面の一部コマンドがサポートページに記載されておらず、手入力する必要があった点です。手打ちするコマンドの量はそこまで多くないので、問題はないと思います。

第1章:MCPを30分で体験する

Claude Desktopを用いてMCPを体験します。初めてMCPに触れる方にとっては、AIを使ってファイル操作ができることに驚くかもしれません。本章の内容はかなり簡単なので、すでにClaude CodeやCodexなどのAIエージェントに触れたことがある方はスキップしても問題ないと思います。

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第2章~第5章:MCPの仕組みと基礎

MCPの仕組みについての基礎的な解説を行い、実際にMCPサーバーを作る章です。具体的には、FastMCPライブラリを用いて、電卓MCPサーバーを作ります。JSON-RPCの解説について多めの紙面を割いているのは、他のMCP本と比べて珍しいかもしれません。
また、Inspectorという公式デバッグツールを用いて、MCPサーバーのツール一覧を確認することができます。これは、FastAPIがSwagger UIでAPI仕様を確認できることに似ていると思いました。

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第6章~第8章:実用的なツール作成

データベース連携サーバー、外部API連携サーバー、Web検索サーバー、コード実行サーバーを作ります。
例えば、データベース連携サーバーを扱う章では、下記図のように自然言語でデータベースを操作できるMCPサーバーを構築します。MCPサーバーを介することで、API仕様を意識せず、AIエージェントから統一的なインターフェースとして利用できることが利点です。

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第9章~第11章:MCPの応用分野

第9章〜第11章では、MCPの応用として以下の3つを扱います。

  • MCPホストの開発
  • MCPエージェントの作成
  • MCPサーバーの公開方法

MCPにはクライアント/サーバー/ホストの3つの役割があることを念頭に置くと、何をやっているかを理解しやすいと思います。

最後まで取り組むことで、MCPを取り巻くエコシステム全体を一通り理解できる構成になっています!

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