#IQ Botにおけるドメイン(=ドキュメントタイプ=帳票の種類)
IQ Botでインスタンスを作るときに、以下のようにドキュメントタイプを選択する欄があります。
#プリセットドメイン
デフォルトで選択肢の中にある、たとえば「Invoice」のようなドメインをプリセットドメインといいます。
プリセットドメインを選択すると、以下のように、その種類の帳票によくある項目の選択肢が表示されます。
それをチェックしたり外したりするだけで項目の定義ができます。
足りない項目があれば増やすこともできます。
何それめっちゃ便利じゃん! そのとおりめっちゃ便利です。
ですが残念ながら、プリセットドメインで扱える帳票は英語やドイツ語などのヨーロッパの言語ばかり……。
Invoiceは請求書という意味ですが、日本語の請求書はプリセットドメインに入っていないのです(涙)
だから日本語の帳票をIQ Botで扱うときは、「その他」のドメインを選ぶのが基本なんですね。
だがしかし……!!!!!
#カスタムドメイン
実は以下のように、プリセットにないドメインを自分で増やすことができます。
それをカスタムドメインといいます。
カスタムドメインを選択すると、プリセットドメインと同じように、項目を選択肢として表示することができます。
上記の例では4つしか項目を設定していませんが、もちろんこちらは自由自在に増やすことができます。
##カスタムドメインの3つの利点
###カスタムドメインのメリット①:項目を入力する手間が省ける
プリセットドメインと同じように、カスタムドメインを作っておくと、項目名をひとつひとつ入力する手間がなくなります。
これはある意味一番わかりやすいメリットですが、次の2つのメリットに比べればおまけのようなものです。
###カスタムドメインのメリット②:帳票からラベルを取得するキーを増やせる
こちらの記事でも記載したとおり、IQ Bot が帳票からラベルを取得する条件は、「定義した項目に対して、帳票上のラベルが前方一致していること」です。
ドメイン「その他」を選択してフィールド名を定義すると、IQ Botはその1つのフィールド名だけをキーに帳票上からラベルを探そうとします。
そうすると、帳票上のラベルが多岐に渡っている場合などに、IQ Botが帳票上のラベルをつかみそこねて分類がうまくできなくなる可能性があります。
カスタムドメインを作ると、1つのフィールド名に対して、1:多の形でIQ Botが帳票上からラベルを探してくるキーを定義できるようになります。
これによって、IQ Botの分類をより意図した形に近づけやすくなります。
###カスタムドメインのメリット③:CSVの列名と帳票上のラベルのキーを切り分けられる
こちらの記事にも書いたとおり、通常、フォームフィールドやテーブルフィールドの欄に入力する名称には通常、2つの意味があります。
でも、帳票上のラベルは「御請求金額」ってなってるけどCSVには「合計金額」という列名で出したい! という場合はどうするの?
そんな場合にも、カスタムドメインなら対応できます。
また、分類の問題には直接関係ありませんが、帳票上からラベルを探すキーとCSVの列名を切り分けたい場合などにもカスタムドメインが使えます。
#カスタムドメインを作るには……?
カスタムドメインの作り方は、こちらのページで紹介しています。
なお、Community EditionではカスタムドメインはPOSTできないのでご注意ください。