はじめに
先日、VSCodeのプラグインとしてClaude Code for VSCodeがリリースされたとのこと。
さっそくどんなものかと使ってみました。
ちなみに筆者は開発ゴリゴリにやっているわけでもなければ、インフラの知識もほぼ皆無です。(初めてLinux触りましたよ・・・!)
そのため、「難しいことわかんないけど、とりあえず生成AIでアプリ作ってみたいなぁ」的に考えている人向けのコンテンツです。
Windows環境で使ってみたとはいいつつ、現バージョンではLinux環境が必須です。
そこで今回はWSL2(Windows Subsystem for Linux 2)を活用しています。
手順の全体像
- WSL2のインストール - Ubuntu環境をWindows上に構築
- Node.jsとnpmのインストール - Claude Code実行に必要な環境整備
- Visual Studio Codeの設定 - WSL拡張機能のインストール
- WSL2からVSCodeを起動 - 開発環境の連携
- Claude Codeのインストール - npmでグローバルインストール
- Claude Code for VSCode拡張パッケージのインストール - 動作確認
必要な環境
- Windows 10(バージョン2004以降、WSL2対応版)
- Visual Studio Code
- インターネット接続
- Claudeのpro以上の有償プランアカウント
手順1: WSL2(Ubuntu)のインストール
基本的にはこちらの記事を参考にしています。
WSL2を有効化
PowerShellを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行します:
wsl --install -d Ubuntu
このコマンドで自動的にWSL2とUbuntuがインストールされます。
WSL2のバージョン確認
インストール後、WSL2が正しく設定されているか確認
wsl --list --verbose
VERSION
列に2
と表示されていればWSL2が有効です。
Ubuntu起動と初回セットアップ
WSL2(Ubuntu)のインストールが完了しましたら、初回セットアップに進みます。
参考までにユーザー名とパスワードの規則は以下です。自身の覚えやすいものを設定しましょう。
ユーザー名の規則:
- 小文字のアルファベットまたはアンダースコア(_)で始める
- 使用可能文字:小文字、数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)
- 例:
dev01
、_myuser
パスワード:
- 6文字以上(推奨は8文字以上)
- sudoコマンド実行時にも使用するため、覚えやすいものを設定
これでWSL2(Ubuntu)のセットアップは完了です!
手順2: Node.jsとnpmのインストール
Claude Codeの実行にはNode.jsとnpmが必要なのでインストールします。
手順1の続きでpowershellに以下コマンドを入力します。
# Node.jsとnpmをインストール
sudo apt install nodejs npm
# バージョン確認
node --version
npm --version
手順3: Visual Studio Codeの設定(Windows側)
VSCodeのインストール
WSL2(Ubuntu)側ではなく、Windows側にVSCodeをインストールしてください。
Remote WSL拡張機能のインストール
VSCodeをWindows側でインストールしたら、以下の拡張機能をインストールします:
手順4: WSL2(Ubuntu)側からVSCodeを起動
次にWSL2(Ubuntu)側からVSCodeを起動します。
Ubuntuターミナルの起動
さきほどインストールしたUbuntuターミナルを起動します。
作業用ディレクトリの作成
以下のコマンドを実行します。
本来は作業用ディレクトリを作成するほうが良いのですが、
私はいかんせん初心者なのでまずはホームディレクトリをそのまま使いました・・・
# ホームディレクトリに作業用ディレクトリを作成(推奨)
mkdir ~/development
cd ~/development
# 私はこっちで実行
cd ~
VSCodeの起動
code
初回起動時は必要なパッケージの自動インストールに時間がかかります。
VSCodeが開いたら、左下に「WSL: Ubuntu」と表示されていることを確認してください。
この表示があれば、WSL2(Ubuntu)環境で正しく動作しています。
手順5: Claude Codeのインストール
npmでClaude Codeをインストール
VSCodeがWSL2(Ubuntu)で起動したら、VSCodeターミナルで以下のコマンドを実行します。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
エラーが発生した場合sudoコマンドで試みます。(私はこっちでやりました)
# sudoでインストールを試す
sudo npm install -g @anthropic-ai/claude-code
Claude Codeの起動確認
インストールが完了したら、Claude Codeが正しく動作するか確認します:
claude
このような表示が出たらURLにアクセスしてClaudeにログインしましょう。
(画像ではURLは見切れさせています。画像一番下にリンクがあり、ログインページに飛びます)
手順6: Claude Code for VSCodeプラグインのインストールと起動確認
WSL2(Ubuntu)側のVSCodeでプラグインをインストールします。
インストールが完了し、今までの手順が完了していれば、VSCodeのタブ右上にClaudeのアイコンが現れます。
Claude Code for VSCode立ち上げ完了です!!!
まとめ
これでWindows 10上でClaude Code for VSCodeを使用する環境が整いました。
WSL2を使うことで、WindowsユーザーでもLinux環境でのAI開発ツールを手軽に利用できるようになります。
以上、この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
おまけ -簡単なアプリを作ってみる-
以下のようなプロンプトを投げてみます。
簡単なグラフがWeb上で作れるツールをつくってみて
すると以下のようにコードが作成され、一時停止します。(ここまで約2分)
ここでコードを精査して気になる点があれば修正が可能です。
当然、手で直してもいいですし、プロンプトを投げてもOKです。
という表記が出て・・・
このようにものの数分でサンプル完成です!
ちなみに機能はボタンが効かなかったりとバグだらけなので、ちゃんと作りこむ際はしっかりとプロンプトを考えましょう(笑)