はじめに
Instana の Kubernetes / OpenShift エージェントは、複数の方法で導入できます。
OpenShift 環境では主に次の 3 つが提供されています。

- OpenShift Operator
- OpenShift Helm チャート
- OpenShift YAML(マニフェスト直接適用)
本記事では、それぞれの 仕組み・特徴を整理し、 どの方式を選ぶべきかを解説します。
各導入方式の概要
OpenShift Operator
OpenShift Operator は、Operator Framework を利用して Instana Agent を管理する方式です。
Operator Lifecycle Manager(OLM)を通じてインストールされ、
Custom Resource(CR)を定義することでエージェントの設定・更新を行います。
OpenShift に最も最適化された方法であり、Instana でも推奨されることが多い方式です。
OpenShift Helm チャート
Helm チャートは Kubernetes 標準のパッケージ管理ツールである Helm を使って
Instana Agent をデプロイする方式です。
values.yaml に設定をまとめることで柔軟な構成管理が可能で、
GitOps(Argo CD / Flux)との相性も良いのが特徴です。
OpenShift YAML(マニフェスト直接適用)
DaemonSet、Deployment、RBAC などの YAML マニフェストを
oc apply -f で直接適用する、最もシンプルな方式です。
仕組みは単純ですが、運用やアップグレードはすべて手動になります。
導入方式の比較表
| 項目 | OpenShift Operator | OpenShift Helm チャート | OpenShift YAML |
|---|---|---|---|
| 仕組み | Operator Framework / OLM | Helm | YAML 直接適用 |
| OpenShift への最適化 | ◎ | ○ | △ |
| インストール | OLM 経由で簡単 | Helm コマンド | oc apply |
| 設定管理 | Custom Resource | values.yaml | YAML 編集 |
| アップグレード | 自動/半自動 | 手動判断 | 完全手動 |
| 運用負荷 | 低 | 中 | 高 |
| GitOps との相性 | △ | ◎ | ○ |
| 学習コスト | 中 | 低〜中 | 低 |
| 本番利用 | ◎ | ○ | △ |
| 推奨用途 | 本番・長期運用 | Helm/GitOps 環境 | 検証・PoC |
どの方式を選ぶべきか?
目的別のおすすめは以下の通りです。
-
OpenShift 本番環境・長期運用
→ OpenShift Operator(最優先) -
Helm / GitOps 前提の運用
→ OpenShift Helm チャート -
検証・PoC・学習用途
→ OpenShift YAML
まとめ
Instana エージェントの導入方法は複数ありますが、
運用のしやすさ・安全性・拡張性を考えると、
OpenShift 環境では Operator が最もバランスの取れた選択
と言えます。
次は、InstanaエージェントのOpenshiftへのインストールをやってみます。