はじめに
Amazon EKS(Elastic Kubernetes Service)のクラスターを、自分のMacのターミナルから操作できるようにするための環境構築手順をまとめます。
必要なツール
EKSをローカルから操作するには、以下の2つのツールが必要です:
- AWS CLI - AWSサービスを操作するためのコマンドラインツール
- kubectl - Kubernetesクラスターを操作するためのツール
1. AWS CLIのインストール
1.1Homebrewをインストール
まず、Homebrewがインストールされているか確認します。
brew --version
インストールされていない場合は、Homebrew公式サイトを参照してインストールしてください。
1.2AWSアカウントのアクセスキーとシークレットキーを準備
AWS CLIを使うには、アクセスキーとシークレットキーが必要です。
これらはAWSリソースにアクセスするための認証情報です。まだ準備していない方は、以下の手順で入手します。
手順:
- AWSコンソールにログイン
- IAMでユーザーを作成または選択
- アクセスキーを生成して保存✨
※ 詳細はAWS公式ドキュメントをご参照ください。
1.3 インストール
HomebrewでAWS CLIをインストールします。
brew install awscli
以下のコマンドでAWS CLIのバージョンを確認し、インストールされていることを確認します。
aws --version
以下のようにバージョンが出力されたら成功です🎉
aws-cli/2.23.2 Python/3.12.8 Darwin/24.1.0 source/arm64
1.4 初期設定
🔧 設定コマンドを実行
aws configure
以下の項目について順番に設定していきます。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| AWS Access Key ID | アクセスキーIDを入力 |
| AWS Secret Access Key | シークレットキーを入力 |
| Default region name | 利用するリージョンを入力(例: ap-northeast-1) |
| Default output format | JSON, table, textのいずれかを選択(通常はJSON) |
入力例:
AWS Access Key ID [None]: AKIAIOSFODNN7EXAMPLE
AWS Secret Access Key [None]: wJalrXUtnFEMI/K7MDENG/bPxRfiCYEXAMPLEKEY
Default region name [None]: ap-northeast-1
Default output format [None]: json
2. kubectlのインストール
kubectlとは
kubectlは、Kubernetesクラスターを操作するためのコマンドラインツールです。Pod、Service、Deploymentなどのリソースを管理できます。
kubectlのバージョンは、EKSクラスターのKubernetesバージョンに合わせる必要があります。
互換性ルール:
- クラスターバージョンとの差が±1以内であること
- 例:kubectl 1.31 → Kubernetes 1.30、1.31、1.32で使用可能
1.1 バイナリのダウンロード
ここでは、Kubernetes 1.31を例にします。
curl -O https://s3.us-west-2.amazonaws.com/amazon-eks/1.31.14/2026-04-08/bin/darwin/amd64/kubectl
他のバージョンが必要な場合:
- Kubernetes 1.30:
1.31.14→1.30.14 - Kubernetes 1.32:
1.31.14→1.32.13
1.2 実行権限の付与
chmod +x ./kubectl
1.3 PATHへの配置
mkdir -p $HOME/bin && cp ./kubectl $HOME/bin/kubectl && export PATH=$HOME/bin:$PATH
1.4 PATH設定の永続化
ターミナルを開くたびに自動で設定されるようにします。
bashを使用している場合:
echo 'export PATH=$HOME/bin:$PATH' >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
zshを使用している場合:
echo 'export PATH=$HOME/bin:$PATH' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
1.5 インストール確認
kubectl version --client
出力例:
Client Version: v1.31.14-eks-1234567
バージョンが表示されれば成功です!
3. EKSクラスターへの接続設定
kubectlをインストールしたら、実際のEKSクラスターに接続する設定を行います。
aws eks update-kubeconfig --region ap-northeast-1 --name your-cluster-name
-
--region:クラスターが存在するAWSリージョン(東京リージョンはap-northeast-1) -
--name:EKSクラスターの名前
成功すると以下のメッセージが表示されます:
Added new context arn:aws:eks:ap-northeast-1:123456789012:cluster/your-cluster-name to /Users/username/.kube/config
接続確認
kubectl get nodes
出力例:
NAME STATUS ROLES AGE VERSION
ip-10-0-1-123.ap-northeast-1.compute.internal Ready <none> 5d v1.31.0-eks-1234567
ip-10-0-2-456.ap-northeast-1.compute.internal Ready <none> 5d v1.31.0-eks-1234567
ノード一覧が表示されれば、接続成功です。
以上です!