はじめに
対象読者
- Claris FileMaker Server 19 / 2023 (20) を Linux で運用したい方/している方
前提
- FileMaker Advent Calendar 2020 の 16 日目記事としても参加させていただいています
- Claris FileMaker Server は ver. 19.1.2 から Linux での動作を正式にサポートするようになりました
- とりわけ GUI 環境でなく CLI のみの環境で動作させることを主眼に置いています
- Linux は無駄に GUI 環境を導入すると、それだけ機器リソースを多く食われてしまうため CLI のみの環境で動作している方が安定感が増し、コスト削減にもなります
この記事の目的
- 情報が散逸すればするほど初学者にとっての敷居が高くなるため、最初から最後まで一気通貫したものを用意したく
Linux 環境の用意
基本設定
-
FileMakerServer 19 / 2023 (20) を Linux の CLI 環境のみでインストール - Linux サーバの用意
- パッケージの更新
- ユーザー追加
- sudo 許可
- ユーザーの sudo グループ追加
そもそも Linux って……🤔 という方に向けて……
セキュリティ
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FileMakerServer 19 / 2023 (20) を Linux の CLI 環境のみでインストール - ファイアウォール設定 (CentOS)
- 簡易的なファイアウォール設定
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FileMakerServer19をLinuxのCLI 環境のみで稼働 - ファイアウォールの設定
- より詳細なファイアウォールの設定
- すべての通信について許可元 ip address からのみの接続とする
FileMakerServer 19 / 2023 (20) インストール
インストーラーの用意
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FileMakerServer 19 / 2023 (20) を Linux の CLI 環境のみでインストール - インストーラーの用意
- Claris から送られてきた案内メールにしたがってインストーラーファイルを用意
インストール
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FileMakerServer 19 / 2023 (20) を Linux の CLI 環境のみでインストール - インストールを試す
- インストールコマンド
- インストール実行中の過程と結果
インストール後の確認
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FileMakerServer 19 / 2023 (20) を Linux の CLI 環境のみでインストール - fmsadmin コマンドの確認
- インストール後の fmsadmin コマンドによる動作確認
- 管理画面の表示
- アンインストールするには?
-
FileMakerServer19をLinuxのCLI 環境のみで稼働 - apache の ver. 確認 (CentOS)
- apache の ver. 確認
- インストール先ディレクトリの確認
- apache 設定ファイルの確認
- Ubuntu の場合 nginx となる。需要があれば更新しますのでコメントください🙏
AdminConsole
ダッシュボードの表示に至るまで
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FileMakerServer19をLinuxのCLI 環境のみで稼働 - 初期設定
- サインイン画面を開く
- ユーザー/パスワード入力
- セキュリティ設定(証明書)
- ダッシュボードの表示
FileMaker Pro 19 / 2023 (20) で開く
サンプルファイルを開く
-
FileMakerServer19をLinuxのCLI 環境のみで稼働 - サンプルファイルを開いてみる
- FileMaker Pro 19 を起動
- ホストへ接続先を指定
- ファイルを開く
自作ファイルのホスト
-
FileMakerServer19をLinuxのCLI 環境のみで稼働 - 自作したローカルファイルをホストさせる
- 「ホストにアップロード」を用いるやり方
- ファイルを直接設置して AdminConsole で開くやり方
FQDN ( サブドメイン ) の設定
DNS サーバへ登録
- 稼働サーバの ip address を DNS へ登録する
- 参考記事として……
カスタム証明書のインストール
カスタム証明書の発行
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FileMakerServer19でのCSR生成とカスタム証明書の新規/更新インポート - CSR 生成
- CSR 生成
- CSR = serverRequest.pem が生成された場所について
- CSR を認証局へ渡し、証明書ファイルを受け取る
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FileMakerServer19でのCSR生成とカスタム証明書の新規/更新インポート - カスタム証明書のインポート
- AdminConsole で SSL 証明書の設定画面へ
- (既にカスタム証明書がインポート済の場合)ファイルを削除
- カスタム証明書のインポート
その他の設定
バックアップ
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LinuxのFileMakerServerでRcloneを使ってGoogleドライブへファイルバックアップ
- Rclone インストールと初期設定
- Google ドライブへのアップロード
- cron での定期実行
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LinuxのFileMakerServerでn日前の自動バックアップを削除
- cron で任意の日付のバックアップディレクトリを削除する
ODBC ドライバ
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FileMakerServer19稼働のCentOSサーバにMySQLのODBCドライバを設定
- MySQL ODBC Connector ドライバのインストール
- odbc.ini の設定
- 接続確認
おわりに
感想と今後の記事更新についての方針
- Linux による FileMaker Server 運用の歴史は始まったばかりなので、知見をまとめていけたらと思っています
- 継続的に記事更新していく予定です
更新の簡易記録
2023/08/15
- 一部記事へのリンクタイトルを FileMaker Server 2023 (20) へ対応
- CentOS / Ubuntu へのリンク分岐追記
2021/12/06
- CentOS 7.8 という記述になっていたものを Linux へあらためました
お願い
- 「こんな項目も追加して欲しい」「これについてこの記事へリンクすることを推薦します」などありましたら、コメントにてお寄せください