プログラミング系以外の内容をqiitaの記事にするのあんまり良くないかもと思ってきたので、下記のnoteに記事を移植しました。
以降の加筆や修正(点数開示の結果など)はnote版にて行い、この記事は頃合いを見て削除する予定です。
私は、2026年度の東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻の入学試験において、A5(一般物理理論),A8(宇宙・宇宙素粒子実験)に出願し、A5の第一希望の研究室に合格しました。
少しでも後輩の参考になればと思い、院試体験記をしたためます。
ただでさえ分量が多いので早速いきましょう!
はじめに
生存者バイアスには気をつけよう
半年前の自分に何か一つだけ伝えられるとしたら、僕は間違いなくこれを伝えます。
東大理物を受ける人でこれを見ている人は、おそらく他の同輩、先輩の記事も読んでいるorこれから読むことでしょう。
そんなあなたに言いたいのは、「院試体験記は、基本的にうまくいった人、強い人が書きがちである」というバイアスを意識した方が良い、ということです。
「なんだかんだ400/500とれるんだろうな〜」や、「いうて内部生で厳しいところ行かなきゃ第一希望いけるんでしょう」みたいに考えている人、僕みたいに院試の少し前に理想と現実との乖離に大いに悩まされることになります。気をつけましょう。
専門用語について
ごめんなさい、内部生にしかわからない単語などがあると思いますが、1番最後に述べる冬山さんの記事とかにかなり詳しく説明が書かれていますので、ぜひそちらもご参照ください。
時系列ごとのすること/したこと
出願までにすること
分野決め
過去の体験記を見ていると、みんなかなり前から志望が決まっているような印象を受けましたが、私は、3年秋学期が始まる頃までは特段興味のある分野、みたいなものはありませんでした。
そんな中、Physics Lab.1 で一般相対性理論(以下、一般論2)の自主ゼミを企画したり、数物セミナーという外部のゼミで一般論をやったり、宇宙線研究所のスプリングスクールで重力波を扱ったり、これらの学んだことを5月祭の学生公演でと、重力波を集中的に学んできたことで、だんだんとこれを大学院の専門にしたいと思うようになりました。
志望分野が決まっていない人は、早いうちからゼミや外部のイベントで積極的に自分が楽しいと思える分野を探しに行ってみると良いでしょう。
TOEFL
東大理物は、TOEFLかTOEICを出願時に提出する必要があり、従ってそれより少し前までにこれらのいずれかを受けておく(出願時にスコアを提出する)必要があります。
英語は最終的な院試の点数500点のうち100点を占めます。気を抜いていると点数が低いまま出願の時期を迎えてしまうため、注意が必要です。
私は、やっていたサークルに工学系の人が多く、工学系の院試はTOEFLのみだったので、自分にとって有益な情報が多く集まるという読みでTOEFLにしました。
しかし、TOEICは2技能(R/L)なのに対しTOEFLは4技能(R/L/S/W)だった上、理物の人はほぼみんなTOEICでした3。値段も洒落にならないくらい高かった(TOEIC1万弱、TOEFL3万くらいだったかな)ので、特に事情がなければTOEICの方が良かったのかもしれないです。
みんな、基本的には3月と5月くらいにTOEICを1、2度受けている印象でした。私は、「3年秋学期の期末や春休み、院試直前の5月は絶対忙しい」という推察により、年を越す前にTOEFLの受験を決意しました。周りから見たらかなり早い部類だと思いますが、その後は3Aの期末やら怒涛の合宿4、5月祭のPhysics Lab.の展示や学生公演、その他レポートやら何やらやっていてずっとキャパってたので、これはめちゃくちゃ英断だったのかもしれません。
基本的に、TOEFLの2週間前からは授業時間以外をほぼTOEFLの勉強に充てていた気がします。大学受験用の単語帳を復習しなおしたり、それ用のテキストを買って練習したり、YouTubeの良さげな教材チャンネル(TST PREPなど)でwriting,speakingのテンプレを学んだり演習をしたりしていました。
ちなみに、特定のところを酷くいうつもりはないですが、TOEFLのテストセンターは前もって複数調べ、評判の良いところを選びましょう。結構大事でした。
結果的に自分は、12月のTOEFLで85点を獲得しました。(R23,L22,S20,W20)
私はこのスコアを十分とみなし5、物理の勉強に専念することにしました。
研究室見学
TOEFLや物理の勉強と並行して、気になっている研究室の見学に行く必要があります。
研究室の雰囲気や先生、院生の雰囲気などを感じられる良い機会なだけでなく、院生が院試や研究室のあんなことやこんなことも教えてくれるかも……?
また、顔を覚えてもらえる機会でもあるので、いずれの意味合いを考えても、行かない手はありません。
ただ、初動が遅れると、実際同期の中には2、3個しか研究室見学に行けない、みたいなケースも散見されました。先生は結構忙しく、都合が合わないとどこまでも合わないので、早めからアポを取って会いにいきましょう。
恥ずかしいと思う人も、それは多分最初に先生にメールを送るまでで、あとはなんだかんだとんとん拍子にいきます。思い立ったらすぐ行ってみましょう!
同じサブコースを受けそう、興味が割と被っていそうな人と一緒に巡るのも良い手です。見学の精神的なハードルも下がるので、おすすめです。(込み入ったところを聞きたいからここは自分だけで、みたいなのももちろんありです。)
私は、春休み中に気になるところを全て回って、もし気になるところがあれば追加で4月に回ろう、と思っていましたが、予定が合わず4月中旬までで(結果的に院試で出願することになった)8研究室を周り、その後に各研究室の解像度が高まったことで追加で質問したいことが生まれた研究室に再度訪問をして、なんて感じで進めていました。
志望決め
いよいよ、志望決めです!
と言っても、これはサブコースや個人によって様々なので、ここの話はただの具体例だと思って聞いてください。
出願では、2つのサブコース、各4研究室の計8研究室まで出願することができます
私は、前述の通り、一般相対論、重力波および重力波天文学のあたりに強い興味を持っていたので、宇宙理論のA5サブコース、宇宙実験のA8サブコースを選択しました。
私は、やりたいテーマがかなり限定的だったので、8研究室を選ぶのは比較的簡単でしたが、難しかったのは、これらの並べ方でした。
基本的には、第一希望のサブコースを決め、そのコースの中で志望する4研究室から第1希望〜第4希望を決め、第二希望のサブコースの中から第5希望〜第8希望を決めることになっています。ところが、ありがたいことに、特別な申請書を出せば、第二希望サブコースの研究室を比較的自由に上位に割り込ませることができます。
(例えば、第1希望サブコースでA,B,C,Dの研究室、第2希望サブコースでa,b,c,dの研究室に行きたい場合、特に何も申請をしなければ志望順はABCDabcdになるのですが、「Bに行くくらいならaに行きたいなあ」みたいな希望がある場合、申請をすることで志望順を例えばAaBbCDcdのように変えることができる、と言った感じです6。)
これがありがたいと同時に取れる選択肢を大幅に広げ、大いに悩まされました。
細かいことを言うと自分の所属先とかがバレてしまうので詳細は伏せますが、結果として第一希望にA5サブコース、第2希望に第8サブコース(前述の入れ替えは利用せず)を選択しました。7
自分や同級生を見ても、意外と直前に志望順を変えている人も多かったので、こちらも余裕を持って早めから志望を考えましょう。
出願
いよいよ出願です!
出願は、いろいろすることがありますが、特に大変だったのはなんと言っても志望理由書でした。
各サブコースで一枚志望理由書を書く必要があり、これがかなり大変でした。
私は、紆余曲折を経て、
第一希望サブコース
・その分野に興味を持った理由(450字くらい)
・どんなことを大学院でやりたいか(150字くらい)
・志望した4研究室、それぞれに入ったらどんなことをしたいか(400字くらい)
第二希望サブコース
・その分野に興味を持った理由(550字くらい)
・志望した4研究室、それぞれに入ったらどんなことをしたいか(400字くらい)
みたいな構成で書きました。第一希望の方はどこに行っても割とやりたいことが変わらなかったので、全体的にやりたいこと、みたいなのを入れています。A8で志望動機が若干増えているのは、4Sでやった宇宙実験系の特別実験の内容を書いたからです。
志望調書は、自分の友人に読んでもらってフィードバックをもらったり、逆に友人のものを読んでアドバイスしたりしました。厳しめにお願い、と頼んだこともあって数多くの指摘をもらい、かなりマシなものに仕上がった気がします。改めて手伝ってくれたみんなありがとう!
また、自分の学科ではないですが、出願の手続きをミスって入試が受けられなかった友達もいました。出願は入念に、可能な限り早くからやっておきましょう。
出願締め切り前日とかに友達と集まって、みんなで出願が正しくできているか確認する、みたいな集まりも開いたりしました。こちらもかなり友達が頼もしかったです。
ちなみに、「出願し忘れが1番怖いから、(修正ボタンはあったので)とりあえず叩き台の志望理由書ができたら出願確定させて、後から修正しよ!」とか思っていたら、直前に理学部教務に聞いたところ、「修正した分は、なるべくこちらが気づいたら反映させるけど、気づかずに前のバージョンで願書を教務の法で確定させてしまう可能性があるため、変更したら教務にメールしてくれ」みたいに言われました。出願忘れは絶対にいけませんが、ある程度願書ができてから出願するのが1番安全かもしれません。
出願後〜筆記試験前
さて、出願が終わりましたが、これはまだスタートライン。いよいよ対策が始まります。
筆記試験までにやっていたことを説明していきます!
4年春学期のレポート、テスト
早速院試と関係ないですが、実は4年春学期の勉強は2つの理由からとても大事です。
- 自分の出願先に関する授業で知識を深める
- 僕なら一般相対論や宇宙物理学、物性の人は固体物理学II、素論ならQFT1、などのように、自分の将来進みたい分野に関する授業が多数開講されます。院試の面接ではここら辺の内容が聞かれることもあるみたいなので8、気になる授業は素直に取るのが吉だと思います。(自分の志望教員が授業をやる、って人も多いだろうし)
- 堕落してツケが回ると……
- 私は、興味の赴くままに授業をとり、結果としてかなりの単位を履修してしまいました9。一応、テスト科目は最小限にレポート科目を大量に取ってキャパ死を回避する算段だったのですが、まあ案の定レポートの締め切り間近まで何もしていなかった結果、7月末〜8月の頭に本格的に体を壊し、今考えたら精神的にもかなり限界の生活をしていました…… 4年春学期のレポートやテストが一般に終わる7月末、8月頭は、院試の筆記まであと3週間もありません。そんなタイミングでレポートに圧死していては筆記の勉強時間が十分に取れません。履修も、予復習も、計画的にやることをお勧めします……
院試の過去問、院試ゼミ
院試の筆記のためにやっていた勉強としてはこれが1番大きな部分を占めます。
5月に問題に初めて着手し、あまりの解けなさに焦り、授業の演習問題を一周し、また解いてみて、手は動かせるようになったものの各大問の後半は解けず、なんやかんやしているうちに前述のレポートと試験で肉体と精神を壊し、休息を取りつつも本番に向けて調整を重ね、、、と言った具合に練習をこなしていました。
初めのうちは時間を気にせずじっくり向き合い、最低限解けるようにはなったけど応用っぽい問題がなあ、、くらいになったら時間を気にして、最終的には4時間の時間配分とかも気をつけながら解いていました。
また、普段のゼミのように、学科のメンバーで集って院試を解いたり院試の解説を持ち回りでしたり、もっと良い解き方や時間の使い方を模索したり……みたいなことをしていました。様々な時期から始まるゼミ、様々な年代を解くゼミがあった10のでとても助かっていました。
具体的な時間配分等については後述します。
演習
物理学演習と呼ばれる東大理物の授業の問題を解き直すことも、院試の勉強になるとよく言われます。私は、前述の通り一度その場問題と呼ばれる簡単めの問題を一周しました。
また、持ち帰り問題と呼ばれる難しめの問題は、これも友達と集まって簡単におさらいする回みたいなものはあり重宝したものの、網羅的に解き直したりすることはありませんでした。力は間違いなくつく一方で、時間がかかりすぎることや、院試には出ないような内容や重い計算などもあるため、やるべきと思うかどうかは人によって異なると思います。
本番を模した環境での練習
僕は、他の人と比べて特にこれに気を配りました。
まず、4時間の試験なんてこれまで受けた事なかったし、本番なんとかなるやろの精神でいくと絶対に時間配分に失敗してしまうと思ったことが、これを入念にやろうと思ったきっかけでした。
また、4時間フルで1年分を解く練習を続けていくうちに、「よく考えたら、4時間ぶっ通しで過去問やる時、毎回どこかのタイミングで寝てるorうとうとしてるor壊滅的に集中力が持続していない」ということに気がつきました。
そこで、昼ごはんのメニューや食べる時間も色々と試して、本番絶対に眠くならないような環境を作った方が良いのでは?という考えに至り、本当に本番と同じ環境で練習をした方が良い、と判断しました。
具体的には、微調整をしつつ最終的に直前数日はこんな感じで進めていました
1日のスケジュール
時間 | すること |
---|---|
~10:15頃 | 図書館へ移動。まとめノートを読み返す |
10:15~11:00 | ウォーミングアップ軽い演習問題(15分程度)を解いたり、まとめノートの整理や見直しを行う。 |
11:00~ | 食事①:もち麦おにぎり2個 |
~12:00 | 過去問の解き直し。これまでに解けなかった問題から数題選んで解き直す。 |
12:00 | 食事②:バナナ |
〜12:30 | 解き直し、ノートまとめ、ノート見返し |
12:45~16:45 | 本番シミュレーション。本番通り4時間1セット |
16:45~17:00 | 軽く採点、図書館撤収 |
17:00~ | 移動、夕食、休憩 |
移動中 | まとめノートを見直す |
~深夜1:00 | 今日解いたR4年度の過去問の復習・解き直し。 |
余力があれば | 朝の解き直しで残ったタスクや、ノートの更新。 |
1:00 | タスクが全て終わらなくても就寝 |
こんな感じでやっていました。
シビアすぎない!?と思うかもしれません(僕も思っています)が、これを確立するまでの1週間に、「昼ごはんに担々麺を食べて4時間の過去問演習中に爆睡」「昼食を消化にいいおにぎり2つとバナナのみにしたものの、演習直前に全部食べて案の定演習中爆睡」みたいな失敗体験を経ていたので、本番絶対に寝落ちしないための練習としては僕はここまでする必要がありました。11
また、試験4時間の時間配分も様々な失敗体験からかなり綿密に組んでいました。
4時間の使い方
まず、最初の15分で全4題を精読し、問題の全体像、意図、解けそうかの見立てを立てる。暗記していた事項が役に立ちそうならそのページに書き殴る。
解く順番は、基本的に個人的に点数の安定して取れる順に「数学」→「電磁気学」→「統計力学」→「量子力学」。
1問あたり45〜50分を目安に、少しでも詰まったら固執せず、潔く一度飛ばす。最後に30分〜1時間程度のバッファ時間を確保し、見直しや飛ばした問題に充てる。
個人的にはこれが得点を最大化させられるやり方でした。
お察しの通り、私はかなりの心配性でこう言ったことはかなり綿密に予定や計画を組む方なので、これはやりすぎだと思っていますが、ただ問題が解けるか、だけではなく4時間の使い方によっても得点は大きく左右するので、直前期はこう言ったことを気にかけて演習をしてみても良いかもしれません。
筆記試験直前期、筆記試験
さて、いよいよ筆記試験の時期になってきました。
東大理物同期の主な併願先としては駒場の相関基礎があり12、相関基礎の院試は、面接を含めて理物の筆記試験の前に全て終わっており、周りには「ひとまず全落ちしても駒場のここ行くわ」的な人もちらほら現れていました。
そんな中私はというと、重力波をやりたいという強い思いから13理物の院を単願することを決めていましたので、精神的には相対的に不安定な中筆記試験に臨みました14。
さて、筆記試験本番は、午前中は上記の計画の通り図書館で勉強していました。
が、直前になると流石に緊張してきて、内部生で集まってずっとだべっていました。これがあって精神的にはかなり楽になりました。
筆記試験中の感想(R8年度入試のネタバレを含みます)
何これ??????????本当にさあ
・数学
まあ順当に解けた。後述の通り比較的波乱な試験だったので、安定してまず数学を取れたという意味ではやっぱりあの計画は間違ってなかったんだと思う。最後の小問だけ放置、結局戻ってくることなく解けず。
・量子
一読してわからずかなり焦った。最終的にウンウン言ってたら、全部終わった後に戻ってきた2周めに、物理学演習の持ち帰り問題で見覚えのあるやつだとひらめいてことなきを得る。でもシンプルに数学の式変形が意味わからなすぎて最後の方の数問は解けなかった。
・統計
前半はやるだけ。サクサク行けた。しかし、途中の問題で何をすれば良いのかを掴むのが難しく、それがわかっても数学的にかなりゴリゴリ計算しなきゃ行けないやつがあり、なんとそこでギブアップ、後ろ半分が解けなかった。でも蓋を開けてみればかなりの人数がそこでドロップアウトしており、負ったビハインドとしてはそこまで大きくなかったのかも。
・電磁気、古典力学
電磁気じゃなくて古典力学か……!でも逆に解析力学ってことは知識不足なことはないだろうから俺に有利かも……!って思ったら、なんと解析力学すら使わない純粋な力学の問題。近似とほんの少しの積分パートを除けば、多分高校生の方がよっぽど解けるんじゃないか。式をクネクネしていたら解けたが、なんか途中の問題でルートの中が負になった気がして不穏。点数の開示を待つがそこを間違えたのかもしれないのと、1番最後は数学同様解けなかった。
という、物理的に自分の力が足りなくて解けなかったというよりは、式変形がエグくてギブアップした×4という、あまり楽しいとは言えない結果になってしまいました。
まあなんやかんやありましたが、筆記試験はそんな感じで幕を閉じました。
筆記試験後〜面接まで
さて、筆記試験が終わっても2週間後に控えた面接のために気を抜いていられません。
面接はサブコースごとに行われ、各サブコースの面接試験に臨む資格があるか(筆記試験の点数で決まる)が筆記試験後1週間とかで出ます。筆記が終わった直後は、自分がどちらのサブコースにも通ったと信じて両方の対策をすることになります。
しかし、ここで大きな関門がありました。なんと、篤実(特別実験)のレポート提出期限が9/11であり、しかも僕の場合は諸事情から8月末には先生に一度提出をすることになっていました。そのため、面接対策と篤実レポート作成、この両方から追われることになります。
加えて、僕はサークル等の予定で筆記〜面接までのうちまる2日勉強ができないことが確定していたので、結局ドタバタした2週間になってしまいました。
まあ面接の対策は筆記ほど考えることはなく、自分が今までやってきたことやその研究室でやっていること、自分がやりたいことなどをひたすら勉強して口で説明できるようになることを心がけていました。
面接の詳細は口外しては行けないとのことなので、公開可能な情報だけお伝えする15と、面接はサブコースごとに行われるので、A8サブコースは30人ほどの先生たちを前にして面接を行いました。先生たちは(聞くことはちゃんとズバズバ聞きつつも)授業みたいな感じで朗らかに聞いてくださったのですが、それでも正直かなり怖かったです。
面接後〜結果発表
面接が終わったら、もう遊び呆けていました(篤実レポも前述の事情でほぼ書き終わってたし)。夏休み最高!
面接が終わってから2週間ほどすると、最終的な結果が発表されます。
恐る恐るマイページを確認すると、入学許可証に第1希望の先生の名前がありました。安堵。来年からも本郷で重力波頑張ります!!
最後に
こんな感じで、時系列で院試に関することをお伝えしました。
隙間時間を縫って書いたので、初稿段階では文章がマジで崩壊していました。推敲してくれたみんな本当にありがとう。ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
質問や意見(ここわかりづらい、等)があれば、どしどしご連絡ください!
(点数など、追加で情報が分かった時は追記していこうと思っています)
(院試対策、および本記事執筆に当たって)特に参考にさせていただいた記事たち
- 2個上の先輩。自分も、おそらく他のひとも1番院試期間中に参考にした記事。FoPMの申請でもお世話になるかも。時系列でやることがとてもわかりやすい。
- 同期。内部生にしか通じないような単語の説明が豊富で外部生にも優しい。個人的な反省が豊富であるものが多い。
- 1つ上の先輩。当日の動きがかなり詳細に書かれていてありがたい。
- 同期。overwatch2にかまけているが、理物も相関も素粒子理論と物性理論を受けて受かっているとか言う超つよつよ。
- 2個上。志望理由を詳細に書いていて参考になる。他の院試体験記へのリンクも豊富。
他にも数々の方の院試体験記を読ませていただきました!他の方の体験記のリンクを詳細にまとめてくださっている体験記もあるので、紹介は一旦ここら辺までとさせていただきます。(実はこの記事iPadとスマホで書いているので)
それでは!
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一般相対論のことを一般論と言っているのは僕くらいなんですが、流行らせたいのでこう呼称します ↩
-
京大かどこかがTOEICのみらしく、TOEICを受けるのが安牌だったらしいですね ↩
-
入っていた俳句のサークルの合宿、数物セミナー、宇宙線研スプリングスクールなど ↩
-
素論とかだともっと欲しいのかも?別に高い点数ではないですが、物理に専念した方が最終的な点数を伸ばせるだろうという判断です。あとはシンプルにもう一回受ける時間も気力もなかったという側面もあります。 ↩
-
完全に自由に組み換えれるわけではないので、必ず要項を自分で見て確認してください。 ↩
-
もし僕の知り合いとかで細かいこと聞きたい場合はDMか何かで聴きにきてください〜、内部生or名前を知っている人orTwitterとかでそこそこ仲良くしている人にはいろいろ詳細を伝えられると思います ↩ ↩2
-
面接の内容は口外してはいけないらしいのでくわしいことは言えませんが…… ↩
-
結果として、4年春学期の終了時点で、最終的に取らなければいけない選択科目の単位数を10単位超過しているはずです ↩
-
令和の最新から解き始めるゼミも昔から解き始めるゼミもありました。 ↩
-
これはひとえに僕のそれまでの生活習慣が崩壊していたことが原因です。健康な暮らしをしている皆さんはこんなことしていませんでした。 ↩
-
他には、京大を受けている人や、天文系の総研大を受けている人もいましたが、いずれも割と少数で、そこそこの人数がうけていたのは相関基礎のみだった気がしています ↩
-
相関基礎は、宇宙物理をやっている人はいましたが重力波をやっている人はいなかった(僕調べ)ので、単願で行くしかありませんでした…… ↩
-
スケジュールや時間配分がありえないほどストイックだったのはこういう背景もあるのかもですね ↩
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もしここに書かれてないことで聞きたいことがあったら、7みたいな感じで聞きにきてください、伝えて大丈夫そうなことならお伝えします ↩