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Sphinxを利用してGitHub Pages上にドキュメントを公開しよう

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やりたいこと

Pythonのプロジェクトに

  1. docstring(google style)形式で記述した内容を
  2. Sphinxを利用してhtmlドキュメントを作成して
  3. GitHub Pagesを利用して公開する

が目標です。

用語説明

docstringとは

モジュールやクラス、メソッドの直後に記載される"""で囲まれた文字列リテラル。参考
docstringの書き方はこのページでは紹介しません。

"""The module's docstring"""

class MyClass:
    """The class's docstring"""

    def my_method(self):
        """The method's docstring"""

def my_function():
    """The function's docstring"""

Sphinxとは

Sphinxは知的で美しいドキュメントを簡単に作れるようにするツール。参考

Github Pagesとは

Githubが公式に提供する静的なホスティングサービスのこと。参考

実際にやってみる

早速やってみよう。

環境

ubuntu: 20.04.1 LTS
python: 3.8.5
pip: 20.0.2

プロジェクト構成

完成予想図

こんな感じのプロジェクト構成を目指します。
ここに完成後のサンプルを置いておきます。

project/
 |- package1/
 |   |- __init__.py
 |   |- package1.py
 |   |- package2/
 |       |- __init__.py
 |       |- package2.py
 |- docs_src/
 |   |- ...
 |- docs/
 |   |- ...
 |- main.py
 |- README.md
 |- dockerfile/
     |- Dockerfile

package1
サンプル用モジュールです。

package2
サンプル用サブモジュールです。

docs_src
documentを作るための作業ディレクトリです。

docs
htmlを保存するためのディレクトリです。

dockerfile
今回試した環境のDockerファイルが置いてあります。

開始時の構成

project/
 |- package1/
 |   |- __init__.py
 |   |- package1.py
 |   |- package2/
 |       |- __init__.py
 |       |- package2.py
 |- docs/
 |- main.py
 |- README.md

手順

このページを参考にさせていただいました。

環境構築

以下のコマンドでsphinxをインストールします。
sphinx_rtd_themeは見た目をイイ感じにするときに使います。

$ pip install sphinx sphinx_rtd_theme

サンプルのDockerfileを使う場合には既にインストール済みなので不用。

作業ディレクトリ生成

sphinx-quickstartを利用して、html作成の作業ディレクトリを生成します。
projectディレクトリにいる状態で以下を実行します。

> sphinx-quickstart docs_src

すると色々聞かれるので回答します。

> Separate source and build directories (y/n) [n]:

ビルドとソースのディレクトリを分けるか聞かれています。
今回は分けたいので、そのままEnterを押下。

> Project name: test
> Author name(s): Bob

プロジェクト名と作者の名前。
ここは省略不可なので適当に入力してください。

> Project release []:
> Project language [en]:

バージョンと言語。
そのままEnterでOKです。

conf.pyの編集

ここまででやると、docs_srcディレクトリ下にconf.pyができています。
conf.pyを開いて、ドキュメント生成のための設定を追記します。

pythonプロジェクトへのパスを通す

conf.pyから見たパスになるので、一つ上のディレクトリを指定します。

# import os
# import sys
# sys.path.insert(0, os.path.abspath('.'))
import os
import sys
sys.path.insert(0, os.path.abspath('..'))

拡張機能の設定

extensions = [
]
extensions = [
    'sphinx.ext.autodoc',
    'sphinx.ext.napoleon',
    'sphinx.ext.githubpages'
]

sphinx.ext.autodoc
docstringを自動で読み込むために必要。

sphinx.ext.napoleon
Googleスタイルのdocstringを整形するために必要。

sphinx.ext.githubpages
作成するhtmlドキュメントをGitHub Pagesで公開するために必要。

テーマ変更

html_theme = 'alabaster'
html_theme = 'sphinx_rtd_theme'

他にも色々あります。
https://www.sphinx-doc.org/ja/1.4/theming.html

ドキュメント生成

rstファイル作成

sphinx-apidocを使用してhtmlの元となる、rstファイルを作成します。
以下のコマンドを実行するとdocs_src下にモジュール毎のrstファイルが作成されます。

$ sphinx-apidoc -f -o ./docs_src .

htmlページ作成

先ほど作ったrstを使用して、docsディレクトリ下にhtmlファイルを作成します。
GitHub Pagesでページを公開するためには、docsディレクトリ下にhtmlファイルを作成しなければならない事に注意。

$ sphinx-build -b html ./docs_src ./docs

ドキュメント確認
作成されたindex.htmlを適当なブラウザで開いてください。
こんな感じに表示されていれば成功です。
スクリーンショット 2021-02-27 0.43.05.png

Githubで公開

ここまでできたら、プロジェクトをgithubへプッシュ。

githubのプロジェクトページへ移動し、Settingsをクリック。

スクリーンショット 2021-02-27 0.50.42.png

下にスクロールして、Github Pagesの項目を探します。
見つけたら、Sourceをmain branchのdocsディレクトリに変更します。
ここに記載されている、公開したいGitHub Pagesのアドレスはコピーしておきます。

 pages.png

最後に、README.mdにGithub Pagesのアドレスを貼り付けて完了です!!
スクリーンショット 2021-02-27 1.07.23.png

まとめ

これでドキュメント自動化への第一歩が踏み出せた。

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