この記事は前回の記事を読んでいることを前提に作られています。
まだ読んでいない方は下のリンクからどうぞ。
まえがき
皆さんどうもこんにちは、ECN技術部所属、Fuseです。
本記事でも引き続き、Shin-sibainu氏によって開発されたClaude Code で仮想組織を構築・運営するプラグインcc-companyを拡張していきます。
今回はNotion公式MCP1を使って外部サービスと連携する「ナレッジ部署」を作ります。
作業中に得た知見をNotionに自動保存し、秘書がRAG2のように引き出してくれる仕組みです。

(イメージ図はChatGPTに生成してもらいました)
動作環境
- Claude Code: 2.1.144
- cc-company: 2.1.0
Notionと連携!知見を記憶・参照できる「ナレッジ部署」を作ろう
作業中に得た気づきや技術メモを、後から参照できる形で蓄積したい——そんなニーズに応えるのが「ナレッジ部署」です。
Notion公式MCPを使うことで、秘書がNotionに直接ページを作成・検索できるようになります。
Notion MCPを登録する
プロジェクトルート直下の .mcp.json に以下を追加します。OAuth認証を使うためAPIキーは不要です。
{
"mcpServers": {
"notion": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.notion.com/mcp"
}
}
}
Claude Codeを再起動すると、初回のMCP利用時にブラウザが開いてOAuth認証が求められます。
Notionアカウントでログインし、アクセスを許可してください。
また、OAuth認証の際、接続するワークスペースを選択するステップがあります。
専用のワークスペースを作っておくと事故を防げます。
Notionにナレッジベースを作成する
Notion MCP の create-database ツールで直接作成できます。
秘書に「Notionにナレッジ部署用のDBを作って」と伝えるだけで自動生成されます。
今回作成したスキーマはこちらです。
| プロパティ | 種類 | 内容 |
|---|---|---|
| タイトル | タイトル | 知見の名前 |
| カテゴリ | セレクト | 技術 / ツール / 気づき / ビジネス / その他 |
| タグ | マルチセレクト | MCP / Claude Code / OpenAI など |
| 記録日 | 日付 | 記録した日 |
| 参照元 | テキスト | どこで知ったか |
作成後、レスポンスに含まれる Data Source ID をメモしておきます。
<data-source url="collection://xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx">
collection:// 以降の文字列がData Source IDです。
後から調べたい場合は、DBのURLを秘書に渡して「このURLのData Source IDを教えて」と聞くと確認できます。
ディレクトリを作成する
mkdir -p .company/knowledge/local
でディレクトリを作成し、
touch .company/knowledge/CLAUDE.md
でCLAUDE.mdを作成します。
.company/
└── knowledge/
├── CLAUDE.md
└── local/ ← Notion保存済みのローカルインデックス
.company/knowledge/CLAUDE.md を編集します。
# ナレッジ部署
## 役割
作業や会話の中で得た知見・気づき・技術メモをNotionに蓄積し、秘書が後から参照できるようにする。
## Notion連携
- Data Source ID: `(作成したDBのID)`
## ルール
- 知見を記録するときは必ずNotion DBにページを作成する
- 記録日は必ず今日の日付を設定する
- カテゴリ・タグを必ず設定する
- ローカルには `local/YYYY-MM-DD.md` にインデックスとして追記する
- 「〇〇について調べて」と言われたらまずNotionを検索して既存の知見があれば参照する
## 保存フォーマット(Notionページ本文)
## 概要
(一言でまとめた知見)
## 詳細
(具体的な内容・コード例・手順など)
## 参照元
(どこで知ったか・関連リンクなど)
.company/CLAUDE.md に追記する
## 部署一覧
| 部署 | フォルダ | 役割 |
|------|---------|------|
(中略)
| ナレッジ | knowledge | 知見・気づき・技術メモをNotionに蓄積。後から秘書が参照できる組織の記憶。 |
## 組織構成
```
.company/
├── CLAUDE.md
├── secretary/
│ ├── CLAUDE.md
│ ├── inbox/
│ ├── todos/
│ └── notes/
(中略)
└── knowledge/
├── CLAUDE.md
└── local/
```
部署を追加したときは、忘れずに再起動してください。
実際に使ってみる
以下は著者が実際に行った会話です。
会話の内容は人によって変わります。
私:gpt-image-1はresponse_formatを受け付けないという知見をナレッジに残して
秘書(ナレッジ部):
Notionに保存しました。
タイトル: gpt-image-1はresponse_formatパラメータ非対応
カテゴリ: 技術
タグ: OpenAI, MCP
後から参照するときは、話しかけるだけです。
私:gpt-image-1について何か知見ある?
秘書(ナレッジ部):
Notionに記録があります。
「gpt-image-1はresponse_formatパラメータ非対応」(2026-06-22)
→ response_format を削除し、b64_jsonはデフォルトで返される。
蓄積するほど「組織の記憶」として機能し始めるのがナレッジ部署の面白いところです。
秘書をRAGのフロントエンドにする
ナレッジ部署の真価は、秘書と組み合わせることで発揮されます。
secretary/CLAUDE.md に以下を追記すると、秘書がツールや仕様について聞かれたとき自動でNotionを検索してから答えるようになります。
## ナレッジ参照(RAG)
knowledge部署が存在する場合、以下のタイミングでNotionナレッジベースを検索して回答に活用する。
**検索するタイミング:**
- ツール・APIの仕様や挙動について聞かれたとき
- 過去に調査・議論したことのありそうなトピックのとき
- 「この前〜した方法」「〜のときどうだったっけ」と聞かれたとき
**引用の形式:**
(回答本文)
📚 ナレッジより:「[タイトル]」([記録日])
こうすると、以前ハマったバグの解決策や調査結果が自動的に引き出されます。
私:gpt-image-1について何か注意することある?
秘書:
gpt-image-1を使うときの注意点はこちらです。
- `response_format` は指定不要 — 指定するとエラーになります。b64_jsonはデフォルトで返されます
- サイズは `1536x1024` / `1024x1536` / `1024x1024`
- パスには `resolve()` を使う — `Path(__file__).resolve().parents[2]` で安全にプロジェクトルートを取得できます
📚 ナレッジより:「gpt-image-1 API注意点まとめ」(2026-06-22)
蓄積→自動参照のループが回り始めると、組織が「学習」していく感覚が生まれます。
あとがき
今回はナレッジ部署を追加し、Notionと連携することで秘書をRAG化しました。
Notion MCPのおかげで、「秘書に話しかけるだけでNotionに保存される」という体験が驚くほど簡単に実現できました。
OAuthで繋ぐだけ、APIキー不要というのも地味にありがたいポイントです。
RAGの仕組みも secretary/CLAUDE.md に数行追加するだけで実現できました。
やはりcc-companyの強みは、CLAUDE.mdの書き換えだけで振る舞いが変わるシンプルさにあると感じます。
次回は、自作MCPサーバーを使ってOpenAI gpt-image-2と連携するデザイン部署を作ります。
それでは、また次回お会いしましょう。

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