3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Exastro OASE Base (v1.3.1) ハンズオン

Last updated at Posted at 2021-07-29

#はじめに
OASEのコミュニティサイトにLearn「Base」が新しく追加された。

Exastro OASE BASE
OASEの基本機能の利用手順をご用意しました。
本書は、ポイントを絞り込んだ「座学編」、簡単にハンズオンしたい方のための「実習編」の2部構成になっております。
機能ごとの特長を分かりやすく解説し、イメージしづらい概念的な内容は図解している為、効率よく OASEの共通機能を理解することが可能です。  
(公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn より引用)

「Base【実習】」をハンズオンしてみる。

Exastro OASE Learn MAPを見てみる

image.png
(公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn より引用)

実際に手を動かしながら「OASE」と「ITAドライバ」を連携した一連の流れを動かしてみる。

おおまかなフローとしては「事前設定」と「作業実行」の2段構成。

image.png
(スライドは公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn より引用)

ハンズオンを実施する前にスペックを確認する

OASEやITAをインストールする必要がある中、環境のスペックが低いとインストールができなかったり、インストールできても動かなかったりする(実際動かなくなった)。
スペックが不足しないか要確認!

###今回の環境

VM2台(OASE用・ITA用)を用意した

####OASE用

カテゴリ 導入
OS CentOS7
CPU 6コア
メモリ 8GB
ディスク 100GB
メールサーバソフトウェア Postfix

(参考:システム構成ガイド システム要件 )

####ITA用

カテゴリ 導入
OS CentOS7
CPU 2コア
メモリ 4GB
ディスク 20GB

(参考:Exastro-ITA_システム構成/環境構築ガイド_基本編 )

##「Base【実習】」に記載の「前提」を実施していく

###前提 ① ITAをインストール

公式のドキュメントやqiita記事を参考にインストールを実施する

###前提 ② ITA BASE【実習】の実施
前半の内容は今回特に使わないので、「シナリオ」スライド以降を対応する

シナリオ以降を実施するとディレクトリ「tmp」配下に「testdirectory」が生成される
image.png

###前提 ③ OASEをインストール
公式のドキュメントやqiita記事を参考にインストールを実施する

OASEをインストールしている環境でメールが使えることを確認する

一般ユーザ作成時のパスワード通知のため、インストール時にメールサーバの設定が必要
(公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn 「Base【実習】」 より引用)

今回使用するメールサーバソフトウェア「Postfix」が起動しているか確認

# Postfixのプロセス確認
ps -ax | grep postfix

※起動しているとこうなる
image.png

※起動していないとこうなる。
image.png

以下のコマンドで再起動を実施したり、設定を見直してメールサーバソフトウェアでメールが送れるようにしておく必要がある

# Postfixの起動
systemctl start postfix
  • 今回はOASE側の環境にPostfixを入れたけれど、必ずしも「OASE」と「メールサーバソフトウェア」が同居している必要はないみたい
  • メールサーバソフトウェアについてはこのあたりを参考にしてみた
    (参考:Postfix 基本設定

###前提 ④ OASE Base【座学】の確認
必要に応じて見ながら進める

###前提 ⑤ OASEへITAドライバをインストール
Base【座学】のスライドにも注釈があるけれど、インストールするディレクトリに要注意

image.png

(スライドは公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn 「Base【座学】」 より引用)

公式のドキュメントやqiita記事を参考にインストールを実施する

※上記qiitaの後半で、ITAドライバについても資材解凍~インストールについて説明されている

##「Base【実習】」のシナリオを確認

image.png
(スライドは公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn 「Base【実習】」 より引用)

シナリオを絵にしてみると多分こういう流れになる

###①環境を用意

###②必要なアイテムをインストール

image.png

###③【前提】の実施

image.png

###④【事前設定】を実施する

image.png

###⑤【作業実行】を実施する(ルールの登録・staging(検証)まで)

image.png

###⑥【作業実行】を実施する(production(本番)環境で実行)

image.png

###⑦【作業実行】を実施する(未知事象の場合はメールで通知される)

image.png

##シナリオの1~9を実践する

【事前設定】~【作業実行】における各ステップのスライドで「こういう値が入力できるよ」とは書かれているけれど具体的な値がなかったりする。
終盤のスライド「A 付録 サンプル」に具体値は書いてあるけれど、それだけだと情報が足りない...ので、ここでは「各ステップのスライド」と「A 付録 サンプル」の良い所取りをして進めていく。

※ 「各ステップのスライド(左)」と「A 付録 サンプル(右)」の比較

image.png
(スライドは公式コミュニティサイト_Exastro OASE Learn 「BASE【実習】」 より引用)

###①【事前設定】グループ作成

「test_group」という名称のグループを登録する

項目 具体値
グループ名 test_group

image.png

作成した「test_group」にアクセス権限を付与する

項目 具体値
アクセス権限 すべて「更新可能」

image.png

###②【事前設定】ユーザ作成、新規ユーザでのログイン

「test_user」という名称のユーザを登録する

項目 具体値
ユーザ名 test_user
ログインID test_user
メールアドレス (自分のメールアドレス)
グループ test_group

image.png

###③【事前設定】トークン払い出し

「practice_token」という名称のトークンを払い出す

項目 具体値
トークン名 practice_token
グループ別権限 test_group:権限あり

image.png

###④【事前設定】アクション設定(ITAドライバ)

「test_ita」という名称でITAドライバを追加する

項目 具体値
名前 test_ita
バージョン 1.7.1
プロトコル http
ホスト/IP (ITAをインストールした環境のIP)
ポート 80
ユーザ名 administrator
パスワード (ITAにログインできるパスワード)
権限の設定 test_group:更新可能

image.png

ITAにログインして、今回の「Base【実習】」で生成されるディレクトリ名に具体値を変更する

項目 具体値
具体値 oase_testdirectory

image.png

※「ITA_BASE【実習】」では「testdirectory」と入力させられた箇所

「ITA_BASE【実習】」では特に見なかった以下の画面にて、「廃止」ステータスの「Symphony紐付Movement一覧」メニューを「復活」させる

image.png

###⑤【事前設定】ディシジョンテーブル作成

  • 「基本情報・権限」タブ
項目 具体値
ディシジョンテーブル名 test_dt
権限の設定 test_group:全て「更新可能」
  • 「条件式」タブ
項目 具体値
条件名① アラートレベル
条件式① 正規表現に一致する
条件名② 対象
条件式② 正規表現に一致する
  • 「未知事象通知」タブ
項目 具体値
未知事象通知 メールで通知する
連絡先メールアドレス (自分のメールアドレス)

image.png

  • ディシジョンテーブルの作成は4件程度にとどめておくこと
  • 4件以上作成するとエラーになる可能性が高くなるので留意

ディシジョンテーブル作成可能数¶
ディシジョンマネージャは環境によって作成できるディシジョンテーブル数が変動します。
ディシジョンテーブルの最大作成可能数はデフォルトでは4ファイル程度となります。
記載ルール数またはルール自体の複雑度によってディシジョンテーブル作成数が前後する可能性があります。
より多くのディシジョンテーブルの作成を実施したい場合はチューニングが必要となります。
(OASE_docs 環境構築マニュアル -基本編- より引用)

###⑥【作業実行】ディシジョンテーブルファイル作成

ルール説明 アラートレベル 対象 ルール名 アクション種別 アクションパラメータ情報 アクション実行前パラメータ情報 リトライ間隔 リトライ回数 抑止間隔 抑止回数 条件回数 条件期間 大グループ 優先順位 小グループ 優先順位 有効日 無効日
ルール1 ^.Error.$ ^.HDD.$ check_Error ITA(Ver1) ITA_NAME=test_ita,SYMPHONY_CLASS_ID=1,OPERATION_ID=1 x 1 1 0 0 x x x x x x (空白) (空白)
ルール2 ^.Warning.$ ^.memory.$ check_Warning なし x x 1 1 0 0 x x x x x x (空白) (空白)
ルール3 ^.info.$ ^.%.$ check_Info なし x x 1 1 0 0 x x x x x x (空白) (空白)

image.png

###⑦【作業実行】ルール登録(アップロード、テストリクエスト)

  • 「ディシジョンテーブル」タブ
項目 具体値
ディシジョンテーブル名選択 test_dt
  • 「設定」タブ (一括テストリクエスト)
リクエスト名 イベント発生日時 アラートレベル 対象
ルール1用 2019-5-17 1:20:30 Error: HDD usage 80% over
ルール2用 2019-5-17 1:20:30 Warning: memory usage 80% over
ルール3用 2019-5-17 1:20:30 [info] HDD usage 20% over

image.png

  • ファイル選択
項目 具体値
ファイルを選択 id000000000xx_testrequest.xlsx

###⑧【作業実行】ルール判定(curlコマンドによるリクエスト送信)

OASEをインストールしている環境で以下のコマンドを実行する

# 作成したルールに合致するメッセージを投入する
curl -X POST -k "https://xx.xx.xx.xx(※1)/oase_web/event/event/eventsrequest" \
     -H "accept: application/json" \
     -H "Authorization: Bearer xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx(※2)" \
     -d '{"decisiontable":"test_dt","requesttype":"1","eventdatetime":"2021/04/26 11:20:00","eventinfo":["Error:","HDD usage 80% over"]}'

※1...OASEを導入した環境のIPアドレス
※2...「【事前設定】③ トークン払い出し」で払い出したトークン

###⑨【作業実行】アクション実行結果の確認(ITA連携)

####OASEの「アクション履歴」画面
ログ詳細に「処理済み(正常終了)」と表示される

image.png

####ITAの「Symphony作業一覧」メニュー
項目「ステータス」に「正常終了」と表示される

image.png

####ITA環境の「/tmp」ディレクトリ配下
設定した通りのアクションが行われ、「oase_direcgtory」が作成された
image.png

####未知事象通知

ルール定義していない「message:」「SKIP」といったメッセージを流した場合は未知事象通知が飛ぶ

※「A 付録 サンプル」に則り、以下のcurlコマンドを実行する

# ルールとして定義していないメッセージを投入する
curl -X POST -k "https://xx.xx.xx.xx(※1)/oase_web/event/event/eventsrequest" \
     -H "accept: application/json" \
     -H "Authorization: Bearer xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx(※2)" \
     -d '{"decisiontable":"test_dt","requesttype":"1","eventdatetime":"2021/04/26 11:20:00","eventinfo":["message:","SKIP"]}'

※1...OASEを導入した環境のIPアドレス
※2...「【事前設定】③ トークン払い出し」で払い出したトークン

image.png

#まとめ
OASEからITAをキックするといった流れで処理を通すことができた。
image.png

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?