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Dify v1.6.0: 双方向流通を実現する原生MCP統合

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著者:Leilei、プロダクトマーケティング

DifyはMCPをネイティブに統合したことで、外部MCPサーバーをツールとして活用したり、DifyエージェントやワークフローをMCPサーバーとして公開したりできるようになりました。

AIアプリケーションは単なるチャットボットから高度なエージェントへ急速に進化しています。そのためには、外部データやAPI、カレンダー、コードベースなどへのアクセスが不可欠ですが、大規模なコード開発やコストが必要で拡張性にも課題がありました。

MCPはこの課題を解決し、AIエージェントの外部サービス連携を標準化します。最新のバージョンでは、MCPが双方向で組み込まれました:

これにより統合効率と安定性が大幅に向上し、機能拡張も容易になります。

MCPサービス活用の3つの方法

1. MCPサーバーをツールとして設定

ツール画面でMCPを選択し、以下のようなサーバーを追加可能:

  • ネイティブMCPアプリ(LinearNotion
  • 統合プラットフォーム(Zapier/Composio)
    ※Zapier設定で8,000以上のアプリ連携が可能

注意事項
HTTPベースのMCP、プロトコルバージョン2025-03-26に対応

Linearの設定例

  1. ツール > MCP > MCPサーバーを追加

  2. Linear MCPのURL、表示名、サーバー識別子を入力
    add_mcp.png

  3. 認証完了後、プロジェクト・タスク管理用の22種類のAPIツールが利用可能です
      mcp_api.png

2. エージェントによるMCPツールの知的活用

プロンプトでエージェントの役割を定義し、Linear MCPサーバーを接続:

「これはLinearに接続された22種類のAPIツールをユーザーの意図に応じて柔軟に活用してください。」

create_agent.png

例えば、R&Dチーム向け課題作成依頼時、エージェントは自動的に適切なツール(get_team / get_user / create_issue等)を選択し、指定チームへタスクを割り当てます。

3. ワークフロー内でのMCPツール活用

動的アプローチ:エージェントノード活用

「Linearアシスタント」などのエージェントノードを追加すると、状況に応じて最適なツールを自動選択。変化する複雑な要件に適しています。

例:ユーザーフィードバック処理ワークフロー

  • 好評フィードバックエージェント → マーケティング部門へ転送
  • 技術問題エージェント → サポートチームにバグタスクを作成
  • 製品提案エージェント → 製品チームに構造化された要件文書を生成

各エージェントは内容整理、優先順位付け、適切なプロジェクトでのタスク作成を数秒で完了し、迅速な対応を可能にします。

workflow_creation.png

精密アプローチ:独立のMCPノード活用

個別MCPツールを独立ノードとして追加し、実行順序を厳密に制御。以下に適しています:

  • 標準化されたビジネスプロセス
  • 順序が重要な操作チェーン
  • レイテンシやコストに厳格な制約がある場合

ナレッジベースや通知プラグイン、他のMCPサーバーと組み合わせることで、機能豊富な自動化ワークフローを構築できます。

add_new_mcp.png

AIアプリケーションをMCPサーバーとして公開

DifyではエージェントやワークフローなどのAIアプリケーションをMCPサービスとして公開可能。これによりClaudeやCursorなどの外部MCPクライアントから直接呼び出せる、再利用可能な標準AIサービスとなります。

ワークフローを公開する場合、以下の設定が必要です:

  • サービス説明:ワークフローの機能と用途を明確に説明
  • パラメータ説明:開始ノードの各パラメータに詳細な説明を追加

wechat_2025-07-24_172453_330.png

設定完了後、DifyはサーバーURLを生成。このURLを通じて、ワークフローは標準MCPサービスとして外部クライアントから利用可能になります。

未来への展望

ネイティブMCP統合は単なる機能追加ではなく、オープンスタンダードへのコミットメントです。今日構築するアプリケーションが、明日の相互接続されたAIエコシステムの一部となります。Dify v1.6.0で、強力な新機能を体験し、あなたのプロジェクトを進化させましょう。未来は相互接続の時代であり、その始まりは今です。

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