流行ってるよね。MCP。
Docker Desktopの新機能として組み込まれるくらいには流行ってるよね。
今後、生成AI界隈で割と重要な概念になりそうなので調べておくよ。
MCPってなぁんだ
MCPはModel Context Protocolの略。
公式)https://modelcontextprotocol.io/introduction
公式サイトにはAIアプリケーション用のUSB-Cポートのようなものと説明されていた。
USB-Cが周辺機器と接続するための標準化された方法を提供しているように、
MCPもAIモデルを色んなデータソースやツールに接続するための標準化された方法を提供しているらしい。
公式サイトにある概要図も貼っておきます
引用)https://modelcontextprotocol.io/introduction#general-architecture
何が便利なの?
MCPを活用することで、AIエージェントが以下のことを可能になるらしい。
- データベースの検索する
- インターネット上の情報にアクセスする
- 外部連携が可能になる
- GithubやDockerなどの開発ツールを操作できる
- XやSlackなどとも連携できる
自分たちの取り扱いたいデータを最新の状態で取得できることにより、
”ぼくのかんがえたさいきょうのAIエージェント”を作り上げることができるみたい。
MCP公式で、各言語ごとのSDKが公開されている。
自作MCPを作ることも可能みたい。
めっちゃ便利だね!!!
会社で使うには怖いヨォ
流行りに流行っている便利なMCPツールを会社で使いたい。
でも、githubで公開されているMCPデータは信頼できるのか判断がつかない。
さらには、MCPによっては「ツール・ポイズニング」や「ツール・ラグプル」などといった
MCPの脆弱性も確認出来ているという流行り物あるある状態らしい。
DockerにMCPツールの登場
そのような状況の中、つい最近Dockerが公式にMCP CatalogとMCP Toolkitを発表したらしい。(2025/5/5)
MCPサーバの検索、インストール、認証プロセスを安全でかつシンプルに提供する機能みたい。(直訳感)
まだベータ版の提供とのこと。
MCP Catalogとは
Docker Hub上で公開されている信頼されたMCPサーバを簡単に検索できる。
docker pullをすれば簡単にセットアップすることも可能。
pythonだとuvが必要だったりするらしいので楽ちん便利!
MCP Toolkitとは
コンテナ化されたMCPサーバをAIエージェントと統合するためのDocker Desktopの拡張機能らしい。
Docker Desktopが入ってないと使えない。Rancher Desktopに乗り換えてしまった。残念。
既に信頼された組み込みのセキュリティ機能を使うことができるので、
コンテナー内でMCPサーバーを簡単かつ安全に実行できるとのこと。
「ツール・ポイズニング」や「ツール・ラグプル」にも対処しているらしい。
自分たちでどう使えそう?
私が関わっているモッピーというプロダクトは、
今年で20周年を迎えた長寿サービスなので歴史がたくさん詰まっている。
プロダクトの機能も複雑で非常にハードなドメイン知識を求められる。
wikiのようなドキュメントを作るのもよいが、作成コストと管理コストが嵩むことから
過去のタスクから内容を集約して教えてくれるエージェントを作ると仕事の助けになる予感はした。
弊社ではredmineを活用していることから、redmine用のMCPサーバを作成し
連携することで上記の実現ができると考えている。
会社のPCにDocker Desktopが未インストールであることや、
Redmineの管理者権限も持ってないので今の所妄想でおわりだけど…
弊社ではDifyを導入しており、AIエージェントが気軽に作れる環境がある。
DifyとMCPの連携も強化されているみたいなので、安定しない回答結果と収集が厳しいナレッジの作成から解放されることで本当に便利なものを作れる予感がした。
さいごに
調べてたらredmine用のMCPを作りたくなってきた。
外部のもので公開されているのでプライベートで遊んでみよう。