はじめに
本記事は無料でドメインが取得できるサービスとして知られているFreenomについて記載しています。
2023年にFreenomの現在という記事を書きましたが、2024年の2月になってから状況に変化がありました。
2024年2月12日、8年ぶりに更新されたように見えるPress releasesによると、FreenomはMetaによって行われた商標侵害の訴訟を踏まえて、レジストリ運営を含むドメイン名事業から撤退することが決定したとのことです。
また、ドメインレジストラなどの事業を行っているGandi社のAnnouncement to Freenom/OpenTLD domain ownersを見ると、ICANNによってOpenTLDで管理されていたgTLDドメイン名をGandiに移管したことが確認できました。なお、ccTLDドメインの(.tk、.ml、.ga、.cf、および .gq) は関係ない旨の記載があります。
背景
2024年2月15日、これまで無料で利用し続けていたtkドメインが使用できなくなったことで気づきました。
digコマンドを実行してもAレコードが取得できないことから、tkドメインに何か異常が起きていると思い、Freenomnにログイン後「My Domains」を確認すると、Statusは以下のようにPENDINGとなっていました。
嫌な予感がしたのでX(Twitter)やRedditのfreenomを見ると、世界中でfreenomを利用しているユーザーが同じ様にtkドメインなどが使用できなくなった投稿が確認できました。
また、Domain Inciteのブログからfreenomの記事を読み、これまでの経緯から現状を理解しました。
対応
X(Twitter)やRedditを見ていると、サポートに問い合わせて復旧している例もいくつか確認できたので、Contact usに記載があるメールアドレスに問い合わせました。
2月15日 13:23にメール送信後、2024年2月16日 5:33に以下のメールを受信しました。
翻訳した文章は以下のとおりです。
親愛なる登録者様、
ドメインの「保留中」ステータスを「許可済み」に変更しました。
このようなことが二度と起こらないようにするために、
当社のシステムではドメインを「有料ドメイン」として扱います。安心してください、そんなことはありません
何かを支払う必要がある場合は、今後 9 年間「支払い」が行われます。
いつもフリーノムをご利用いただき誠にありがとうございます。
敬具、
フリーノムのサポート
Statusを再度確認すると、ACTIVEになっていることを確認しました。
また、期限も9年間延長されて支払いのTypeがPaidに変更されたことが確認できました。
おわりに
サポートにメールを送信してから24時間以内に返信をいただきドメインも復旧しました。
引き続き無料でドメインを利用し続けることができるので感謝です。
改めてサービスなどを無料で利用する場合、このようなリスクがあるため、注意が必要だなと思いました。