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OCI Load Balancer と Oracle Linux 9 でロードバランシングを体験 その5 Object Storage、Block Volume 作成・設定

Last updated at Posted at 2024-04-19

OCI Load Balancer と Oracle Linux 9 でロードバランシングを体験してみる その5 Object Storage、Block Volume 作成・設定

【お知らせ】この記事はこちらの記事と連動しております。

OCI Full Stack Disaster Recovery (FSDR) が Load Balancer 対応になったので試してみた

こちらの記事を試すための 事前準備 の方法をステップバイステップで記述したものであり、こちらで利用しているLoad Balancerと、Oracle Linux 9の構成を最速で構成する手順 です。

この記事は、その5 オブジェクト・ストレージ、ブロック・ボリューム 作成・設定 です。

FSDRの利用にあたって

  • オブジェクト・ストレージ・バケットの作成
  • リュームグループの準備

を行います。

OCI の ストレージの種類オブジェクト・ストレージ や、ボリュームグループに関しては以下のスライド資料とマニュアルページを参照してください。

■資料

ストレージ種類、全般

【OracleCodeNight#16】ストレージの選び方
https://speakerdeck.com/oracle4engineer/oraclecodenight-number-16-sutorezifalsexuan-bifang
ストレージ詳細
https://oracle-japan.github.io/ocidocs/services/storage/storage-200/

オブジェクト・ストレージ

オブジェクト・ストレージ概要(スライド)
https://oracle-japan.github.io/ocidocs/services/storage/object-storage-100/
オブジェクト・ストレージの概要(マニュアル)
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Object/Concepts/objectstorageoverview.htm

ブロックボリューム

ブロックボリューム概要(スライド)
https://oracle-japan.github.io/ocidocs/services/storage/block-volume-100/
ブロック・ボリュームの概要(マニュアル)
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Concepts/overview.htm

ボリュームグループ

ボリュームグループ(スライド)
https://speakerdeck.com/ocise/ociji-shu-zi-liao-burotukuboriyumu-gai-yao?slide=27
ボリュームグループ(マニュアル)
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Concepts/volumegroups.htm

目次

その1 はじめに
その2 ネットワーク(VCN)とVM 作成
その3 VM上の Oracle Linux 9 に apache、PHPインストール、設定
その4 Load Blancer 作成・設定
その5 オブジェクト・ストレージ、ブロック・ボリューム 作成・設定

の構成でお届けしています。

オブジェクトストレージの作成

オブジェクトストレージには、通常のオブジェクトストレージと、アーカイブストレージの2種類ありますが、ここでは通常のオブジェクトストレージを作成します。

オブジェクトストレージの種類

image.png
引用元 https://speakerdeck.com/ocise/ociji-shu-zi-liao-obuziekutosutorezi-gai-yao?slide=3

オブジェクトストレージ バケット作成

次に下記のような名前のオブジェクトストレージ バケットを作成します。

FSDR利用の際は、オブジェクト・ストレージにログを格納しますので、プライマリサイト、スタンバイサイト両方のリージョンにオブジェクトストレージを作成する必要があります。

Tokyo Region 設定情報

オブジェクト・ストレージ
 バケット 名前: bucket-01

Seoul Region 設定情報

オブジェクト・ストレージ
バケット 名前: bucket-01-icn

OCI コンソールの左上、メニューアイコンより、「ストレージ」 をクリック、「オブジェクト・ストレージとアーカイブストレージ」 を選びます。
image.png

[バケットの作成] ボタンを押し、オブジェクトストレージを作成します。

image.png

バケット名をつけます。

この例では Tokyo Region に作成するオブジェクト・ストレージバケットには bucket-01 という名前を付けるので

 バケット名: bucket-01

と入力します。

今回オブジェクト・ストレージはFSDRの実行ログの格納場所としてバケットを作成しますので、ストレージ層は 「標準」(デフォルト)のままバケットを作成します。

デフォルトストレージ層の種類には、「標準」「アーカイブ」 があります。オブジェクトストレージの種類と違いについては前述の こちらのドキュメント などを参照してください。

その他、様々なオプションがありますが、ここではすべてデフォルトのまま、オブジェクト・ストレージのバケットを作成します。

「作成」 ボタンを押してオブジェクト・ストレージのバケットを作成してください。

image.png

オブジェクト・ストレージとアーカイブ・ストレージメニューから、作成したオブジェクト・ストレージバケットを確認することができます。

image.png

プライマリサイトでオブジェクト・ストレージ バケットの作成が完了したら、忘れずにスタンバイサイトでもオブジェクト・ストレージ バケットの作成を行います。

ここまで問題なければ、次はブロックボリュームのボリュームグループ作成に進みます。

ボリュームグループの作成

FSDRで コンピュートVM移動インスタンス としてDR計画をする場合は事前に

  • ボリュームグループVMのブートボリュームを登録
  • ボリュームグループのリージョン間レプリケーション機能を設定

を実施しVMをプライマリサイトとスタンバイサイトで同期しておく必要があります。

image.png

設定情報の確認

ボリューム・グループ設定

Tokyo Region に以下のような ボリューム・グループ の配置を行います。

ボリューム・グループ

名前: vg_01
クロス・リージョン・レプリケーション: オン
ターゲット・リージョン: South Korea Central (Seoul)
ターゲット可用性ドメイン: TGjA:AP-SEOUL-1-AD-1
ブート・ボリューム
 instance-A1-01 (Boot Volume)   <--- instance-01 のブートボリュームを追加
 instance-E4-02 (Boot Volume)   <--- instance-02 のブートボリュームを追加

ブロックボリュームのボリュームグループを作成

ボリューム・グループ作成開始

OCI コンソールの左上、メニューアイコンより、「ストレージ」 をクリック、「ボリューム・グループ」 を選びます。

image.png

image.png

ボリューム・グループに名前を付ける

ボリューム・グループに名前を付け、可用性ドメイン(AD)を選択します。

可用性ドメインの名称や選べる数はリージョンごとに違います。
この例では下記のように名前を付け、可用性ドメイン(AD)を選択します。

 名前: VG_01
 可用性ドメイン: xxxx AP-TOKYO-1=AD-1

入力、選択出来たら「次」を押します。

image.png

image.png

ブートボリュームを追加

ボリューム・グループにFSDRでDR計画実行時に、移動の対象となる VM の ブートボリューム を追加します。

ここではDR計画で移動対象となる2つのVMのブートボリューム

 instance-01 (Boot Volume)
 instance-02 (Boot Volume)

を選びます。
選択できれば、「次」を押します。

image.png

image.png

クロス・リージョン・レプリケーションの設定

次にクロス・リージョン・レプリケーションの設定を行います。

下記のスクリーンショットを参考にDR計画のスタンバイサイトとなるリージョンに、クロスリージョン・レプリケーションを設定しましょう。
この例では Seoul リージョンです。

 非同期クロス・リージョン・レプリケーションを有効にしますのラジオボタン: ON
 ターゲット・リージョン:South Korea Central (Seoul)
 可用性ドメイン: xxxx AP-SEOUL-1-AD-1
 確認チェックボックス: ☑ チェック

とします。
問題なければ、「次」を押します。

image.png

バックアップ・ポリシーの設定

ボリューム・グループのバックアップを取ることができます。
バックアップ・ポリシーをあらかじめ設定していない場合は、
そのまま「次」へを押します。

後からバックアップ・ポリシーを作成し、ボリューム・グループに適応することも可能です。

image.png

設定の確認

最後に設定を確認し、問題が内容であれば「作成」を押してボリューム・グループを作成します。

image.png

ボリューム・グループの状態の確認

OCI コンソールの左上、メニューアイコンより、「ストレージ」 をクリック、「ボリューム・グループ」 を選ぶと該当リージョン上の選択されているコンパートメント内に存在するボリューム・グループを確認することができます。

ボリューム・グループの状態や、クロス・リージョン・レプリケーションがオンになっていることを確認できれば設定は完了です。

image.png

OCI Load Balancer と Oracle Linux 9 でロードバランシングを体験 その5 Object Storage、Block Volume 作成・設定

は以上になります。

前の記事

その4 Load Blancer 作成・設定

連動記事

OCI Full Stack Disaster Recovery (FSDR) が Load Balancer 対応になったので試してみた
https://qiita.com/Assemble_EX-80/items/92262c337290d57b670c

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