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TROCCO®Advent Calendar 2024

Day 7

TROCCOを使ってHubSpotのフォーム送信履歴を取得する

Last updated at Posted at 2024-12-06

はじめに

みなさん、TROCCOは使ったことありますか?TROCCOはさまざまなデータソースとの連携ができるETL/ELTツールで、GUIベースでデータパイプラインを組み立てることができる便利なサービスです。

一方、HubSpotはCRMやMA/SFAの機能が備わったオールインワンプラットフォームです。その中の「フォーム」機能はリード獲得に欠かせませんが、TROCCOの標準コネクタではフォーム送信履歴の取得に対応していない状況です。
そこで、HTTP/HTTPSコネクタを使って、HubSpot APIから直接フォーム送信履歴データを取得する方法をご紹介します。

できること

今回はテストで作成したフォームの送信履歴をスプレッドシートに取得することを目指します。
フォームの内容はvaluesに格納されるので、TROCCOでパースしてもいいですし、スプレッドシートの関数を用いて展開しても大丈夫です。もっとも件数をカウントするだけならこのままでもOKです。
できること.png

前提条件・環境

ざっくりと、以下の準備が整っていればOKです。

  • HubSpot

    • フォームID
      履歴を取得したいフォームのIDです。パフォーマンス画面などのURLから取得できます。
      https://app.hubspot.com/submissions/{HubID}/form/{フォームID}/performance
    • API Key
      設定>連携>非公開アプリ>非公開アプリを作成で、API Keyを発行できます。
      スコープにformsを含めてください。
      非公開アプリの作りかた.png
  • TROCCO
    HTTP/HTTPS連携ジョブを作成可能なAdvanced, Professionalプランの契約が必要です。

  • ドキュメント参照

HubSpot APIでフォーム送信履歴を取得

HubSpotにはフォームの送信履歴を取得するAPIエンドポイントが用意されています。例えば、以下のような形でフォームID指定で履歴をゲットできます。

例:

GET https://api.hubapi.com/form-integrations/v1/submissions/forms/583d14ff-91af-403d-b94a-c8b5d954da6f Authorization: Bearer {your_access_token}

レスポンスはJSON形式で、いつ、誰が、どのフォームに情報を送ったかが含まれています。

レスポンスサンプル

{
  "results": [
    {
      "conversionId": "fbbe96fd-6d46-4765-b5b3-54445238ce29",
      "submittedAt": 1547130102576,
      "values": [
        {
          "name": "email",
          "value": "example@example.com"
        },
        {
          "name": "company",
          "value": "Example Co"
        },
        {
          "name": "phone",
          "value": "123 555 4567"
        }
      ],
      "pageUrl": "https://www.example.com/form"
    },
    {
      "conversionId": "a9e54244-67f1-4237-b3ca-c3e95fb105d3",
      "submittedAt": 1547129474539,
      "values": [
        {
          "name": "email",
          "value": "another@example.com"
        },
        {
          "name": "company",
          "value": "Company A"
        },
        {
          "name": "phone",
          "value": "123 123 2356"
        }
      ],
      "pageUrl": null
    },
    {
	  "conversionId": "fa7d0977-98b8-4abb-ac5a-9cc87e7325ed",
      "submittedAt": 1547071030851,
      "values": [
        {}
      ],
      "pageUrl": null
    }
  ],
  "paging": {
    "next": {
      "after": "YmYyZjI4MGYtMjRjZS00NjY2LTkzMWItMzFmNTBhZjhlOGUzXzE1NDcwNjk5Mzg0OTQ",
      "link": "?after=YmYyZjI4MGYtMjRjZS00NjY2LTkzMWItMzFmNTBhZjhlOGUzXzE1NDcwNjk5Mzg0OTQ&limit=4"
    }
  }
}

このようなJSONが返ってくるので、あとはこちらをTROCCOでうまく出力先に突っ込むだけです。

TROCCOでのHTTP/HTTPSコネクタ利用手順

それでは、実際にTROCCO側での設定イメージをご紹介します。

  1. TROCCOへログイン
    アクセスして「新規転送設定作成」画面へ進みます。
    転送設定一覧.png

  2. 転送元の選択
    転送元に「HTTP/HTTPS」を選びます。
    image.png

  3. 転送先の選択
    お好きなコネクタを選んでいただければと思いますが、今回はスプレッドシートにします。
    image.png

  4. 概要設定
    名前やメモを記入します。命名規則を決めておくと後から見直しやすいです。
    image.png

  5. 転送元設定
    URLにエンドポイントを設定して、メゾットはGETとします。
    リターンはresultに格納されているので、JSONPathを$.resultsに設定します。
    また、ヘッダーにはAPI Keyを設定します。
    image.png

  6. 転送先設定
    スプレッドシートのIDやシートを指定します。
    ※IDはURLから確認できます。(https://docs.google.com/spreadsheets/d/{ID}/edit
    image.png
    ここまで設定できたら、右下の「次のSTEPへ」をクリックします。
    プレビューの作成を待ちます…
    image.png

  7. データプレビュー・詳細設定
    プレビューを確認して、データを問題なく読み込めているかを確認します。
    問題が無ければ、右下の「確認画面へ」ボタンを押します。
    image.png

    内容を確認したうえで、保存します。
    image.png

データ活用

取得したフォーム送信履歴データは、いろいろなところで使えます。

  • BIツールで可視化
    スプレッドシートでグラフ化するのはもちろん、Looker StudioやTableauなどに繋げて、フォーム送信数の推移やユーザー属性分布をグラフ化できます。

  • マーケ施策のPDCA
    どのフォームが最も成果が良いか、いつが送信数のピークなのかを分析してフォーム改善やキャンペーン強化に役立ちます。

  • 他データとの融合:
    広告データと突合し、顧客行動をより深く把握して高度な広告施策に活かせます。

まとめ

今回は、TROCCOのHTTP/HTTPSコネクタを使ってHubSpotフォーム送信履歴を取得する流れをご紹介しました。標準コネクタでは対応できないデータ取得も、APIを直接叩くことで連携できます。

こうしたアプローチを活用すれば、マーケティングデータの幅が広がり、よりデータドリブンな判断ができるようになります。
TROCCOとHubSpotを組み合わせて、さらなるデータ活用の可能性を探っていきましょう!

わからないことがありましたらコチラのフォームからお問い合わせください!
些細なことでも大丈夫ですので、お気軽にご連絡ください!

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