はじめに
みなさん、TROCCOは使ったことありますか?TROCCOはさまざまなデータソースとの連携ができるETL/ELTツールで、GUIベースでデータパイプラインを組み立てることができる便利なサービスです。
一方、HubSpotはCRMやMA/SFAの機能が備わったオールインワンプラットフォームです。その中の「フォーム」機能はリード獲得に欠かせませんが、TROCCOの標準コネクタではフォーム送信履歴の取得に対応していない状況です。
そこで、HTTP/HTTPSコネクタを使って、HubSpot APIから直接フォーム送信履歴データを取得する方法をご紹介します。
できること
今回はテストで作成したフォームの送信履歴をスプレッドシートに取得することを目指します。
フォームの内容はvaluesに格納されるので、TROCCOでパースしてもいいですし、スプレッドシートの関数を用いて展開しても大丈夫です。もっとも件数をカウントするだけならこのままでもOKです。
前提条件・環境
ざっくりと、以下の準備が整っていればOKです。
-
HubSpot
-
TROCCO
HTTP/HTTPS連携ジョブを作成可能なAdvanced, Professionalプランの契約が必要です。 -
ドキュメント参照
- HubSpot API Reference
-
TROCCOドキュメント
必要に応じて目を通してください。
HubSpot APIでフォーム送信履歴を取得
HubSpotにはフォームの送信履歴を取得するAPIエンドポイントが用意されています。例えば、以下のような形でフォームID指定で履歴をゲットできます。
例:
GET https://api.hubapi.com/form-integrations/v1/submissions/forms/583d14ff-91af-403d-b94a-c8b5d954da6f Authorization: Bearer {your_access_token}
レスポンスはJSON形式で、いつ、誰が、どのフォームに情報を送ったかが含まれています。
レスポンスサンプル
{
"results": [
{
"conversionId": "fbbe96fd-6d46-4765-b5b3-54445238ce29",
"submittedAt": 1547130102576,
"values": [
{
"name": "email",
"value": "example@example.com"
},
{
"name": "company",
"value": "Example Co"
},
{
"name": "phone",
"value": "123 555 4567"
}
],
"pageUrl": "https://www.example.com/form"
},
{
"conversionId": "a9e54244-67f1-4237-b3ca-c3e95fb105d3",
"submittedAt": 1547129474539,
"values": [
{
"name": "email",
"value": "another@example.com"
},
{
"name": "company",
"value": "Company A"
},
{
"name": "phone",
"value": "123 123 2356"
}
],
"pageUrl": null
},
{
"conversionId": "fa7d0977-98b8-4abb-ac5a-9cc87e7325ed",
"submittedAt": 1547071030851,
"values": [
{…}
],
"pageUrl": null
}
],
"paging": {
"next": {
"after": "YmYyZjI4MGYtMjRjZS00NjY2LTkzMWItMzFmNTBhZjhlOGUzXzE1NDcwNjk5Mzg0OTQ",
"link": "?after=YmYyZjI4MGYtMjRjZS00NjY2LTkzMWItMzFmNTBhZjhlOGUzXzE1NDcwNjk5Mzg0OTQ&limit=4"
}
}
}
このようなJSONが返ってくるので、あとはこちらをTROCCOでうまく出力先に突っ込むだけです。
TROCCOでのHTTP/HTTPSコネクタ利用手順
それでは、実際にTROCCO側での設定イメージをご紹介します。
-
転送元設定
URLにエンドポイントを設定して、メゾットはGETとします。
リターンはresult
に格納されているので、JSONPathを$.results
に設定します。
また、ヘッダーにはAPI Keyを設定します。
-
転送先設定
スプレッドシートのIDやシートを指定します。
※IDはURLから確認できます。(https://docs.google.com/spreadsheets/d/{ID}/edit
)
ここまで設定できたら、右下の「次のSTEPへ」をクリックします。
プレビューの作成を待ちます…
-
データプレビュー・詳細設定
プレビューを確認して、データを問題なく読み込めているかを確認します。
問題が無ければ、右下の「確認画面へ」ボタンを押します。
データ活用
取得したフォーム送信履歴データは、いろいろなところで使えます。
-
BIツールで可視化
スプレッドシートでグラフ化するのはもちろん、Looker StudioやTableauなどに繋げて、フォーム送信数の推移やユーザー属性分布をグラフ化できます。 -
マーケ施策のPDCA
どのフォームが最も成果が良いか、いつが送信数のピークなのかを分析してフォーム改善やキャンペーン強化に役立ちます。 -
他データとの融合:
広告データと突合し、顧客行動をより深く把握して高度な広告施策に活かせます。
まとめ
今回は、TROCCOのHTTP/HTTPSコネクタを使ってHubSpotフォーム送信履歴を取得する流れをご紹介しました。標準コネクタでは対応できないデータ取得も、APIを直接叩くことで連携できます。
こうしたアプローチを活用すれば、マーケティングデータの幅が広がり、よりデータドリブンな判断ができるようになります。
TROCCOとHubSpotを組み合わせて、さらなるデータ活用の可能性を探っていきましょう!
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