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[Linux Mint] Xfce デスクトップにおけるショートカットキー早見表

Last updated at Posted at 2025-12-03

KeyboardShortcutTeaser.jpg

本記事は俺ちゃん著の Linux Mint インストール記事 の追っかけ記事である。基本的に、そちらを読んだ読者を対象としているが、他サイトを参考にして Linux Mint をインストールしたとか、既に大分前にインストールして使っているよという人も利用でき、おそらく参考になるだろう。

はじめに

🕒 この記事を読むのに必要な時間 🕒
お好きなところだけ: 数分 ※オススメ!
全文: 約 30分

📜 必要な知識 📜
Linuxに関する知識: 初級

💻 実行環境 💻
OS: Linux Mint 22.2 x86_64
Kernel: 6.8.0-79-generic
Shell: bash 5.2.21
DE: Xfce 4.18
WM: Xfwm4
Terminal: xfce4-terminal
Packages: xfce4 4.18, xfwm4 4.18.0-1build3, fcitx 1:4.2.9.9+mint1+wilma

🔶 概要

-- 初めて読む方は開いて確認 --

ショートカットキー(a.k.a. キーボード・ショートカット, ホットキー, アクセラレーター・キー)は PC 上で素早く、的確に作業を行うことができる大変便利な機能だ。使うのと使わないのとでは作業効率に雲泥の差がある。 Windows でもちゃんと PC を使いこなしていた方なら、数多くのショートカットキーを使っていたはずだ。

Linux Mint でも多くのショートカットキーがあるが、大変ありがたいことに大部分は Windows と共通する。体に染み付いた基本的なショートカットキーのほとんどは、覚え直さなくてもよいのだ。(そして Windoze を強要されるような劣悪な労働環境下でも、混乱しないで済む)

本稿ではこれらを 早見表(Quick Reference) として紹介する。
本稿のソースは設定画面をキャプチャし、ソフトウェア OCR を使って起こしてきたものであるのでデフォルトのショートカットキーは完全に網羅しているのが特徴。

ただし、ショートカットキーはデスクトップ環境に依存するので Xfce エディションのみの対応となることを留意すること。Cinnamon, MATE, または GNOME, KDE, LXDE などの別のデスクトップ環境を使用している場合は、それを扱っている別のページを参照していただきたい。例えば、 Linux MintCinnamon, MATE だと以下のページが参考になるだろう。

同じ Xfce を使用していても、別のディストリビューション(例えば Xubuntu, Arch Linux など)ではデフォルトの設定が異なる場合がある。バージョンによっても差異が生じることがある。正確に知るには、自身の使っている OS の設定画面などで確認するのが一番良いだろう。

また、初心者向けということで作成しているので、デスクトップ周りのショートカットキーに限定して紹介する。言い換えると、本稿では 端末のショートカットキーについては取り扱わない。

Linux Mint での日々の作業に役立ててほしい。

🔶 ショートカットキーを扱う上での注意事項

-- 初めて読む方は開いて確認 --

🔵 ひとくちにショートカットキーと言っても実は色々種類がある

少々分かりにくいのだが、 Linux に於けるショートカットキーは一箇所で設定されているわけではない。その仕組みから大きく分けて 3 種類 ある。
デスクトップ環境, ウィンドウマネージャー, アプリケーション の 3種だ。

01_3TypesShortcutKeys.png

さらに、アプリケーションの中でも "端末" は別格に幅広いショートカットキーが存在する。これは端末がいろいろな コマンド, CUI アプリケーション を実行することができる土台であるためだ。端末上では、それらのショートカットキーが混在した状態になる。端末の操作はほとんど全てキーボードで行うため、これらの ショートカットキー多様かつ膨大 となっている。1

初心者向けである本稿では、これらは範疇から外れるため割愛させていただく。例えば bash ショートカットキー  一覧」 vi ショートカットキー  一覧」 などの "コマンド/CUIアプリケーション名""ショートカットキー  一覧" のキーワードで検索すれば大抵はどなたかが書いてくださった一覧が出てくると思うのでそちらを参照すること。 コマンドCUIアプリケーション の多くは manpages という公式のマニュアルが付いているので、そちらを参照するのも良いだろう。

🔵 設定画面にたどり着くには?

デスクトップ環境のショートカットキーXfce では、
[スタート]ボタン > [設定マネージャー] > [キーボード] > [アプリケーションショートカットキー]タブ
にある。

[スタート]ボタン は正確には [Whisker メニュー] という名だ。

02_KeyboardShortcut.png

ウィンドウマネージャーのショートカットキーは、
[スタート]ボタン > [設定マネージャー] > [ウィンドウマネージャー] > [キーボード]
にある。

03_WindowManager.png

アプリケーションのショートカットキーは、そのアプリケーションによるが、大抵の場合はヘルプに記載がある。設定が可能なものについては、設定画面から設定できるものが多い。
例えば xed テキストエディタではGUIでの設定は不可能だが、 [ヘルプ] > [キーボード・ショートカット] で一覧を表示できる。

04_AppXedShortcutkeys.png

端末上で動作する コマンドCUIアプリケーション については設定画面が用意されていることは稀で、設定ファイルを書き換えることで変更が可能なものが多い。例えば Bash シェルなどで利用される Readline ライブラリなら ~/.inputrc というファイルが伝統的に使われる。

これらで設定されているショートカットキーの一体どれを使いたいのか、あるいは今使用しているのはどのショートカットキーなのか、把握しておくことが大事だ。そうしないと、「ショートカットキーが使い難くて変更したい!」と思っても一体どこで設定すべきかわからないだろう。

また、ショートカットキーには優先度があり、ユーザーのキー入力は通常 デスクトップ環境 → ウィンドウマネージャー → アプリケーション の順に処理される。 (端末もアプリケーションに属す。端末内で開いた CUIアプリケーション はさらに下層)
このため、既に デスクトップ環境 で設定されているキーを ウィンドウマネージャーアプリケーション で再度設定しても 機能しない

🔵 IME のショートカットキーに注意!

日本語入力を使っているユーザーは、もう一つ注意すべきことがある。
それは 日本語入力システム(IME)にもショートカットキーがあり、それがアプリケーションよりも優先される ということだ。

これは IME入力の変換を行う という特性上、 キー入力をアプリケーションより前に処理する ことが要因である。言い換えると、 IME で使われているショートカットキーは変更しない限り、アプリケーションでは使用できない のだ。
Fcitx (および Mozc)ではデフォルトで多くのキーが設定されているが、不要なものもかなり多いので要らないものは削除するとショートカットキーが設定し易くなるだろう。

🔵 ショートカットキーの種類と優先度のまとめ

ユーザーが入力したキー入力がどのような順序で受け取られ、処理されてゆくのかをまとめると以下の図のようになる。

07_PriorityOfShortcutKey.png

この順番でショートカットキーも参照されるので、より上層の方で既に同じキーが設定されてしまっていると、下層ではそれを設定しても効果がない。

🔶 早見表(Quick Reference)

🔵 早見表の見方

-- 初めて読む方は開いて確認 --

以下、早見表では形式統一のため Control キーは Ctrl と記載する。
また、アルファベットは原則 大文字で記載 しているが、大文字/小文字 関係なく動作する。つまり CapsLock キーを使用していない場合はデフォルトは小文字だと思うが、 Shift キーを同時に押さなくともよい。そのままで動作する。

その他、分かりにくいキーは以下で解説する。

🔹 Super キー:
Super キーとはいわゆる Windows キーのこと。市販品のほとんどのキーボードのこの キーには PC業界の支配者たる Windows のロゴが入った形で実装されている。 しかし、このキーは別に Windows でしか使えないというわけではない。 Windows® 自体は OS の商標であって、Microsoft社の著作権で保護されており Linux などの他の OS で使う際にはその名を用いることは憚られる。そこで、 その昔にあって現代の PC キーボードでは失われてしまった Super キーの機 能をこれに割り当て、呼称に関してもそちらが用いられるようになった。 なお、Apple キーボードの ⌘ キー(コマンドキー) も同様の理由から この Super キーの一種として扱われる。
🔹 Super L キー:
Super L は "左側の Super キー" の意味。109 日本語フルサイズキーボードな どでは Super キーが 2 つ付いているが、この左側のみを表す。わざわざこの 記載となっている場合には、右側の Super キーは対象とならない。(逆に単 に "Super" と記載されてる場合には両方が対象となる) Super キーが一つしか無い 108 日本語キーボードなどでは原則「左のみ」と いう扱いであるらしく、常に Super L となる。(=右側が存在しない)
Linux Mint ではこれは "Whisker メニューの表示" に割り当てられており、 いわゆる Windows でいうところの スタートメニューが実行される。が、これ はキーを押したと同時に実行されてしまうため、Super L キー + 何らかのキー の組み合わせでは Whisker メニューがちらっと表示されてしまうのが玉に瑕。 (※これが引き起こす問題については別節にて後述)
🔹 KP 0 〜 KP 9 キー:
テンキーの数字キーのこと。KP = KeyPad = テンキー の意味。
日本でテンキーと呼ばれているものは英語では Numeric Keypad と呼ばれる。 デスクトップ機種のフルサイズキーボードでのみ搭載されていることが多く、 ラップトップPC の省略されたキーボードでは利用できない場合が多い。
🔹 KP_Up, KP_Down, KP_Left など:
こちらもテンキーの数字以外のキーのこと。KP_Up なら ↑ キー(カーソルキーの上)。KP_Down なら ↓ キー。といった具合に。テンキーがないキーボードでは利用できない。
🔹 Mail キー, WWW キー, HomePage, Display キー:
一部のキーボードで付いている特殊なキーのこと。📩 マークの Mail キー。 ブラウザロゴや 🌐 などのマークが付いている WWW キー(または 🏠 のマーク の HomePage キー)がこれに当たる。 これらは メーラー や Webブラウザ を素早くキー押下一発で起動する機能を 持たせたものである。(個人的には不要だと思うが…)
Display キー も同様に 画面 🖥️ のマークがあるボタンでディスプレイ解像度など の画面設定を表示させるためのキーである。
これらには あまり一般的ではないものの一応共通の定義があり、 X-Window System (Xorg 実装)に於いては "XF86 keyboard symbols" という keysym の 一種として定義されている。 他にも多数のキーが存在し、利用できる。
🔹 Print キー:
Print Screen キーのこと。よくキーの印字には "Prt Sc" や "PrtSc" と省略 して記載されている。
🔹 VirtualLeft, VirtualRight, VirtualEnter キー:
カーソルキーの ←, →, Enter キーのことだが、仮想キーであることを意味する。仮想キーとは、物理的なカーソルキーなどと同じ機能を仮想的に実装したい場合に用いるもの。(例えば、タッチスクリーンやペン、視覚障害者向けの入力デバイスなど)多くの場合は物理キーと同じ機能を持たせるが、場合によっては別の機能性を持たせたいがために、わざわざ別の定義として作成されているようだ。ただし、普通のユーザーから見れば、ほぼこれらの物理キーと同じ意味と思ってもらっていいと思う。
🔹 F13 キー:
F12 に続く 13 番目のファンクション・キー。通常の PC/AT 互換機向け標準キーボードでは、F1 〜 F12 までとなっており、F13 は実装されていない。しかし、キーの定義自体は存在し、これ以外にも もっと在る。例えば Windows の仮想キーコードでは F1 〜 F24 まで存在する。Linux のキーコード(keysym) ではなんと F1 〜 F146 まであるようだ。(Linux Mint 22.2 において dumpkeys -l コマンドで確認)
これらのキーはキーボード製品としてハードウェア上で実装されていることは稀で、特殊な専門分野における入力機器の極々一部に限られるようだ。それ以外では、プログラマブル・キーボードといってユーザーが未定義の物理キーごとに好きなキーコードを割り当てることができるキーボードで再現できる。あるいは、ソフトウェア・キーボード(a.k.a. 仮想キーボード)での入力だ。
その存在意義としては、固定的な意味を持たない『未割り当て』のキーであること、他のキーと被らない独立したキーであることが挙げられる。何らかの間違いがあっては困るような致命的な機能を割り当てたい場合に、既存のキーだと誤って実行されてしまう恐れがある。F13 以降のキーなら、通常は存在しないキーであるのでそういった心配が殆どないはずだ。
いずれにしても、一般的なキーではないのは確かである。

"有用度" の項目は 1〜3個の ★ で表している。星が多いほど有用の意味。 ☆ は ★ の半分(0.5星)を意味する。
これは俺ちゃんの独断と偏見を持って決めたものなので、もしかすると違和感を感じる方もおられるかもしれないが… ご容赦いただきたい。参考程度にしていただければ。全部覚えるのは無理だろうから、どれから覚えればよいかを示したかったのだ。

🔵 Xfce デスクトップ環境 のショートカットキー

入力キー 有用度 コマンド 効果
Mail exo-open --launch MailReader メーラーの起動
WWW exo-open --launch WebBrowser Webブラウザの起動
HomePage exo-open --launch WebBrowser Webブラウザの起動
Alt + Super + S orca スクリーンリーダーの実行
Ctrl + Alt + F thunar ファイルマネージャー実行
Super + E thunar ファイルマネージャー実行
Ctrl + Alt + T x-terminal-emulator 端末の表示
Alt + F3 ★☆ xfce4-appfinder アプリ名で検索
Alt + F2 xfce4-appfinder -collapsed 〃 (折り畳みモード)
Super + R xfce4-appfinder -c 〃 (折り畳みモード)
Display xfce4-display-settings -minimal ディスプレイ設定
Super + P xfce4-display-settings -minimal
Alt + F1 xfce4-popup-applicationsmenu アプリメニューの表示
Super L ★★★ xfce4-popup-whiskermenu Whisker メニューの表示
Print ★★★ xfce4-screenshooter スクリーンショット機能
Shift + Print ★★☆ xfce4-screenshooter -r 選択領域をスクショ
Alt + Print ★★☆ xfce4-screenshooter -w ウィンドウをスクショ
Shift + Ctrl + Esc ★★ xfce4-taskmanager タスクマネージャーの実行
Ctrl + Esc xfdesktop --menu アプリメニューの表示
Ctrl + Alt + Delete xflock4 画面をロックする
Ctrl + Alt + L ★★ xflock4
Ctrl + Alt + Esc ★☆ xkill 指定のアプリを強制終了

🔵 Xfce4 ウィンドウマネージャー のショートカットキー

入力キー 有用度 効果
Alt + Space ★★★ ウィンドウ操作メニュー
Up 上 ※メニュー内の移動などのことを指す
Down 下 ※ 〃
Left 左 ※ 〃
Right 右 ※ 〃
Esc キャンセル ※ 〃
Alt + Tab ★★★ ウィンドウの切り替え
Shift + Alt + Tab ★★★ ウィンドウの切り替え (逆方向)
Super + Tab 同じアプリケーションのウィンドウの切り替え
Alt + F4 ★★★ ウィンドウを閉じる
Alt + F10 ★★ ウィンドウを最大化
Alt + F9 ウィンドウを隠す
Alt + F7 ★★ ウィンドウの移動
Alt + F8 ★★ ウィンドウのサイズ変更
Alt + F6 常に表示中のワークスペースに置く
Shift + Alt + Page_Up ウィンドウを前面に出す
Shift + Alt + Page_Down ウィンドウを後ろへ送る
Alt + F12 ★★ 常に最前面化/解除の切り替え
Alt + F11 ★☆ 全画面化/解除の切り替え
Ctrl + Alt + Home ウィンドウを前のワークスペースに移す
Ctrl + Alt + End ウィンドウを次のワークスペースに移す
Ctrl + Alt + KP 1 ウィンドウをワークスペース 1 へ移す
Ctrl + Alt + KP 2 ウィンドウをワークスペース 2へ移す
Ctrl + Alt + KP 3 ウィンドウをワークスペース 3 へ移す
Ctrl + Alt + KP 4 ウィンドウをワークスペース 4へ移す
Ctrl + Alt + KP 5 ウィンドウをワークスペース 5へ移す
Ctrl + Alt + KP 6 ウィンドウをワークスペース 6 へ移す
Ctrl + Alt + KP 7 ウィンドウをワークスペース 7へ移す
Ctrl + Alt + KP 8 ウィンドウをワークスペース 8へ移す
Ctrl + Alt + KP 9 ウィンドウをワークスペース 9 へ移す
Super + KP_Up ウィンドウを画面上にタイル表示
Super + KP_Down ウィンドウを画面下にタイル表示
Super + KP_Left ウィンドウを画面左にタイル表示
Super + KP_RighE ウィンドウを画面右にタイル表示
Super + KP_Home ウィンドウを画面上にタイル表示
Super + KP_Page_Up ウィンドウを画面右上にタイル表示
Super + KP_End ウィンドウを画面を下にタイル表示
Super + KP_Next ウィンドウを画面右下にタイル表示
Ctrl + Alt + D ★★ デスクトップを表示
Ctrl + Alt + Up 上のワークスペースへ移る
Ctrl + Alt + Down 下のワークスペースへ移る
Ctrl + Alt + Left ★☆ 左のワークスペースへ移る
Ctrl + Alt + Right ★☆ 右のワークスペースへ移る
Ctrl + F1 ワークスペース 1 へ移る
Ctrl + F2 ワークスペース 2へ移る
Ctrl + F3 ワークスペース 3 へ移る
Ctrl + F4 ワークスペース 4 へ移る
Ctrl + F5 ワークスペース 5 へ移る
Ctrl + F6 ワークスペース 6 へ移る
Ctrl + F7 ワークスペース 7 へ移る
Ctrl + F8 ワークスペース 8へ移る
Ctrl + F9 ワークスペース 9へ移る
Ctrl + F10 ワークスペース 10 へ移る
Ctrl + F11 ワークスペース 11 へ移る
Ctrl + F12 ワークスペース 12 へ移る
Alt + Insert ★★ ワークスペースの追加
Alt + Delete ★★ 最後のワークスペースを削除

🔵 Fcitx のショートカットキー

以下は Linux Mint 22.2 のデフォルトである Fcitx4 のショートカットキーである。

本文中で頻出する "入力メソッド" とは日本語ユーザーにとっては Mozc のことだ。あるいは Anthy を代わりに使っていればそちらになる。(Anthy については本稿では取り扱わない。ショートカットも未掲載)
中国語, 韓国語, ベトナム語, シンハラ語(スリランカ) 等にも代替する 入力メソッドがあり、多言語を使いこなすユーザーはそれらを一緒にインストールして適宜切り替えながら使うことができる。

Fcitx では、その状態に応じて使えるショートカットキーが変化する。直接入力状態、入力メソッドON時、入力メソッドONで変換中… といった具合である。それらを分けて記載している。

▼ いつでも使えるキー

入力キー 有用度 効果
Ctrl + Space ★★★ 入力メソッドを ON/OFF
全角/半角 入力メソッドを ON/OFF
Ctrl + 5 設定の再読込
Ctrl + Alt + B ★☆ 仮想キーボードに切り替え
Ctrl + Alt + S すべての設定と入力履歴を保存
Ctrl + Alt + P 埋め込みプリエディットをスイッチ
Ctrl + ; ★★ クリップボード履歴の表示(プラグインが提供)

▼ 入力メソッド ON のときに使えるキー

入力キー 有用度 効果
Ctrl + Shift ★☆ 入力メソッドを切換(e.g. MozcChewing)
Ctrl + . ★★ 絵文字入力 ※中国語入力アドオンでは"全角句読点モードに切り替え"
左 Shift ★★☆ 一時的な入力メソッドの OFF/ON(入力メソッドON時のみ使える)
Ctrl + Alt + H サジェストの表示 ※デフォルトで自動表示になっているので効果なし
Ctrl + Alt + N 現在の入力バッファをユーザー辞書に追加
Ctrl + Alt + Shift + U Unicode の検索
-- 以下は中国語関連機能。日本語のみのユーザーは使わないと思う。クリックして確認 --
入力キー 有用度 効果
Ctrl + Alt + E Pinyin 検索 ※中国語入力(Pinyin)パッケージが必要
Ctrl + 6 テーブル:フレーズ順序の調整
Ctrl + 7 テーブル:フレーズを削除
Ctrl + 8 テーブル:フレーズを追加
Ctrl + Shift + F 簡体字→繁体字 変換(プラグインが提供)

▼ 入力メソッド OFF (直接入力時) に使えるキー

入力キー 有用度 効果
Ctrl + Alt + H ★★ スペルヒントの ON/OFF

▼ Mozc の変換中に使えるキー

入力キー 有用度 効果
Up ★★ 前のページ
Down ★★ 次のページ
Shift + TAB ★★ 前の候補
TAB ★★ 次の候補
Ctrl + Alt + H ★★ 用例の表示 ※あるもののみ。(e.g. "変わる")

▼ Mozc の完全なキーマップ・リスト(MS-IME設定の場合)

-- 非常に数が多く、長いので折り畳んである。クリックして確認 --
モード 効果 有用度 入力キー
変換前入力中 IME を無効化 ★★★ 半角/全角
ひらがなに入力切替 ひらがな
ひらがなに変換 ★★☆ Ctrl + U
F6
ひらがな・カタカナを切替 ★☆ 無変換
カーソルを右に移動 ★★★ Ctrl + D
Ctrl + L
Right
Shift + Right
VirtualRight
カーソルを右端に移動 ★☆ Ctrl + Down
Ctrl + F
Ctrl + N
Ctrl + Right
Ctrl + X
Down
End
カーソルを左に移動 ★★★ Ctrl + K
Ctrl + S
Left
Shift + Left
VirtualLeft
カーソルを左端に移動 ★★ Ctrl + A
Ctrl + E
Ctrl + Left
Ctrl + Up
Home
キャンセル ★★★ Ctrl + Z
ESC
Shift + ESC
予測変換 ★★★ Tab
全角カタカナに入力切替 カタカナ
全角カタカナに変換 ★★★ Ctrl + I
F7
全角空白を入力 ★★ Ctrl + Shift + Space
全角英数に変換 ★★☆ Ctrl + P
F9
Shift + 無変換
半角に変換 ★★☆ Ctrl + O
F8
半角空白を入力 Ctrl + Space
半角英数に変換 ★★★ Ctrl + T
F10
右の文字を削除 ★★ Ctrl + G
Delete
変換 ★★★ Shift + Space
Space
変換
学習を使わずに変換 ★☆ F2
左の文字を削除 ★★☆ Backspace
Ctrl + Backspace
Ctrl + H
Shift + Backspace
確定 ★★★ Ctrl + Enter
Ctrl + M
Enter
VirtualEnter
英数入力切り替え ★★ 英数
変換中 IME を無効化 ★★★ 半角/全角
ひらがなに入力切替 ひらがな
ひらがなに変換 ★★☆ Ctrl + U
F6
ひらがな・カタカナを切替 ★★ 無変換
キャンセル ★★★ Backspace
Ctrl + Backspace
Ctrl + G
Ctrl + H
Ctrl + Z
Delete
ESC
Shift + Backspace
Shift + ESC
予測変換 ★★★ Tab
全角カタカナに入力切替 カタカナ
全角カタカナに変換 ★★★ Ctrl + I
F7
全角空白を入力 ★★ Ctrl + Shift + Space
全角英数に変換 ★★☆ Ctrl + P
F9
Shift + 無変換
前候補を選択 ★★☆ Ctrl + E
Ctrl + Up
Shift + Space
Shift + Tab
Shift + 変換
Up
前候補ページを選択 ★★ PageUp
Shift + Up
半角に変換 ★★☆ Ctrl + O
F8
半角空白を入力 Ctrl + Space
半角英数に変換 ★★★ Ctrl + T
F10
文節を伸ばす ★★☆ Ctrl + L
Shift + Right
VirtualRight
文節を右に移動 ★★☆ Ctrl + D
Right
文節を右端に移動 ★★ Ctrl + F
Ctrl + Right
End
文節を左に移動 ★★☆ Ctrl + S
Left
文節を左端に移動 ★★ Ctrl + A
Ctrl + Left
Home
文節を縮める ★★ Ctrl + K
Shift + Left
VirtualLeft
最初の文節のみを確定 Ctrl + Down
Ctrl + N
VirtualEnter
次候補を選択 ★★★ Ctrl + X
Down
Space
変換
次候補ページを選択 ★★ PageDown
Shift + Down
確定 ★★★ Ctrl + Enter
Ctrl + M
Enter
英数入力切り替え ★★ 英数
直接入力 IME を有効化 ★★★ F13
ひらがな
カタカナ
半角/全角
英数
再変換 ★★★ 変換
入力文字なし IME を無効化 ★★★ 半角/全角
ひらがなに入力切替 ひらがな
代替空白文字を入力 ★★☆ Shift + Space
全角カタカナに入力切替 カタカナ
全角空白を入力 ★★ Ctrl + Shift + Space
再変換 ★★★ 変換
最後の学習をキャンセル Backspace
次のかな文字種に入力切替 ★☆ 無変換
確定取り消し ★★★ Ctrl + Backspace
空白を入力 ★★★ Space
英数入力切り替え ★☆ Shift + 無変換
英数
サジェスト表示中 予測変換 ★★★ Down
最初の予測候補を確定 Shift + Enter
選択候補を履歴から削除 Ctrl + Delete

🔵 アプリケーションに共通して使えるショートカットキー

以下のショートカットキーは、アプリケーションの多くで共通しているもののみを列挙しておく。例えば xed テキストエディター, Firefox Webブラウザ, Xfce4-terminal 端末エミュレーター, Thunar ファイルマネージャー などでだいたい機能する。ただし必ずしも使用できるとは限らないので、詳しくは使用したいアプリケーション側のヘルプなどで確認すること。

入力キー 有用度 効果
Ctrl + O ★★ ファイルを開く
Ctrl + N ★★ 新規ファイルを作成
Ctrl + T ★★★ 新規タブを作成
Ctrl + S ★★★ ファイルを上書き保存
Ctrl + Shift + S ★★ ファイルを名前を付けて保存
Ctrl + W ★★★ ファイルやタブを閉じる
Ctrl + Q ★★ アプリケーションを閉じる
Ctrl + P 印刷
Ctrl + A ★★★ 全て選択
Ctrl + C ★★★ クリップボードにコピー
Ctrl + X ★★★ クリップボードに切り取り
Ctrl + V ★★★ クリップボードから貼り付け
Ctrl + F ★★★ 検索
Ctrl + Z ★★★ 元に戻す(アンドゥ)
Ctrl + Y ★★★ やり直す(リドゥ)
Ctrl + Tab ★★★ 次のタブへ進む
Ctrl + Shift + Tab ★★★ 前のタブへ戻る
Alt + 1 ★★★ 1つ目のタブを表示
Alt + 2 ★★★ 2つ目のタブを表示
Alt + 3 ★★★ 3つ目のタブを表示
Alt + 4 ★★★ 4つ目のタブを表示
Alt + F ★★★ ファイルメニューを表示
Ctrl + + ★★★ 表示を拡大
Ctrl + - ★★★ 表示を縮小
F1 ★★ ヘルプの表示
F11 ★★ 全画面表示

※ xfce4-terminal では Ctrl + C などは Ctrl + Shift + C のように Shift キーを加えた形になる。これは Ctrl + C がシェルでは SIGINT という割り込み(たいてい強制終了時に使う)に使用されるため。

🔵 番外編:マウスと共に使用するショートカットキー

マウスホイール(またはタッチパッドのスクロール機能)を修飾キーと組み合わせると 拡大/縮小 効果が得られる。
Ctrl キーの場合はフォントのみを 拡大/縮小 する。これは多くのアプリケーションでは Ctrl + + または - キーで発動する文字サイズの 拡大/縮小 と同じ効果だ。
Alt キーの場合は画面の描画領域全体を 拡大/縮小 する。

入力キー 有用度 効果
Ctrl + マウスホイール ★★★ フォントの拡大/縮小
Alt + マウスホイール ★★ 画面の拡大/縮小

Alt の方は [スタート] > [設定マネージャー] > [ウィンドウマネージャー(詳細)] > [アクセシビリティ]タブ または xfwm4-tweaks-settings コマンドを実行したときに現れる設定画面で [ウィンドウを掴んだり移動したりするために使うキー][Alt] が設定されている必要がある。
ただし、これが設定されていると一部のアプリケーションでは Alt + マウスのいずれかのボタンの組み合わせで実行できる機能が動作しなくなることがある。例えば、俺ちゃんが Windows 時代から使っているテキストエディタ サクラエディタ には Alt + マウスドラッグ 操作で矩形選択する機能があるのだが、これが動作しない。理由は Alt + マウスドラッグ[ウィンドウの移動] 機能に割り当てられてしまっているからだ。結果、矩形選択をしようとしているのに、ウィンドウを移動しようとしてしまう。
他にも 修飾キー + マウス操作 で作業することの多い画像編集アプリケーション(e.g. GIMP) などで、一部操作に支障が出ることがある。このため、俺ちゃんは個人的にはこの機能は無効にしている。

🔶 ショートカットキーが動作しない場合に確認すべきこと

🔵 優先度と修飾キーの組み合わせに注意

せっかくショートカットキーを設定したのに動作しない場合、まず確認するのは優先度だ。上でも述べたとおり、 より優先度が高い階層の設定でそのキーが使われていると、キーは動作しない

次に、よくあることだが、 ControlShift, Alt などの修飾キーと一部のキーを組み合わせようとしてもうまくいかないことがある。例えば [🔅↑] のような輝度を上げるキーなどの Fn キーと同時押しすることで効果を発揮するキーの多くはこれが不可能となっている。

また、修飾キーだけでの登録もできない。(e.g. Ctrl + Alt キーに何かの機能を割り当てる) 基本的には、修飾キーは英数字キー、あるいは記号などのキーと一緒に使うようにすること。

🔵 Super キーのショートカットキーがうまく動作しない場合

Super + 何かのキー でショートカットキーを設定しようとしても、 Whiskerメニュー がチラリと表示されてしまい、うまくいかないことがある。(例えば画面のスクリーンショットを取る機能を割り当てようとしたとき)

Super キー(いわゆる Windows キー)は本来、修飾キーである。修飾キーとは、単体では効果がなく、英数字などの何らかのキーと組み合わせて使うキーのこと。 Crtl, Alt, Shift キーなどがこれに該当する。しかし、 Windows ユーザーは Windows キーだけを押下したときに、 スタートメニューがポップアップすることに慣れてしまって おり、 Linux にもそれを期待 してしまう。そこで Linux Mint をはじめとする初心者フレンドリーな Linux ディストリビューションの多くは修飾キーとしての Super キーを半ば 無理やり単体で効果があるキーのように扱って、それを実現 させている。
しかし、それによって Windows + E キーで「エクスプローラーを起動させる」だとか、 Windows + R キーで「名前を指定して実行」とかと似たようなショートカットキーを設定しようとしてもキレイに実現できないという事態に陥ってしまっているのだ。2

この問題を解決する一番の方法は、 修飾キーとしての本来の使い方に戻してやる こと。すなわち、 Super キーを単体で使った場合のショートカットキーを止め、常に Super + 何らかのキー の組み合わせで機能が発動するようにショートカットキーを設定すればよい。例えば WhiskerメニューSuper + Space で起動するように設定する。こうすれば Super + 何らかのキー に別の機能を割り当てることができる。

これを実践しているサイトとして、以下の参考サイトが挙げられる。

📝 MEMO:
ただし、このサイトでは /usr ディレクトリ以下のファイルを直接書き換えてしまっているので良くない。 ~/.config ディレクトリ以下にあるユーザーの設定ファイルの方を書き換えるべきだ。もし、そちらに定義がないのであれば、 /usr 配下のファイルから設定部分をコピーしてきてユーザーの設定ファイルに書き加えれば動作する。ただし、最近の Linux MintXfce であればそんなことをせずとも、最初から定義があるはずだ。

もし、それが嫌なら xcape コマンドをインストールする方法がある。このコマンドは、 修飾キーを単独で押したり放したりしたときに他のキーとして機能するように設定する というもの。
これで設定した場合、動作としては Super キーの押下を監視し、キーが単独で押され、かつ離された瞬間に別のキーに割り当てた機能(Whisker メニュー)を呼び出す形になるようだ。
ややマニアックな方法なので詳しくは説明しないが、以下で解説されている。

🔶 緊急時に使用するショートカットキー

Linux デスクトップ環境ではもうひとつ、重要なショートカットキーがある。それは 仮想コンソール への切り替えキーである。

仮想コンソールとは Ctrl + Alt + F1F6 キーなどで起動する、純粋な CLI の画面のこと。最低限の機能しか動作しない。GUI も無いし、日本語も表示できないし、マウス等のデバイスも使用できない。使えるのは キーボードだけ。受け付けるのはコマンドライン入力のみ。解像度も変更不可能。という完全に中〜上級者向けの環境だ。3

これが一体なんの役に立つのかというと、設定ミスや不具合等で GUI が起動しなかったり、フリーズしてしまって応答しないような場合の 調査・復旧に使用 する。

ここでログを調べたり、最近変更した設定ファイルを見直したりして、システムに何が起こったのか把握し、設定を修正したり、インストールしたソフトウェアをアンインストールしたり、原因となっているプロセスやサービスを強制終了させたり、バックアップを使ってファイルを差し替えたりして復旧作業を行うことができるのだ。Linux Mint の場合は Timeshift でシステム・バックアップを取っている方も多いと思うが、これも CLI 環境からコマンドを使って復元操作することができる。…初心者には難しいかもしれないが。もしものときのために使える手段として覚えておくとよいだろう。

なお、 Linux Mint 22系の場合、 Ctrl + Alt + F7GUI 環境に割り当てられている。 Ctrl + Alt + F2 などのキーで仮想コンソール画面をお試しで開いたら、このキーを使用して元の GUI 画面に戻れる。

その性質上、このショートカットキーは変更したり、他のアプリケーションなどで上書きすることができない。


以上。

「もし、8時間で木を切り倒せと言われたら、私は7時間を斧の刃を研ぐことにあてる」
    ── 合衆国 第16代 大統領 エイブラハム・リンカーン





🔶 おまけ①:ショートカットキーの設定ファイル

ショートカットキー追加/変更/削除 は 先に紹介 した GUI の設定画面から可能だが、それらはファイルとして管理されている。以下に主な設定ファイルを挙げておく。

🔹 Xfce デスクトップ環境
システムの設定ファイル: /etc/xdg/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/xfce4-keyboard-shortcuts.xml
ユーザーの設定ファイル: ~/.config/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/xfce4-keyboard-shortcuts.xml
🔹 Xfce4 ウィンドウマネージャー
システムの設定ファイル: /usr/share/mint-artwork/xfce/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/xfwm4.xml
ユーザーの設定ファイル: ~/.config/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xml/xfwm4.xml
🔹 GUI アプリケーションの設定ファイル
システムの設定ファイル: /etc/<アプリケーション名>/<設定ファイル名>
ユーザーの設定ファイル: ~/.config/<アプリケーション名>/<設定ファイル名>
※ アプリケーションの設定ファイル名や置き場所は様々だが、上記のパターンが多い。

これらのファイルを書き換えることでも設定を変更できる。
ただし、基本的にシステム側のファイルは変更しないこと。それらはディストリビューションを提供している側が更新するためだ。特に /usr ディレクトリ以下のファイルを直接書き換えてはならない。

🔶 おまけ②:compiz について

実は Linux Mint ではもうひとつ、ショートカットキーを設定する画面がある。それは CCSM (CompizConfig Settings Manager) の各種設定画面だ。

11_CompizConfig.png

Compiz(コンピズ、またはコムピズ) とはウィンドウを半透明にして下のウィンドウの内容と合成したり、切り替え操作などの際に派手なエフェクトで彩ることができる ウィンドウ・マネージャー の一種だ。 "ウィンドウ・コンポジッター" とも呼ばれる。

当然ながら、派手な見た目にはシステム・リソースを消費する。 CompizOpenGL と呼ばれる 3D グラフィック・ライブラリを利用しているので、グラフィック・アクセラレーターに搭載されているような高度な GPU パワーを必要とする。一般的な、安っぽい CPU/SoC 内蔵のグラフィックカードでも機能しなくはないが、凝った設定を行うとパワー不足になりがちだ。全体的な動作が重くなってしまう可能性がある。特に10年くらい前の非力なマシンでは、お勧めできない。

Linux Mint の場合、 Xfce エディションを選んでいても CCSMCompiz のコア・コンポーネントが最初からインストールされているようだ。ただし、 デフォルトでは使用されていない
有効化するには、以下のメニューで Compiz をウィンドウマネージャーに指定する必要がある。ただし、これを行うと早見表で紹介した Xfce のウィンドウマネージャー(xfwm4) の方は無効になり、ショートカットキーも変わるので注意すること。

  [Whiskerメニュー] > [設定マネージャー] > [デスクトップの設定] で画面を開き、
  [ウィンドウマネージャー][Compiz] にする。

Compiz の設定は CCSM で行う。以下の手順で開くことができる。

  [Whiskerメニュー] > [設定マネージャー] > [CompizConfig Settings Manager]

起動すると英語の警告が表示される。これは日本語へ翻訳すると以下のようになる。

⚠️ CCMS は高度なツールです。慎重に使用してください。
このツールを使用すると、Compiz の設定を詳細に構成できます。
一部のオプションは相互に互換性がない可能性があります。
注意して使用しないと、デスクトップが使用不能になる可能性があります。

この警告の通り、設定の内容いかんでは最悪デスクトップが動作しなくなることがある。また、過去筆者が遭遇した経験から言えば、アップグレードによってバージョンが上がった際に、カスタマイズ内容によっては不具合が起きておかしな現象が起きたことがある。そういったリスクがあるかもしれないということを理解した上で使うとよいだろう。仕事などで使用していて不要な不具合に煩わされたくなければ(そして現状に満足しているのなら)余り手を出すべきではない。
それでも、 Compiz による数々のエフェクトは一見の価値があるし、Windoze に縛られた可愛そうな人々や 鼻持ちならない 🍎 信者達に 「あっ!」 と言わせるには Compiz の魅惑的なパフォーマンスはおあつらえ向きだ。 Linux 使いなら、一度は挑戦してみると良いだろう。

どんな効果があるのか、どこをどう設定すればよいのかは以下の動画で解説されているのでそちらに譲ることとする。

🔗 【参考】
Making XFCE Look Better & Exploring Compiz Effects (Full Setup Guide) - YouTube

📝 MEMO:
Xfce デスクトップをオリジナリティ溢れるカスタム・セッティングに変える動画。外観やフォント、メニュー、パネルなど多岐にわたるが 18:30 くらいからは Compiz の設定が解説されている。Compiz 環境でどんなエキサイティングな効果が得られるのか知ることができ、その設定方法も分かるるだろう。
埋め込みテキストの自動音声読み上げを使用しているので日本語環境下では日本語訳で音声が再生される。(ただし、ちょこちょこ翻訳がおかしいが😅️)


  1. 端末上でのショートカットキー:
    端末上ではコマンドライン、または CLI (Command Line Interface) と呼ばれる行単位で命令を 入力/実行 を行うユーザー・インターフェイスを用いて様々なアプリケーション起動できる。その CLI 自体も "シェル" と呼ばれるアプリケーションの一種だ。いわば アプリケーション中で別のアプリケーションを起動している、あるいは アプリケーションから別のアプリケーションを呼び出している
    これはコマンドや CUIアプリケーション のみではなく、GUI のアプリケーションや設定画面などについても同じくコマンドの形で呼び出すことができる。
    ショートカットキーはこれら CUIアプリケーション ごとに異なるプログラムによって定義され、違うショートカットキーが定義されていることも少なくないが、例えば Readline のような行入力処理を担うライブラリを用いられていれば、設定によっては共通のショートカットキーで操ることができる。(e.g. Bash, MySQL, SQLite, fdisk など) なお、CUI アプリケーションでは "ショートカットキー" ではなく、"キーバインド", あるいは "キーマップ", "キーマッピング" と呼ばれることが多い。これは Emacs, vi という UNIX 界隈では非常に有名な2大テキストエディタに由来する。もし、「ショートカットキー」というキーワード指定でヒットしなければこれらの言い方に置き換えて再検索してみよう。

  2. キレイに実現できない:
    Whiskerメニュー がチラリと表示されてしまう現象のことを指す。正確には設定されているのは Super キーではなく Super L であるので Windows キーが左右に2つある 109 日本語キーボードなら右側の Super キーを使えば問題なく Super + 何かのキー の組み合わせのキーが使える。ちなみに、以前は Super L キーを使う限りは "キレイに" どころか、"ちっとも" 組み合わせが動作しなかった。チラリと表示されてしまうとしても動作するようになったのはよいことだ。これは割と最近のことになる。

  3. 仮想コンソールについてもう少し詳しく:
    仮想コンソール は GUI を構成している X-Window System よりも下層に位置し、それらが起動する前にいち早く起動して処理を行う場だ。(initrd/initramfs の処理) ここで然るべき初期化処理を行った後、 GUI が起動してデスクトップが表示されるという仕掛けになっている。つまり、 GUI 側で何らかのトラブルがあって動作しなくても、こちらは影響を受けず、動作していることが多いのだ。
    UbuntuLinux Mint といった初心者向け GUI のデスクトップではあまり見かけないかもしれないが、例えば Raspberry Pi OS などで黒い画面に次々と [OK] という緑の表示が現れる画面を見たことがある方もいるのではないかと思う。
    あれは通常はロゴの表示などで隠してある起動処理を表示させたもので initrd (や そこから起動した systemdinit などの基幹システム) が裏でやっている初期化処理が正しく行われたことを意味している。そしてそのログが流れるように表示されてゆくあの画面こそが、 仮想コンソール なのだ。
    ディストリビューションによっては、シャットダウンを行った後に、 GUI 環境を終了し仮想コンソールへ戻るのが見えるものもある。いや… 少し語弊があるか。初心者向けと呼ばれるディストリビューションでもカーネルパラメーターなどを調整することで、これらの起動・終了時の仮想コンソール画面を表示することも可能となっている。もし、興味があれば挑戦してみてほしい。より深くシステムを理解することができるようになるはずだ。

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