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⌚考えています 標準? じっくり?思考時間って何!違いは?【GPT-5 Thinking】

Last updated at Posted at 2025-09-18

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何のためのモデルルーターなんだよ!(激おこ)

「思考時間:標準 vs じっくり(Extended)」の違いをリリースノート準拠で整理する

対象UI:メッセージ入力欄の「考えています」チップから切り替えられる“思考時間”。
本記事は OpenAI Help Center の ChatGPT — Release Notes を一次情報として要点を日本語で整理したものです。(OpenAI Help Center)


まず結論(TL;DR)

  • 標準(Standard)…スピードと推論力のバランス。既定値。
  • じっくり(Extended)…より長く考える=深い推論に振るモード。応答は遅くなるが内容が厚くなりやすい。
  • 対象プラン:Plus/Business で Standard と Extended を利用可。Pro はさらに Light(最速)/Heavy(最深) を追加で選べる。設定は保存され、次回以降も維持される。(OpenAI Help Center)

公式が説明する「何が変わったか」

  • Thinking time のトグルが登場:GPT-5(Thinking)を選ぶと、入力欄に 思考時間の切替 が現れる。(OpenAI Help Center)

  • オプションと既定

    • Plus/Business:Standard(新しい既定)/Extended(従来既定)
    • Pro:上記に加えて Light(最もキビキビ)/Heavy(さらに深く推論)
    • 既定は Standard。一度変えると次回以降も保存される。(OpenAI Help Center)
  • リリース時点の注意:Web で選んだ設定はまだモバイルと同期されない(数週間以内に提供予定)。(OpenAI Help Center)


実質的な違い(どう効く?)

  • Light / Standard → 「推論は効かせつつも速さ重視」。
  • Extended / Heavyより長く考える時間を与えて、包括的・丁寧な回答を狙う。難問や重要度が高いタスク向き。(OpenAI Help Center)

公式の意図は「GPT-5 Thinking の回答が ‘重い/時間がかかる’ という声に対し、ユーザーがその場でスピードと深さを選べるようにすること」。(OpenAI Help Center)


モデル選択との関係(Auto/Fast/Thinking)

  • モデルピッカーAuto / Fast / Thinking があり、通常は Auto 推奨。必要に応じて Thinking を直接選び、そこから**思考時間(Standard/Extended…)**を切り替えるのが基本導線。(OpenAI Help Center)
  • 参考:GPT-5 Thinking の制限として、Plus は 週 3,000 メッセージの上限や 196k トークンのコンテキスト長が案内されている(状況により変更されうる)。(OpenAI Help Center)

使い分けの指針(現場の勘所)

目的 推奨モード ねらい
返信速度最優先(ブレスト、短文要約、簡単なコード) Standard / Light(Pro) テンポ良く回す
方針比較・設計レビュー・長文要約・バグ調査 Extended / Heavy(Pro) 視点の多さ・網羅性・一貫性
とりあえず万能 Auto + Standard → 必要に応じ Thinking + Extended まず速く、要所で深く

実務では「最初は Standard、外したくない局面だけ Extended/Heavy」に切り替えると運用しやすいです。
(切り替えは入力欄チップから即時・都度変更可。(OpenAI Help Center))

以下は、Standard(速さとバランス)とExtended(時間をかけてより深く)で出力の厚み・網羅性が変わりやすいテーマ別のプロンプト例です。※思考時間トグルの性質は公式リリースノートの説明に基づきます。(OpenAI Help Center)


差が出やすいプロンプト例(日本語そのままコピペ可)

  1. 仕様→テスト設計
    「次の要件をテスト観点に分解し、優先度(P1–P3)・境界値・失敗時の観測ポイントまで表形式で定義してください。最後に抜けやすい非機能(性能/セキュリティ/運用)の観点も追加して。」

  2. 技術選定(制約つき比較)
    「A案(TypeScript+Next.js)・B案(SvelteKit)・C案(Remix)を、要件/体制/リリース頻度/運用の制約下で比較し、決定行列(評価軸×重み×スコア)と採用判断、不確実性の検証計画を示してください。」

  3. ログからの原因仮説
    「このエラーログ断片から原因仮説を3つ、各仮説の反証可能な検証手順必要メトリクス切り戻し条件を提示してください。(ログは箇条書きで貼ります)」

  4. 長文要約+矛盾検出
    「以下の設計メモをエグゼクティブサマリ(10行以内)にし、矛盾・重複・未定義用語を列挙、影響範囲と要意思決定事項を出してください。」

  5. データベース設計
    「この業務フローから正規化済みスキーマ(表・主キー/外部キー・制約)を文章で設計し、歴史管理・論理削除・一意性のエッジケースを考慮したマイグレーション計画を出してください。」

  6. セキュリティ脅威モデリング
    「新規Webアプリに対してSTRIDEで脅威を洗い出し、アタックシナリオ→検出→緩和策の対応表を作成。高リスクTOP5具体的な運用手順まで落としてください。」

  7. 契約条項レビュー
    「この2つの契約ドラフトを差分比較し、損害賠償/知財/秘密保持/終了条項見落としがちなリスク修正文例を提示してください。」

  8. 仕様の曖昧性解消
    「以下のユーザーストーリー群の曖昧/競合を指摘し、受け入れ基準(AC)をSMARTに書き直し、例外系とUXエラー状態の振る舞いも定義してください。」

  9. SQL要件の厳密化
    「自然言語の集計要件から確定的なSQLを生成。タイムゾーン/欠損/重複行/遅延到着の扱いを仕様化し、検証データセット期待結果を添えてください。」

  10. アルゴリズム設計と計算量
    「この問題のアルゴリズム方針を3通り提案し、計算量/空間計算量/最悪ケースを比較。入力制約ごとの推奨解実装上の罠も列挙してください。」

  11. リファクタリング計画
    「モノリスを段階的に分割するフェーズド計画を作成。依存切り出し→契約テスト→観測性→段階ロールアウトの順で、成功指標(KPI)とロールバック戦略を定義してください。」

  12. 利害関係者の調整案
    「プロダクト方針について開発/営業/法務/CSの視点主要論点とトレードオフを整理し、妥協案×意思決定プロセスを設計してください。」


どう違いが出るかの目安

  • Standard:要点中心で迅速。要約・短手順・軽量な表が出やすい。
  • Extended検討の幅と深さが増し、エッジケース/代替案/検証計画まで踏み込みがち。長文・多段推論・比較表の網羅性が伸びやすい。(OpenAI Help Center)

リリースノートでは、Standard=速さと知性のバランスExtended=高難度や重要場面でより包括的と明示されています。必要に応じて切り替えると差を体感しやすいです。(OpenAI Help Center)


※参考:思考時間トグルはGPT-5 with Thinking選択時に表示され、設定は保存されます(Webで選んだ値は当面モバイル未同期)。(OpenAI Help Center)


操作手順(最短)

  1. モデルピッカーで GPT-5 → Thinking を選択。(OpenAI Help Center)
  2. 入力欄右の「考えています」チップから Standard / Extended(Pro は Light/Heavy 含む) を選ぶ。以降は選択が保存される。(OpenAI Help Center)
  3. モバイルで同じ設定を使いたい場合は、同期提供まで個別に設定(現状は未同期)。(OpenAI Help Center)

まとめ

  • 「思考時間」はスピード↔深い推論のダイヤル。UI でいつでも切替できる。(OpenAI Help Center)
  • Plus/Business は Standard/Extended、Pro は Light/Standard/Extended/Heavy と幅広く制御できる。(OpenAI Help Center)
  • Auto/Fast/Thinking のうち Thinking を選び、タスクに応じて思考時間を調節するのが基本。上限やコンテキスト長の参考値も公開されている。(OpenAI Help Center)

参考:ChatGPT — Release Notes(OpenAI Help Center)
Toggle thinking time in the message composer(2025-09-17)/GPT-5 Updates(2025-08-12 ほか)。(OpenAI Help Center)

(Qiitaに載せる際は、本文中のスクリーンショットは ![思考時間のUI](uploadした画像URL) に差し替えてください。)

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