はじめに
IT×ビジネスという視点で週1本記事を投稿しています。
もし興味のある方は下のリンクから他の記事も見ていただければ幸いです。
@7_inai_
本記事では、X-Techの派生分野②としてAgriTechについてまとめます。
X-Techについてはこちらのリンクからご確認ください。
AgriTechとは
AgriTech(アグリテック)とはAgriculture(農業)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、農業と情報技術を掛け合わせた領域
を指します。
日本では農林水産省が推し進める スマート農業 がこのAgriTechと同じ位置付けにあります。
AgriTechの事例
■農業の効率化
- 機械学習で収穫可能かを判別し、収穫可能な食物のみを収穫する
- ドローンで自動植林、農薬の自動散布
- スマホアプリで食物の栄養状態の確認
■都市型農業の推進
地方から若者が離れていることを受けて、都市で農業を行う都市型農業が注目されています。
小さい土地で作物を作れる上に、わずかな輸送費で多くの人に届けられることもあって非常に注目されている都市型農業には、以下のようなテクノロジーが使われています。
- 温度センサーで水分や湿度を検知し、自動で調整
- IoTデバイスで、家畜の機微な変化を素早く察知
- 収穫作業の自動化
■農業の働き方改革
多くの企業では働き方改革のために業務効率化及び業務改善に取り組んでいますが、団体ではなく個人で仕事をすることが多い農家の方は、作業の分担ができないために休みたい時に休めない状態が続くこともよくあります。そこでIT技術を取り入れ、作業負荷を減らすことで働き方の改善につなげることができます。
- トラクターなどの農機具を自動化
- 作物の様子をリモートで観察
- 農作業をロボットに転換
AgriTechを推進するための技術
①IoT
生産物や農機具にセンサーをつけることで、農作物に対するデータをリアルタイムかつリモートで取得し、今後の作業に活用することができます。
②農業用ドローン
上空から、種まきや肥料散布を行うことで、手作業よりもより効率的に農作業を行えます。
③ブロックチェーン
ブロックチェーンによって複雑化したサプライチェーンを一元的に管理することで、トレーサビリティを改善することができます。それにより品質管理を容易に行うことができます。
→消費者から指摘があった際に、作物の流通経路がすぐわかる等。
終わりに
AgriTechで農作業は劇的に進化すると思いますが、比較的高齢者の方が多い農家の方々にとってはこれらのIT技術の導入は簡単は話ではないでしょう。そのため企業と農家の協力しあいながら、農業の改革を進めることが大切だと私は考えています。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。