2025/12/15 引用でない場合の Bob の名称を「Project Bob」から「IBM Bob」に統一しました。
2025年も残りわずかになりました。
今回は、2025年に出た、IBM i 開発環境の更新情報を振り返ります。
IBM Bob の登場
一番の今年のIBM i 開発環境のトピックは IBM Bob の登場でしょう。
IBMからの紹介Blogは「IBM Project Bobの発表:より迅速でスマートなソフトウェア開発を実現するAIパートナー」です。
IBM Bob は、下記のような特徴を持った AI パートナーです。
- IBM BobはAI搭載のソフトウェア開発パートナー
- ITエンジニアや開発者、インフラ担当者など、さまざまなタスクを自動化•オープンソース版のVS Code互換のエディターにBobとのチャット機能が入った統合開発環境(IDE)とコマンド・ライン・インターフェイス(CLI)をご提供
- ソフトウェアの要件定義、設計、実装、テスト、デプロイ、分析、リファクタリングに対応
- GitHubのSpec Kitにも対応し、仕様駆動開発にも活用可能
- 画面デザインの実装、可観測性のグラフから状況の分析、画面に表示されているエラーメッセージをBobに伝えて原因分析も可能
- z/OSのCobolやAS/400 RPGにも対応
「iEVO 2025」でも「IBM TechXchange Summit Japan 2025」でも大きな話題になりました。
実際の RPG 環境への適用の日本語デモが、「Project Bob IBM i Demo (日本語)」にまとめられています。
実践的な動作が確認できます。
Hideo Yanagi @yanagih さんの一人アドベントカレンダー「『IBM愛』で綴る IBM i アドベントカレンダー Advent Calendar 2025」でも毎日紹介されています。
また、「IBM Bob」YouTube チャンネルでは、RPG/36 への適用なども紹介されています。
IBM Bob 早期アクセスへ急げ
IBM では、現在、IBM Bob 早期アクセスの参加者を募集しています。
申し込みURL: https://ibm.biz/Try-Bob
- ビジネス用メールアドレスで登録ください
- 先着順となります.早めのサインアップをお願いいたします
- 一般提供を開始するまでご利用可能です
Merlin の EOM/EOS
Bob 登場の一方で IBM i Modernization Engine for Lifecycle Integration (Merlin) が 2025/10/07 に EOM/EOS になりました。
発表は「マーケティングおよびサービスからの撤退: IBM i Modernization Engine for Lifecycle Integration (マーリン) 2.0.0」です。
RDi 9.9 利用可能
IBM Rational Developer for i RPG and COBOL Tools Edition V9.9 は、2025/10/07 に発表され、2025/12/05 から利用可能になりました。
RDi の情報はここにまとまっています。
RDi 9.8 EOM/EOS
RDi 9.9 が利用可能になった一方、RDi 9.8 の EOM/EOS が発表になりました。
下記のようなスケジュールになっています。
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EOM: 2026/01/27
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標準サポートの終了: 2026/04/30
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拡張サポートの終了: 2029/04/30
RDi 情報と評価版
こちらに、RDi の紹介情報があります。
評価版は、下記からダウンロード可能です。
Code for IBM i
Code for IBM i は、Visual Studio Code 上で、IBM i の開発を使うためのオープンソース(MIT License)のツールで Visual Studio Code の Marketplace から入手可能です。
活発に更新されていて、2025/12/12 に Ver 2.18.1 が登場しました。
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当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。
