Power Virtual Server and SysDig Integration
一部の DC で PowerVS のプラットフォーム・メトリックスを IBM Cloud Monitoringで収集できるようになっています。
ハイパーバイザーのレイヤーから情報取得するので、エージェントレスで、CPU・メモリ・I/Oの利用状況を取得・監視できます。
PowerVS と IBM Cloud Monitoring のリージョンが同じなら、プラットフォーム・メトリックスの収集は自動的に行われるので、いったん対象リージョンに IBM Cloud Monitoring を作ってしまえば、あとから PowerVS インスタンスを追加しても追加設定なしに、そのインスタンスのメトリックスも自動で収集されます。
この機能は Docs の「Monitoring metrics for IBM Power Virtual Serve」に記載があります。
もともと、この機能は英文の「Release notes」の「September 2023」のところ で発表されていました。ただし、この時点では利用可能な DC が限定されていて、日本の DC では利用できませんでした。
Power Virtual Server and SysDig Integration : You can now seamlessly monitor your platform metrics within the IBM Cloud environment by using the IBM Cloud Monitoring service. For detailed instructions on how to access and use this integration, refer to the documentation: Monitoring metrics for Power Virtual Server.
Notes: The data center where you can monitor your platform metrics currently are WDC06, SYD05, WDC04, and DAL13 with other data center coming soon.
なお、日本語の「リリース情報」の「2023 年 9 月」のところに、現在も記載がありません。「2023 年 9 月」より後の更新も追記されていません。
この点からも Docs は英文で確認すべきことが分かります。
2024-02-23 更新の Docs「Monitoring metrics for IBM Power Virtual Serve」に下記の記載があるように、TOK04 や OSA21 でも利用可能になったので、今回、利用方法を確認しました。
Notes: Platform metrics are currently available across all Power Virtual Server data centers except DAL13, FRA04, MON01, and TOR01.
Cloud Monitoring service の作成と紐づけ
IBM Cloud Monitoring とモニター対象の PowerVS インスタンスの紐づけは、リージョンで行われます。
IBM Cloud Monitoring には「プラットフォーム・メトリック」という設定があり「有効化」されている場合、IBM Cloud は同じリージョンに存在する PowerVS のフォーム・メトリックスを自動収集し、IBM Cloud Monitoring に送信します。
プラットフォーム・メトリックを有効化にできる IBM Cloud Monitoring(つまり、フォーム・メトリックスが自動送信される IBM Cloud Monitoring)は、リージョン毎に一つだけです。
すでに「プラットフォーム・メトリックの有効化」がされているIBM Cloud Monitoring がリージョンにあるか
IBM Cloud Monitoring の一覧は下記で確認可能です。
対象のリージョンに「Platform metrics enabled」と表示される IBM Cloud Monitoring があれば、新規作成の必要がありません。
PowerVS のプラットフォーム・メトリックスは、すでに、その IBM Cloud Monitoring に自動的に送信されています。
IBM Cloud Monitoring を単独で作成
新規作成が必要な場合、カタログからの検索や、モニタリング一覧から IBM Cloud Monitoring を作成することができます。
「ロケーション」でリージョンを選びます。今回は TOK04 の PowerVS をモニターしたいので「Tokyo」を選びます。
プランは「段階課金制」を選びました。
「プラットフォーム・メトリックの有効化」をオンにして作成します。
PowerVS ワークスペースの作成時に IBM Cloud Monitoring を作成
PowerVS のワークスペースの作成時に、一緒に IBM Cloud Monitoring を作成することもできます。
ただし、ブラウザーの言語設定を日本語にしているとエラーで作成できませんでした。「完了」をクリックするとエラーになりました。
ブラウザーの言語設定を英語に変更したとこと、チェックにも成功し、IBM Cloud Monitoring を同時に作成することができました。
メトリックスの表示
「プラットフォーム・メトリックの有効化」がされているIBM Cloud Monitoring がリージョンにあれば、メトリックスは自動的に収集されているので、あとは表示するだけです。
「モニターのリスト」から、ダッシュボードを開きます。
左ペインから「Dashboards」→「Dashboard Library」→「IBM」→「IBM Power Systems Virtual Server Overview」に進みます。
PowerVS のメトリックスが表示されました。右上から、現在のイメージをスクリーンショットとして保管したり、このダッシュボートを My Dashboard にコピーすることができます。
スクリーンショットとして保管したものがこちらです。
PowerVSから取得可能なメトリックスは「こちら」で確認可能です。
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