IBM i Access Client Solutions 5250で使える円記号とバックスラッシュの区別がつく日本語等倍フォント
2021-10-26 更新 - 作成当初「PlemolJPConsole」を使う記事でしたが「PlemolJP」で「¥ (U+00A5)」が半角に修正されたため「PlemolJP-Regular」を使う記事に書き換えました。
Windows の標準フォントは、バックスラッシュであるべきところに円記号の字形を割り当てているので、5250 で表示されている円記号が円記号とバックスラッシュのどちらのものが区別がつきません。
バックスラッシュをバックスラッシュとして表示するフォントもあるのですが、5250 から使うのには等倍フォントであることが前提です。
ついに、 IBM i Access Client Solutions 5250で使える円記号とバックスラッシュの区別がつく日本語等倍フォントが見つかりました。
「PlemolJP」の「PlemolJP-Regular.ttf」です。
PlemolJP (プレモル ジェイピー) は「IBM Plex Mono と IBM Plex Sans JP を合成した日本語プログラミングフォント」だそうです。
詳しくは「あの IBM が作ったオープンソース日本語フォントを使い、プログラミングフォント『PlemolJP』を作ってみた」をご覧ください。
PlemolJP の導入
2021-11-01 更新 - 「¥ (U+00A5)」が半角に修正されたた PlemolJP 1.1.0 がリリースされています。
こちら から 1.1.0 以降の 「PlemolJP」をダウンロードして「PlemolJP-Regular.ttf」を導入してください。
通常は「https://github.com/yuru7/PlemolJP/releases」から「PlemolJP_v1.0.0.zip」をダウンロードするのですが、こちらの中にある「PlemolJP-Regular.ttf」では、現時点では円記号が全角幅になっています。
Issue を上げたところ、修正いただきました。
上記の通り、半角化の修正を加えました。
修正したフォントファイルはしばらく試してからリリースに載せますが、取り急ぎ使用したい場合には以下からダウンロードしてご利用ください。
https://github.com/yuru7/PlemolJP/tree/issue12/build_%2312
今回は、こちらの最新ビルトを利用します。
「PlemolJP/build_#12/PlemolJP/PlemolJP-Regular.ttf」からダウンロードします。
「PlemolJPConsole-Regular.ttf」を右クリックから「すべてのユーザーに対してインストール」します。
ダブルクリックで導入しないでください。こちらにも書きましたが、ダブルクリックで導入すると Java から見えないため、ACS からは使えません。
表示結果
ACS 5250 でフォント名で「PlemolJP」を選びます。
リストに出ない場合は「すべてのユーザーに対してインストール」していない可能があります。
「すべてのユーザーに対してインストール」で期待通りに導入した場合は「C:\Windows\Fonts」の下にファイルがコピーされているはずです。
表示結果はこちらです。
しっかり、円記号をバックスラッシュの区別がついていますね。
中国語用のフォントである「SimSun」や「NSimSun」では半角カナがでませんでしたが、もちろん半角カナも表示されます。
ゼロ(0)とオー(O)の区別もつきやすく、全角ブランクも認識できます。
外字と使いたい
このままでは、外字と共存しません。
外字と共存させたい場合、「ACS 5250 - 外字の表示」を参考に Monospaced のリンク先に PlemolJPConsole を設定してみてください。
2021-10-25 作成
2021-10-25 公開後追記「PlemolJPConsole」だと矢印や罫線が半角幅で表示される件を記載。
2021-10-26 当初「PlemolJPConsole」を使う記事でしたが「PlemolJP」で「¥ (U+00A5)」が半角に修正されたため「PlemolJP-Regular」を使う記事に書き換えました。
2021-11-01 PlemolJP 1.1.0 のリリース情報を追記。
「All About ACS」では IBM i に対する新しいクライアント「IBM i Access Client Solutions」の情報をいろいろ提供していきます。
記事一覧はこちらで確認いたけます。
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