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背景

Laravelを使用してS3への画像等のファイルをアップロードやダウンロードをしたいというケースが多いと思います。
今回はS3のPrivate Bucketのファイルに対して署名付きURLを発行する方法をご紹介します。

署名付きURL

個人情報が含まれるファイルをS3で管理する場合、基本的にはPrivate Bucketで管理し外部からのアクセスは禁止します。
署名付きURLとはBucket内のオブジェクトに対して有効期限内に一時的にアクセスできるURLを発行する機能です。
特定のユーザーに紐づく個人情報ファイルを一時的に配布するケースなどで使用出来ます。

Authorization HTTP ヘッダーを使用する代わりに、必要な情報をクエリ文字列パラメーターとして渡すことで、特定の種類のリクエストを認証できます。これは、サードパーティーのブラウザで、リクエストのプロキシを行わずにプライベートの Amazon S3 データに直接アクセスさせる場合に便利です。これを行うには、「署名付き」のリクエストを作成し、エンドユーザーのブラウザが取得できる URL としてエンコードします。さらに、署名付きのリクエストは、有効期限を指定することで制限できます。

実装

LaravelからAWSのリソースへは基本的にAccessKeyとSecretAccessKeyを使用すればアクセス可能です。
ただし上記の情報を.envなどに書き込み運用することはセキュリティ的にアンチパターンなので、EC2へIAMロールを割り当てます。
EC2へIAMロールを割り当てる記事は沢山あるので今回割愛します。
ライブラリはAWS SDK for PHPを使用します。

環境

  • PHP 8.0.10
  • Laravel 8

設定ファイル(.env)

#s3
FILESYSTEM_DRIVER=s3
AWS_S3_DEFAULT_REGION=ap-northeast-1
AWS_S3_ENDPOINT=http://s3.amazonaws.com/

# public
AWS_S3_ACCESS_KEY_ID_PUBLIC=
AWS_S3_SECRET_ACCESS_KEY_PUBLIC=
AWS_S3_BUCKET_PUBLIC=public-storage
AWS_S3_URL_PUBLIC=https://public-storage.s3.amazonaws.com/
AWS_S3_USE_PATH_STYLE_ENDPOINT_PUBLIC=false

# private
AWS_S3_ACCESS_KEY_ID_PRIVATE=
AWS_S3_SECRET_ACCESS_KEY_PRIVATE=
AWS_S3_BUCKET_PRIVATE=private-storage
AWS_S3_URL_PRIVATE=https://private-storage.s3.amazonaws.com/
AWS_S3_USE_PATH_STYLE_ENDPOINT_PRIVATE=false

S3 署名付き URL 生成メソッドの実装

use Aws\Credentials\CredentialProvider;
use Aws\S3\S3Client;

/**
 * Create presigned url
 * @param  string $targetPathS3
 * @return string
 */
private function createPresignedUrl(string $targetPathS3): string
{
    // S3 クライアントを設定し、必要な認証情報やリージョンなどを指定。
    $s3Client = new S3Client([
        'credentials'             => CredentialProvider::defaultProvider(),
        'version'                 => 'latest',
        'region'                  => env('AWS_S3_DEFAULT_REGION'),
        // 認証URLをSSL化するために必要
        'use_path_style_endpoint' => env('AWS_S3_USE_PATH_STYLE_ENDPOINT_PRIVATE'),
    ]);

    //指定されたバケットとキーに対する操作を定義。
    $command = $s3Client->getCommand('GetObject', [
        'Bucket' => env('AWS_S3_BUCKET_PRIVATE'),
        // 対象ファイルのs3ファイルパスを指定。
        'Key'    => $targetPathS3,
    ]);

    // 有効期限1時間の署名付きURLを生成
    return strval($s3Client->createPresignedRequest($command, '+1 hour')->getUri());
}

参考文献

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