概要
Zoho CRM の数式項目には、四捨五入をする ROUND 関数がありません。しかし、Floor 関数を利用することで四捨五入が可能です。
詳細
項目の中でなにかしらの値を計算し、結果を四捨五入したいことがあると思います。そのような場合、Excel などでは ROUND 関数を使用して四捨五入できますが、Zoho CRM の数式項目の関数には ROUND 関数がありません。しかし、Floor 関数で計算することで代替できます。
Floor 関数とは
入力された数字以下で最大の数字を返します。Floor(3.8)は3を、Floor(-3.4)は-4を返します。
引用元:数式項目の作成
Floor 関数による四捨五入
123 * 9.876 = 1214.748
を例として紹介します。
● 小数第 1 位で四捨五入
Floor(${カスタムタブ.項目A}*${カスタムタブ.項目B}+0.5)
結果:1215
● 小数第 2 位で四捨五入
Floor(${カスタムタブ.項目A}*${カスタムタブ.項目B}*10+0.5)/10
結果:1214.7
●1 の位で四捨五入
Floor(${カスタムタブ.項目A}*${カスタムタブ.項目B}/10+0.5)*10
結果:1210
まとめ
今回は、Floor 関数を利用して四捨五入する方法を紹介しました。数式項目で四捨五入をしたい方の参考になれば幸いです。
いろいろと備忘録として残しておきたいと思いますが、あくまでも備忘録なので、100%正しいとは限らないことご了承ください。